家族仲が悪い理由

家族仲が悪いってことは、
決して恥ずかしいことじゃない。
本音でぶつかりあっている。そういうことなんだ。

お互いの価値観をすり合わせている。
ただそれだけのことなんだ。でも、時々寂しくなる。
虚しさを感じるんだ。

「家族なんだからわかり合いたい」
そんな思いが強烈に込み上げてくるんだ。
「なぜにこんなに噛み合わないのか」
理由を知りたくなっちまうんだ。

でも、なんだかんだいっても、
やっぱり自分ってことなんだ。
家族仲が悪いってことは、自分の中に、
相反する両極端な自分が存在するってことなんだ。

こいつが、対立の原因ってことなんだ。
鋼のように強靭な強さを持ちながら、
壊れやすく、傷つきやすい繊細な心を持っている。

豪放磊落にみせながら、臆病者で、
他人の目ばかり気にする。そんな自分だから、
厄介なんだ。

自分の中に相反する自分が共存している。
いわば、水と火を持っている。
片方で燃やしながら、片方で水をかけて消している。
それが見えていない。ただそれだけなんだ。

だから、家族が鏡になって、もう一人の自分を
見せてくれる。家族の嫌な部分に
自分の姿を見つければ、わかりあえるんだ。
理解しあえるんだ。本来の家族に戻るんだ。

両極端な自分に折り合いをつける。
そうすれは、実に幅広い、多種多様な
人間関係の中で、自由自在に生きることができる。
そんな楽しみが待っているんだ。