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自己探求について~光線の研究を通して、私たち自身を知る~

秘教本を読むことで、自分の内面を"探求"していく

今回は、7つの光線についてもう少し詳細に触れたいと思います。

でも、ちょっとその前に。
秘教の本の読み方のコツから、お伝えさせて下さい。

<秘教の本の読み方のコツ>
①書いてあることを仮定として捉える
心に響いたことを大事にする
③アレって思うところは保留にする

なぜ、それが大事なのかっていったら、読むことが瞑想になるくらい、意識が拡がるような概念も含んでいるので、難しいとか一部引っかかるとかで、放り出したらちょっと勿体ないから。
あと、こうした啓示を含んだ本って、どう感じたか心に響いたことを大事にして読むと、インスピレーションが得られやすい気がします。
一方で、字面を額面どおりに受けとめて正義にしちゃうと、ちょっと危ない面も。

始めて出版された秘教本『イニシエーション』には、下記の文章がはじめに引用されていました。

主仏陀は言われた
ただそう言われているからといって、ものごとを信じてはならない。昔から伝わってきたものだからといって、その言い伝えを信じてはならない。…(略)…聖者が書いたものだからといって、その書を信じてはならない。…(略)…あるいは、単に教師や先生の権威を拠りどころにして、信じてはならない。しかし、自分の理性と意識において確証を得たときには、そのような書、教義、言葉信じるべきである。仏陀は最後に次のように言われた。「そういうわけで、私があなた方に教えたのは、そう聞いたからというだけで、信じてはならないが、自らの意識で確信したならば、その信念に従って一所懸命に行動せよということである」と。
『シークレット・ドクトリン』第三巻、原書401ページ

秘教『イニシエーション』p4

この箇所、私、すっごく好きなんです。痛みを分かってくれてる感じがして。

他の箇所には、確か、「ここに書かれていることを図式化すると本来の意味と違ってくる」みたいなことも書かれていました。また、1冊だけでなく本をまたがって読まないと、解読できないような構成になっていたりします。

早合点しないように釘を刺されているなぁ~とも思いますが、知恵を文字にして伝えて下さって、とっても嬉しいです。現代の弟子道は、道場や山岳へ弟子入りしなくてもいいんだ!

なので、分からないところや受け入れられないところは保留にして、
心に響いたところは大事にしながら、本を読むのがコツらしいです。

そして、そうした読み方が、自分の内面を探求していくことにも繋がっていきます。だから、秘教本を読むことが瞑想にもなっていくんですね。

自己探求ってどういうことか

自己探求って道を歩む人にとっては、とっても大切なキーワードだと思います。私も試行錯誤です。
下記の文章は日常に落とし込むヒントになりそうです。

現在のところ、子供の両親や保護者たちは、意識を目覚めさせつつある子供が出す質問に答えたり質問をはぐらかしたりするのに多くの時間を費やしているが、来るべき時代において、その状況は逆転するであろう。

つまり、両親は子供に「なぜ。なぜそのようなことを聞くの。どうしてそうなるの」といつも尋ねることによって、目覚めようとしている子供の知性の要求に絶えず応えるようになるであろう。

そのようにすることで、質問に答える責任をいつも子供に投げかけると同時に、質問の答えを巧みに子供のマインドの中に落とし込むようになるのである。

(…略…)そうすることで、探求心に溢れる知性(これこそが子供である)は、年長者の権威を拠り所にする、記憶できるような答えを外部に求めるのではなく、いつも自分の内面を探求していくよう教師によって仕向けられるであろう。

秘教『新しい時代の教育』p55

70年くらい前に書かれた本なので、ここで出てくる「子供」って、私たちのことも含みます。
自己探求により、自分の内で感じた感覚気づきが大切なのだなって、思いました。それは、言い換えると、主観的な体験っていうのも近い概念かな。

最近の著者の中で、自己探求について表現していて、分かりやすい文章と思うのが、下記の文章です。(この本は、お友達がおススメだよって教えてくれました。)


霊的に目覚めた人であれば、自らがメッセージを持っていることを知っています。というのも、内なる真理こそが教師だからです。

霊的な真理は、すべて内なる啓示から生じています。
(…略…)
あらゆる情報は、生得の「神性」それ自体から発信されるものであって、外部の情報を必要としません。

『< I >わたし 真実と主観性』デヴィッド・R・ホーキンズ

この辺りのことを深めていこうとしたら、
インドの沈黙の聖者『ラマナ・マハリシの教え』を読んでいけばよいのかもしれません。修行したくなっちゃうかな。

もし、家庭をもっている現代生活にどう生かしていこうかな、って身軽に捉えたい時は、ロシアのアナスタシアシリーズの女性性あふれる言葉に触れるのが結構いいかも。

すべての根拠、この大宇宙の真理一人ひとりの人間の魂の内に永遠に保存されている。

『共同の創造(アナスタシア)』p10 ウラジミール・ミグレ

7つの光線を学ぶ3つの意義

さてさて、前置きが長くなりました。
人間の魂は、7つの光線のいずれかの特質をもっているとされています。
そうした光線を学ぶ意義について、書いてある箇所から、ざっくり要約してみると…

1.展開する歴史のパノラマにおける様々な時代や周期に多くの光が投げかけられる。
(→例えば、水瓶座時代は、○○の光線の影響が弱まり、△△光線の影響が強まることで、どんな影響が生じやすいかが書いています。)

2.人間の性質についての私たちの知識が明瞭になる。

3.入魂する実存としての私たち自身を正しく理解し、私たちの人間同胞をより賢明に理解することを可能にする実践的な分析方法を手にすることになる。
→自分の機会と能力と限界をより正しく判断することができる。また、私たちの天職と奉仕、資産と負債、真の価値と強さを見極めることができる

秘教心理学・第一巻 序文 p32~p38 一部要約

3って、めっちゃ気になる!
だって、例えば、治療家として魂レベルで道を究めたい時、外科医が向いているのか、薬草による治療が向いているのか、マッサージが向いているのかって結構大きな見極めになる気がします。進路を決める頃に、目安として知りたいな。

7つの光線の特徴

一部を抜粋、要約したものです。

<意志と力の第一光線>
【特有の美徳】
強さ、勇気、確固さ、支配する力、度量の大きな観点から大きな問題を捉える能力、人々や方策を扱う能力

【光線の欠点】
プライド、野心、強情、横柄、他人を支配したいとう欲求、頑固、怒り。

この光線は力の光線と言われてきたが、まさにその通りである。
しかし、もし力だけで、知恵と愛を伴わなければ、破壊的な崩壊させるフォースになるであろう。しかし、意志と愛と知恵という3つの特性が統一されると、それは創造的な統治する光線になる。
この光線に属する人が偉大な探求に取り組むときの特徴的な方法は、純然たる意志力を行使するというものになるであろう。
生まれながらの指導者は、完全もしくは部分的に、この光線に属している。
<愛と知恵の第二光線>
【特有の美徳】
静けさ、力強さ、根気と忍耐力、真理への愛、直観、明晰な知性、落ち着いた雰囲気

【光線の欠点】
研究への過度の没頭、冷淡さ、他人への無関心、他人の知的限界に対する憤り。

この光線は、純粋な知識と絶対的な真理を求める独特の欲求があることから、知恵の光線と呼ばれている。愛に欠けると冷淡で利己的になり、パワーに欠けると非活動的になる。パワーと愛の両方があるときは、仏陀や人類の偉大な教師たちの光線になる。
第二光線の人には転機と先見の明があり、優秀な外交官、第一級の教師や大学の学長になる。
<高位マインドの第三光線>
【特有の美徳】
あらゆる抽象的な問題に対する広い見解、目的の誠実さ、哲学的な研究に集中する能力、ささいなことを心配したり他の人々に心配させたりしない。

【光線の欠点】
知的なプライド、孤立、細部における不正確さ、うわのそら、他の人々に対する過度な批判。

この光線は抽象思考者、哲学者、形而上学者の光線であり、高等数学を楽しむが、実務的な光線の影響を受けていなければ、正確な計算を続けることがひどく困難な人の光線である。
彼は想像力を使って真理の本質を把握することができる。
視野が広く、非常に注意深いため、一つの問題のあらゆる側面を等しく明晰に見ることができる。
芸術家としては、技巧は洗練されていないが、その主題は思想と関心事に満ちている。
<葛藤を通しての調和の第四光線>
【特有の美徳】
強い愛情、同情心、肉体的な勇気、寛大さ、知性と知覚の素早さ

【光線の欠点】
自己中心、心配性、不正確、精神的な勇気の欠如、激情、怠惰、浪費

この光線は「苦闘の光線」と呼ばれてきた。というのは、この光線は、ラジャス(活動)とタマス(不活動)の特質の比率が不思議なことに同じであるため、第四光線の人の性質はそれらが戦うことによって引き裂かれるからである。その戦いの結果が満足のいくものであるときには、「ホルス(太陽神)の誕生」が起こり、絶えざる苦痛と受難の苦しみからキリストが生まれるといわれている。
この光線は顕著に色彩と芸術家の光線であり、色彩感覚は常に優れているが、デッサンの技量には欠陥がある場合が多い。
音楽においては、作曲家はいつもメロディーが豊かであり、旋律を好む。
<低位マインドの第五光線>
【特有の美徳】
厳密に正確な発言、(容赦のない)正義、高潔さ、自立、鋭い知性

【光線の欠点】
辛辣な批判、狭量さ、横柄さ、根に持つ気質、偏見

この光線は科学と探求の光線である。この光線の人には鋭い知性があり、細部において正確であり、最も小さな真実をその源にまで遡り、すべての理論を確かめることに疲れを知らない努力を払う。
彼は秩序正しく、時間に正確で、ビジネスライクであり、お世辞を言われたり好意を抱かれたりするのを好まない。
偉大な化学者、実務的な電気技術士、第一級のエンジニア、偉大な外科医の光線である。
<献身の第六光線>
【特有の美徳】
献身、ひたむきさ、愛、優しさ、直観、忠誠、尊敬心

【光線の欠点】
利己的で嫉妬深い愛、他人を頼りすぎる、派閥主義、偏見、激しい怒り。

この光線は献身の光線と呼ばれている。献身の対象は人の場合もあれば主義の場合もある。
彼は自分が献身でき尊敬できる対象には生命を投げ打つが、直接的に共感できない人々を助けるためには指一本動かさない。
彼の音楽は常に旋律の美しさを備えており、オラトリオや宗教音楽の作曲家になることが多い。
道に近づく方法は、神との合一を目指す祈りと瞑想による。
<儀式的秩序と魔術の第七光線>
【特有の美徳】
強さ、勇気、礼儀正しさ、細部に極めて注意深い、独立独歩。

【光線の欠点】
形式主義、プライド、皮相的な判断、自惚れに過度に沈溺する。

この光線は儀式の光線であり、「すべてがちきんと秩序正しく」規則や前例にならって行われることを喜ぶようにさせる光線である。
それは高位の司祭や宮廷の侍従、生まれながらの組織化の天才である軍人。
病人にとっては、細々としたことまで気を配る完璧な看護師の光線であるが、時には患者の特異性を無視して、患者たちに毎日の決まりりった日課を押し付けようとする傾向がある。
この光線は形態の光線、理想的な美を見てそれを形にする完全な彫刻家の光線であり、あらゆる種類の美しい形やパターンを作るデザイナーの光線である。


ピンとくる項目、ありましたでしょうか?
(光線の欠点というのは、バランスを崩した時に、そういう傾向に陥りやすいとみたらいいのじゃないかな、って思います。)

これらの7つの光線って、人間の魂についてもそうだけど、国についても魂光線とパーソナリティ光線があるそうです。
そうしたフラクタル(相似的)構造をみていく視点は、今どんなことが(人類に)起きているのか、状況の背景についても冷静に考える視点を与えてくれます。

研究していくと面白そうだと思いませんか?


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