pink

髪を一部ピンク色に染めたのはこれを読んでいるあなたなら既知の事実であろう。明日はこれを以て出勤するつもりだ。会社サイドの反応は未知である。だかおおよその検討はつく。どうせ怪訝そうな顔をし説教されることだろう。しかもそれを会社にいるほぼすべての人間からそういう反応をされるだろう。現状ではその判断が妥当だからだ。
つくづく思うことではあるが、人間は群れをはみ出すことをとにかく嫌っているようである。諸外国においても一部のサークルやローカルにおいてはそうであるかもしれない。
今じゃどのニュースをはじめとする諸々のメディアにおいても口を揃えて『多様性』を叫ぶが、まるでなってないではないか。
常に顧客の顔色を伺い、大きく外れたものを『おかしい人』としてラベリングし、その群れの中から排除しようと努める。
まぁそういった人間がいることも含めた多様性なのだろうけど、しかし大きく法や規律を乱すようなものでない限り、私の今の髪色は「排除の対象」にはなり得ないのではないか。
簡単に受け入れられるものではないし、いわゆる「社会人として」とか「接客業を生業としている者」の相応しいアティチュードとは決して言えないかもしれないが、(またこういった解釈も自分勝手、自分本位の都合の良いものかもしれないが)しかし、いつまでも保守にはしりリベラルを拒むような企業には到底未来がないと見ていいかもしれない。
なかなか自由を手に入れられない私の今の身分において唯一手に入れられた「髪色の自由」。どうか不可侵領域であれと願わんばかりに私は今日も眠りにつくのだろう。

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