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Panasonicとnoteで開催した「#スポーツがくれたもの」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2021年3月29日から約1ヶ月半の間、スポーツによって得たものやことについて語る「#スポーツがくれたもの」投稿コンテスト。期間中(3/29-5/7)には、2,701件もの作品をご応募いただきました!読み手も力をもらえるすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

審査会にて、審査員である三浦優希さん河内一馬さんたけもこさんの3名と、Panasonic note担当による選考の結果、下記のように受賞者が決定いたしました。

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グランプリ

■運動音痴の私が、走った。

「ひとりよりも、みんなのほうが早く走れる」。スポーツとは無縁の人生をおくってきたという、若葉ことりさんが、ただひとつ、スポーツをした経験として胸に残っているという小学校時代の思い出をつづった作品が、グランプリに選ばれました。審査員からも「共感性と独創性を兼ね備えている(三浦さん)」「がんばることが美しいというだけではない深みのある内容(河内さん)」「スポーツの得意不得意にかかわらず自分に置き換えて読める(たけもこさん)」「特徴的な題材を選びながら、誰もが共感できるエピソードに昇華している点がすばらしい(Panasonic note担当)」と高い評価を受け、さらに読み手をひきこむ文章力の高さも受賞のポイントとなりました。

審査員特別賞(三浦優希さん賞)

■きっかけはバスケットボール。

小学校のとき大きなケガをし、入院生活を送ったというほしまるさん。つらいリハビリを乗り越え、スポーツを楽しめるようになったきっかけは、リハビリ仲間の”お兄さん”、そして退院後に出会ったバスケットボール部の先生の言葉でした。スポーツを楽しむことについて、改めて考えさせてくれる作品です。

壮絶ないじめがあったこと、とってもつらいリハビリに心が折れそうになったこと。そんなほしまるさんを「歩けなくなってもいいなんて、そんなこと言うなよ。」と泣きながら叱ったリハビリ仲間のバスケットボール選手のお兄さんの存在、その後バスケ部への入部を後押ししてくれた顧問の先生。
私自身、怪我をしてアイスホッケーが出来なくなった親友がいることもあり、ほしまるさんの書かれたことに深く共感する部分が多かったです。
きっと、この文章を書くことはほしまるさんにとって簡単なことではなかったと思います。それでも、勇気を出して自らの経験を伝えてくださったことに心から感謝を示したいです。いじめは絶対にあってはいけないこと、そして、上手い下手に関わらずスポーツは誰にでも平等に楽しめるということを教えてくれる、素晴らしい記事でした。(三浦優希さん)

審査員特別賞(河内一馬さん賞)

■「現在地を取り戻す」ということ。

今野良介さんが、自分の不器用さと向き合うなかで生まれた「焦る時こそ立ち止まる」という考え方。それを体感として教えてくれたのが、地図を使って山を走る「オリエンテーリング」だったといいます。その大きなきっかけとなった競技中の山間でのエピソードを交え、スポーツによって得た自らの人生観までふみこんだ、重厚感と説得力のある作品です。

私はよく、サッカーというスポーツと人生を比べて、ああ、長嶋茂雄は「野球は人生そのものだ」と言ったけど、いやいやサッカーこそが人生そのものだよな、とか思ったりしていました。今野さんの作品を読んで、「オリエンテーリング」こそが人生そのものだ…と思ってしまったことは、悔しいかぎりです。焦ったら、立ち止まる。生きるために、立ち止まる。とても大切なことを思い出させてくれました。(河内一馬さん)

審査員特別賞(たけもこさん賞)

■「女なんかに負けるな」に声をあげてくれた、”彼ら”へのリスペクトを込めて

「女なんかに負けるな」いう言葉が差別だとは思っていなかったという小学生時代の下山田志帆さんが、その言葉に本気で怒ってくれた、少年団チームの長であるMさんや教頭先生の存在から気付いたこととは。「自身も声をあげる立場になる覚悟と共に、このnoteを記す」という文末ににじむ強い意志と、最後の母への一言にのぞかせるやさしさが印象的な作品です。

“女なんかに負けるな“という言葉、また、当時はそれが差別だと気づかなかったというリアルさ。私自身似た境遇でスポーツをしていたので共感するとともに、文章にしてくださった勇気をたたえて審査員賞に選びました。差別をする人、差別をされる人、声を上げる人、文章にはそれぞれが登場しますが、“声をあげる人“でいたいと思わせてくれる作品です。(たけもこさん)

パナソニック賞

■スポーツがくれたもの

闘病の後遺症をきっかけに大好きなサッカーから距離を置くようになった経験と、「フットゴルフ」との出会いで再びスポーツを楽しめるようになった経験から、軍司 和久さんが、健常者と障がい者の狭間で揺れる「非健常者」とスポーツに対する考えをつづりました。読んだ人に気づきをあたえてくれる作品です。

多様性がうたわれる現代、本当にフェアな状態とは何なのでしょうか。「障がい者」でないからといって、必ずしも「健常者」というわけではない。グラデーションの中で生きる声は、どちらか一方の発信だけでは知りえない現実を教えてくれました。そして、より当事者意識をもって、インクルーシブな社会について考えるきっかけをいただきました。
作品の最後にあるスポーツのちからについて、その想いに心より共感します。一人でも多くの方にこの作品が届きますように。(Panasonic note担当)

入賞

U25賞

若者の才能を応援したい。そんな想いで実施した「U25部門」には100作品ちかくの応募をいただきました。今まさにスポーツに取り組んでいる現役世代の方や、経験してきたことをこれから生かしていこうとする決意にも似た作品を拝見し、その瑞々しさにたくさんの気づきをいただきました。これからもパナソニックソウゾウノートでは、若い世代の表現や才能を応援していきたいと思っています。ご参加ありがとうございました。
今回弊社の想いに賛同いただき、部門賞というあらたな試みに力添えいただいたnoteご担当者さまにこの場をかりて御礼申し上げます。(Panasonic note担当)

各審査員からの総評

■三浦優希さん

普段私は時間の大半を「スポーツをする」側として過ごしている中で、今回のコンテストを通して、様々な人の多種多様なスポーツとの関わり方に触れさせていただいたことは、大変光栄なことでした。本コンテストのテーマは、”自由にスポーツを楽しむことが少し難しくなっている今だからこそ考える「スポーツがくれたもの」”でしたが、今回皆様の体験が基となって寄せられたこれら全ての作品こそ、まさしくスポーツが人々に対してもたらすかけがえのないものを表す何よりの証明であり、スポーツの価値そのものをダイレクトに伝えてくれる宝物です。

今回のコンテストにご参加いただいたすべての方々、そして、このコンテストを主催し、また、審査員という貴重な経験をさせてくださったPanasonic様ならびにnote様に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました!

■河内一馬さん

スポーツというものを、様々な視点から、角度から見てきたつもりでしたが、今回審査員をさせて頂いて、それがとんでもない勘違いだったことに気付かされました。まだまだスポーツには、私が知らない表情がある。美しいところ、尊いところ、切ないところ、残酷なところ…。実体験に基づいて描かれた数々の作品を通して、またさらに、スポーツに向き合うエネルギーをもらうことができました。また、誰もが思いっきりスポーツを楽しめる世界が、戻ってくることを願って。

■たけもこさん

まずは、受賞された方々、おめでとうございます。はじめて審査員という立場で、多くの文章を読ませていただきました。スポーツを起点としたさまざまなドラマに触れ、自分自身がプレーヤーであるときの想いが蘇ったり、中には初めて知るスポーツや、気づかなかった視点があり、どれも興味深かったです。「スポーツがくれたもの」はきっとそれぞれ違うのですが、根底にある“熱さ“をすべての作品から感じました。どれも素晴らしい作品でした。ありがとうございました。

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投稿期間は終了しましたが、これまで自分がスポーツによって学んだことについて、あらためて考えるきっかけになれればと思います。

ほかの投稿作品についても、以下URLよりぜひご覧ください。

コンテストを振り返って

以下、Panasonic note担当からのコメントです。

コンテストへのご参加、誠にありがとうございました。「スポーツがくれたもの」というテーマをみなさまと共有し作品を読ませていただくと、スポーツから得たものや気づきが、その後の人生に大きな影響を与えている方が想像以上に多いことに驚きました。何かに向かって努力する姿勢、それが叶わなかったときの立ち上がり方、教えを大切にする心持といった、人生の“フォーム”を私たちはスポーツを通じて鍛えているのかもしれない。そんな想いと、ただただ純粋に「やっぱスポーツっていいな」という気持ちが溢れてくるすてきな作品ばかりでした。


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