“微分”なんて勉強して将来役に立つの?
花粉症に苦しんでいるINDEE Japanの岡本です。花粉症に苦しみながらも我が家の犬たちの散歩に行くと、この時期は“卒業式” 若しくは “卒園式” の立て看板を立てている学校や幼稚園が多く、春だな〜と感じます。
みなさんは学生時代にどんな思い出がありますか?
わたしは「早く大人になったら、勉強しなくていいのにな〜」と考えていた学生時代でした。
しかし!
大人になった方が勉強することが多いということを、大人になってから気付きました。(笑)
でも、本当にアレっていま何に役に立ってるの?ということがありますよね。
歴史で年号を覚えたり、国語で古文を読んだり、体育で跳び箱を飛んだり、数学で微分の勉強をしたり......。
と、先日INDEEの社内で話していたら、津田さんから
「微分は生活に役立っているんだ!」と鋭いツッコミが。
えーーーーーーーーーー、微分が役に立つですって??
ということで、今日は微分がいま役立っていることがあるのかを検証していきたいと思いますので、お付き合いください!
微分ってなんだか忘れたという方は、こちらが分かりやすかったです。
▶医療崩壊を防ぐための微分
病院には限られた数のベッドしかなく、それ以上の患者がいると診てもらえません。治療さえ受ければ治るけれど、治療がなければ亡くなってしまうような病気もあります。
そのような事態を防ぐため、緊急事態宣言が敷かれ、「新規感染者数」が日々管理されています。「新規感染者数」が増えているかどうか、減っているかどうかを私たちはとても気にしています。新規感染者がゼロでない限り、患者は増え、ベッドを使用してしまうにも関わらず、新規の感染者が減っていれば安心し、増えていれば不安、というお馴染みの構図です。
これはなぜかというと、入院者数だけを見ていると「対策が遅れる」からです。ベッドが埋まりきってから対策をしても遅すぎます。入院者数が増えていれば、ベッドに余裕があってもいずれは埋まってしまいます。
そのため、入院者の数を微分した新規の入院者や感染者を見る必要があります。さらに、増え方の増減、つまり患者数を2回微分した数も見ることによって、「先行指標」を手に入れることができます。
▶売上は遅行指数
同じように、売上というのは一定期間(大抵は1年間)に会社が売り上げた金額です。売上から費用を引いた利益に対して課税されますので、売上や費用の管理については義務づけられていますし、売上から利益を計算するP/L(損益計算書)は経営の基本とされています。
しかし、この通りに売上で自社の管理を行っているとすれば、これは大きな間違いかもしれません。1年経って予定を下回っていれば、すぐに対策をしたとしてもその結果は1年後にやっとわかる。仮に月次で売上管理を行っていたとしても、1カ月単位での改善しか望めません。
そこで微分の登場です。
売上という遅行指標に対応する「先行指標」を手にいれることで一気に有利に立てます。実店舗なら来店者数の増減、オンラインなら新規ユーザー数、B2Bなら新規リード数などをウォッチしておくとよいですね。
▶Churn(チャーン)とは
実は最強の先行指数「Churn = チャーン」!
Churnとは見慣れない英単語ですが、攪拌するという意味から転じて顧客の離脱を指すようになりました。これは特にSaaSのようなサブスクモデルにおいては重要な変化率を表す数字です。
例えば、テレビCMをきっかけに新発売された商品を購入しても、期待したジョブを解決してくれなかったために、使わなくなったり、捨てたりしたモノありませんか?
このようなとき、一旦は売上があがったとしても、チャーンが発生し、もう二度と顧客化が望めない状態を作ってしまいます。逆にチャーンがゼロ、つまり一度購入した顧客が離脱しない状況を作り出すことができれば、新規を獲得した分だけ純増する状態になります。
▶コレって役に立つの?と思ったら
微分を検証した結果、、、、、、、
微分って
だということが分かりました。
ビジネスでかなりお世話になっていたなんて、無駄と一瞬?でも思ってしまった微分様と、ツッコミに対して疑問を一瞬?でも抱いてしまった津田さんに謝りたい気分です。(笑)
これからは、一見役に立たないけれど将来のカギを握るようなことに出会ったら、スティーブ・ジョブズがかつて「Connecting Dots」と呼んだように、後になって断片的な知識やスキルが繋がることがあるかもしれないと思って、どんどん知識を取り入れ続けたいと思います!
では、今日はこの辺で。
またお会いしましょう!
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