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パジャマと寝具

睡眠の優先順位は 年ごとに上がる一方である
仕事が忙しいと睡眠時間を削りがちだが 睡眠が足りないと仕事中の
心のざわめきや集中力の低下が甚だしく 笑いも減っていく
なにより確保すべきは 寝る時間と思い決めて久しい
現実的にはむずかしさもあるが 意識しないと取れぬもどかしさよ

寝床で過ごす時間は人生の多くを占める お風呂上がりのパジャマと寝具も
質のよい睡眠への鍵 随分前に中国土産でいただいたパジャマにより
シルクに開眼した すべらかにとろりと肌に添う気持ちよさは
眠りに潤いをもたらし 二代目の国産シルクも感触はそんなに変わらず
夏場も長袖で暑くない 汗をかいてもコットンに比べ放出されやすく
ひやりと感じないところもいい 冬は布団のなかであたたかに
しかし1年半を過ぎ 肩のうしろが破れてしまった
ズボンの縫い目の広がりも早く 強度を考え
シルクからリネンに替えようとしている ランジェリーもシルクは別格
クロッチまでオールシルクだと 心地よさは段違いで排毒性も高い

旅先へは パジャマ代わりに薄く軽いものを持っていく
寒ければコートを上掛けにすればいいので 温度調節しやすいように
夏の薄手ズボンなど かさばらないもの
冬に京都を訪れたとき 寒かろうとウールスパッツを履いて行った
夜も冷え対策にと夏履きの下に着てみると ここちよい安堵感
自浄作用のあるウールは 頻繁な洗濯が不要で旅先での温度調節に活躍する

シーツは春~秋はリネン 冬場はオーガニックコットンを使っている
リネンのシャリっとした手触りが肌にうれしい 布団カバーは冬には冷たく
使用場面も冬のみなので コットンやガーゼの方が快適だったなと思う
冷えてくると 羽毛布団との間にラオスのコットンブランケットも重ね
暖かさを足して (羽毛布団に上掛けした方が断熱効果はあるのかも)
枕は祖母宅から貰い受けた 30年以上になる蕎麦殻のものを使っている
昨年刑務所の矯正展で すてきな藍染カバーの掛けられた蕎麦殻を見かけ
買い替えようか迷ったが 今のものも布が破れたら中身を出して干して..と考えが長引き保留に すてきな藍色が浮かぶ
冷える時期には枕を風呂敷で包むと暖かく カバー代わりにも

ゲストハウスやホテルで 夜中にぞわぞわと目が覚めるときがあって
化繊でできた皺になりにくい寝具で 汗が抜けずに目を覚ますよう
皺があっても整えれば気にならないが 受け容れられにくいのだろうか
ホテルのぴしりとした折り目や 真っ白さを快く感じる人も多いから
選択の幅として いい素材を使った寝具を採用する宿も増えるとうれしい

*ベッドも100%ナチュラル&オーガニックなものがある。『プラスチック・フリー生活』で紹介されていた、オーガニックコットンとオーガニックウールのカバー付き天然ゴムのマットレス。揮発性有機化合物が出ないため、寝ている間に揮発した難燃剤を吸い込む心配がないそう(防火基準は国で異なるやも)。

Photo: from L

Erat, est, fuit あった、ある、あるであろう....🌛