#6 退職に際して3

3:何故今なのか
前回長々と退職を決意するに至るまでの話を書いたがそれ以外にも原因はある。
一番はおそらく自己肯定感だろう。

僕は「妻との将来の為」と暗示をかけるような形で働いておりかなり依存が強かった。そのため離婚後理由を失った後「自分の為」に働くとはなれなかった。
正直自分でも甘ったれた話だと思う。が、弱っているときにはそうは思えない。
周囲にいる自分の為に仕事をしている同年代が羨ましくてならなかった。
が、自分もそうなろうと思えるガッツがなかったのだ。

そうこうしているうちも数字は止まり、叱責も増える。自分自身でも自己否定を始めてしまう。こうなると悪循環で打開策すら「それでも失敗したら」と考えてしまって打ち出せない。
最終的に仕事だけでなく自分自身への存在否定にもなってくる。思考は停止し「自己肯定感」と言う言葉の意味も頭に入ってこなくなる。

どこかで食い止めねばならないとはずっと思っていた。けど動けなかった。
それが急に動いたのは前回の最後に書いた部分、ホントにふとした瞬間だった。
だからこそこのタイミングになったのだけれど、それはさすがに会社で理由を尋ねられた際の返答には使えない。
そもそも多分理解してもらえず見当違いの返答が来てまた勝手に傷つくのは想像に難くない。
だからここに記す。

4.最後に(あとがき)
辞める、となった以上その理由は会社への否定が入るだろうし実際そう言った文面に映る部分が大半だと思う。
けれど半端モノの留年学生を受け入れて数々のわがままを聞き入れ、そして社会人に育ててくれたのも間違いなく今の会社だ。
これから僕が生涯何度転職するのかはわからないけど、"最初の一社、社会人になった場所"はここだけだ。感謝している。ありがとうございました。

これから僕は次の仕事探しもさることながら出来た時間の中でいろんな事を考えて、経験して自分自身を成長させていかなければならない。
今までに積み残してきた宿題がたくさんあるし、幸せになりたいならそれは解決しなきゃならんことだから。
一気に変えて行くのは無理だけど少しずつ自分なりに頑張ってくので僕の周囲に居てくれる人たち、僕は貴方達が大好きです。そして自分の事ももっと好きになりたいです。頼りない寂しがりだけど今後ともどうぞよろしくお願いします。


かなり長々と書いてしまいました。最後まで読んでくれた方々、本当にありがとうございました。

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