見出し画像

インナーマザーの正体

インナーマザーとは、
頭の中にあって、その人を支配する
想像上の母親のことである。
実際の母親とは別の存在であるが、
インナーマザーは、
心の中に潜んでいて、
いつも自分を監視しているという。

「その年になってまだそんなことをして」
「みっともないことはやめなさい」
「普通はできるでしょ」
「世間体が悪いでしょ」
「こうでなきゃいけません」

幼いころに、母親から言われた言葉の数々が、
いつの間にか自分の行動指針になってきた。
自分の価値観になってきた。
そんな自分である。

だから、そこに従って生きられないとき、
実際に母親とぶつかり、お互い傷つけあう。
そんなことになったんだ。

そんな経験から、母親とのトラウマ、
母親の存在が重いなんて感じて、
自分の心の傷を癒すこと。
こいつを一所懸命にやってきた。
そんな自分だったんだ。

でも、やってもやってもきりがない。
癒しても癒しても次から次へと、
母親に傷つけれた自分ってヤツが
まるでゾンビみたいに現れてくる。

自分のトラウマってヤツが、
無数発見される。本当にきりがないって、
そんなふうに感じていたんだ。

だから、あらためて考え直したんだ。
そもそも、自分の心の傷は、
母親の言動によって
傷つけられたモノなのか?
母親が本当に加害者なのか?
そのあたりがいよいよ疑問になってきた。
そんなわけなんだ。

自分を調べれば調べるほど、
犯人は、母親でなく、自分だったってこと。
こいつが明白になってきた。
つまりは、自傷行為だった。
そういうことに気づいたんだ。

自分で自分をぼろぼろに傷つけて、
痛さを感じていたんだ。
自らを責めて、心に傷を負って苦しんでいる。
そんな自分を助けようと
母親が、寄り添ってくれたんだ。

でも、薬のかわりに、間違って
傷口に塩を塗っちまった。
そんな感じが、心の傷、
トラウマの正体だって、
そんなふうに思うんだ。

結局、犯人は、自分を傷つける、
自分自身ってことなんだ。
母親は誤認逮捕されただけ、
つまりえん罪なんだって、
やっと気づいたんだ。

インナーマザーの正体は、母親じゃない。
自分そのものであるってこと、
こいつが、本当に対峙すべき相手なんだ。

母親は、自分の鏡にすぎない。
そういうことだってわかれば、
加害者と被害者の和解が生まれる。
母親を許すも何もない。
つまりは、そういうことなんだ。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

ありがとうございます✨うれしいです😁
2
札幌にて15年間中学校教師として勤務。青年海外協力隊参加を機に退職、ウガンダ共和国にて2年間、青少年に野球指導を行う。指導したウガンダ高校生は、2008年に札幌ドームでの親善試合に招聘された。著書に「日本人という生き方」が ある。㈱インディヴィジュアル 代表取締役