自分への愛 『「違うこと」をしないこと』『自分を愛すると夢は叶う』

『「違うこと」をしないこと』（吉本ばなな・’18・KADOKAWA）
『自分を愛すると夢は叶う』（吉本ばなな、奥平亜美衣・’18・マキノ出版）

面白く読んだ一冊があると　似た波動を持った本が立て続けに現れる
じぶんを愛し続けることは難しい　と思っていた頃出逢った
ばななの対談集ふたつ　宇宙とつながり愛をもって生きること

“人は根本からは決して変わらない”　本来の自分を生き
自分に戻っていくと健康になる　アーユルヴェディックな捉え方
隆明が言うよう　“今ここで”変えるしかないタイミングがある
いつでも観察できる冷静さを　心に置いて

“自分にとことん愛を注ぐ”　自分を内側から満たすことが
家族や周囲のしあわせにつながる　みんなでハッピーになるために
じぶんから平和をつくり出していくと　自然と他者ともつながっていける

“自分自身をじゅうぶん生きると健康になる”
“健康でいるために生まれてきた”　躰が不調だと心も引っ張られやすい
今この躰を通して感じられることごとも　この世にうまれてきたから
どう暮らし　どう食べると調子がいいか
祖先や宇宙からの貸し出し物である躰を　よく観察して
高いエナジーあるところに　いい笑顔やハッピーもある
ストレスやノイズを減らして　素直な気持ちが現れる場にしたい

四年前ラオスで日々感じていた　「いま、ここ」にある意識
環境が整えば　誰もが自然とマインドフルネスのハートを体得するよう
言葉がわかる環境で　ばたばたしていると見失いがちだけれど
心のなかに広がる緑やまっさらな水を湛える泉は　絶やさないよう

ダライ・ラマにならい　毎日幸せを感じて　愛情も感じ
日々を健やかに　目的に向かって歩み続けること
ありのままですでに満ち足りていると　本能的に受け取れる余白をもちたい

魂が喜ぶのは　心からしたいことをしている人に逢ったとき
仕事でもそうでなくとも　心を磨き鍛練する気高さに惹きつけられ
混じり気のないエネルギーを　全力で応援したくなる

17の頃　試験会場で会った同級の子は
やりたいこと興味を魅かれることを　行動に移し形づくっていた
描く夢は触れられそうなほどにくっきりと　輪郭は燃え上がり
表現者になりたいのだと　語る瞳に力がこもった
貪欲に吸収する場として　舞台が狭すぎやしないか尋ねると
面接でも言われたと　大人たちも彼の才を活かす場はより高みにあると
感じたのだろう　才能は存分に発揮され育っていく環境を求める
辺境だからこそ見えるもの　育まれるものに光をみたのか

愛をもって生きる限り　周りとのエネルギー変換は続く
自分のなかの水を澄ませ　澱むことなく常に心地よく流し
力を抜いて　未来から吹く風を受けよう

Photo: fromT