自己理解

自己理解とは、自己に気づくことをいう。
自己理解は、孤立して、引きこもり、
他を排斥すれば、
たどり着くという境地ではない。

また、何かのシートに記入して、
診断されたり、専門家に指摘され、
自分のすべてがわかるものではない。

基本、自己理解は、
他者との関係性において、なされるものだ。
たとえば、妻や夫、両親、兄弟姉妹に対して、
自分がどのように反応しているか。
どのように応答しているか。
こういう自己省察が大事なんだ。

だから、時には独りになって、
孤独感の中で過ごす。そんな経験も必要となる。
また、自分を客観的に見つめるようなアプローチ、
専門家の助言も大切になる。

自己理解は、群れの中にいれば、
深まるというわけじゃないし、
ひとりぼっちでいれば、
気づくってわけではない。

やっぱり、自分に疑問を持つ。
そういうことからはじまるんだ。
自分の常識、普通ってヤツが、本当なのか？
そいつがどこから来ているか？
そういうややこしいことを考える。
そんなことからはじまるんだ。

だから、自己理解することは、
並外れた心の機敏さを、
知覚の鋭さを必要とする。
つまりはそういうことなんだ。