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幼児期から思春期までの対応

こんにちは。NPO法人日本インクルーシブ教育研究所です。7期学習・発達支援員養成講座2回目「幼少期 理解と関わり方」の動画視聴講座の感想をまとめました。講師はあおさきこども心療所院長で広島大学医学部臨床教授の梶梅あい子先生でした。幼児期から思春期までの対応についてお話いただきました。

受講生の感想を紹介します。

・先日の講義の内容とも重なりますが、子どもたちのよい行動を認め、社会性を身につけられるように導いていくことの大切さを感じました。何の薬かもわからずにコンサータを飲んでいる保護者と出会ったことがあります。うまく対応できず、担任した1年が過ぎてしまいました。医療機関と教育現場の協力のもと保護者と子どもを支えていけるようになりたいと思います。
【教員】

・幼児期・学童期・思春期…どのステージでも、基本的信頼感の獲得が土台となり、自己肯定感を高め自信に繋げ、自己効力感を育んでいけるよう支援者として努めたいです。私の勤務する小学校の現場でも、子どもたちが出来ない事を嘆くのではなく、まずは子どもとのラポール関係を築けるようその子を良く知り、環境を整え、不適切な行動にはポジティブノーリアクションを使い、適切な行動は具体的に褒めて強化し、子どもたちが安心して過ごせる場となるよう努めます。また自立するうえで大切な「適切な援助要請」のスキルを身につけることが出来るよう、こどものヘルプにしっかり対応し、成功体験に繋げていきたいです。いつも多くの学びをありがとうございます。【特別支援教育アシスタント】

・まず、「自己肯定感」を高めてあげることは、発達障害者にかぎらず健常者にも大切なことだと思いました。「あなたは、とても役に立ってくれているよ」とか「あなたの〇〇がいいね」とプラスになる声掛けをすることで、その人にとって、心が安定することなのだと気づき、今後、子供たちに対してもそのように接していきたいと思いました。また、「保護者支援」もまた大切なことだと思います。近年は核家族化であり、周囲に気軽に相談できる場所はありません。もっと社会的支援ができるような国にならなければならないと思います。【ふれあい推進員, 学習サポーター】

・信頼関係が構築されて、私は私でいい、自分はここにいていい存在として自分を受け入れることができる児童の姿を想像しながら受講しました。学童期の間に、自分を認めることができたり、成功体験を積むことができたりする場の環境作りをすることの責任をあらためて感じている。感情のコントロールがうまくできず、関係つくりに支障をきたす児童が増えている。不適切な行動には反応せず、無視した後の言葉掛けなどの対応を心していこうと思いました。グループワークで自分とは違った視点でものごとを捉えるきっかけをたくさんいただくことができます。ああそうかあ、とか、似ているなとか真剣に考えたり言葉に出したりすることで、深い学びをさせていただくことができています。いつもありがとうございます。【教員】

・その子の発達や特性に応じて、基本的信頼感を獲得していくことが大切だと思った。これまでは、指導を優先してしまう傾向があった。本人の安心できる居場所や信頼できる大人としての自分の関わりを行動療法から深く学び、保護者とともに向き合っていきたいと思った。医療の側からの視点はとても有意義であった。特に、子どもへの告知をどのような言葉で行うのか、とても参考になった。どのように子どもが自己像を確立していくのか、マニュアルはないが、実体験やエピソードが大いに役立つと感じる。また、愛着という言葉が講師先生の口から数回あり、関心も高い。さらにテーマとして学んでいきたいと思った。【不登校教育支援センタースタッフ】

・「できた!のタイミングで、すかさず具体的に褒める」を大切にし、自己効力感を育むことができるような、子ども達の芽生えをキャッチし良いとこ探しを一緒にできるような支援員になりたいです。 告知については無知でしたので、大変勉強になりました。我が子への告知のタイミングや話す内容について、今後しっかり考えていこうと思います。凹むことの多い支援現場でしたが、こちらの研修では、毎回新しい(プラスの)気づきがあり、楽しいし嬉しいです。このような学びの場を提供して頂いて、ありがとうございます!【放課後児童支援員】

・自己肯定感、基本的信頼感は全ての人の心の安定に必要で、それを得れるようそれぞれの発達に応じた介入が出来る様に保護者・支援者も心の安定が大切だと思いました。思春期の子どももいるので今回のスキルを実践したいと思います。梶梅先生の考える自立の意味も心に残りました。事例的なお話も具体的で参考になりました。ありがとうございました。印刷した資料の文字がいつもより小さかったです。【子育て支援センター職員】

・幼少期や思春期の周囲のかかわり方がのちになって自己否定感 消えてしまいたいなどの言葉に現れてくるのだと感じた。こうあるべき、しつけ等より、まずはありのまま、自分らしくいられる、自己信頼感が大事だと思った。大人は「我慢」を優先しがちだが、それは自信がつき、希望がもてるからこそ「我慢ができる」という言葉が印象的だった。梶梅先生のように専門的な知識もお持ちでありながら、実際の療育の相談にも携われる先生のお話が聞けて良かったです。近くに梶梅先生のような先生がいたらどんなに安心できるかとうらやましく思いました。このように梶梅先生のような方を講師に選んでくださってありがとうございました。【フリースクールスタッフ】

・前回がペアレントトレーニングだったため、幼児期からの関わりや、声のかけ方など復習にもなりました。発達障害がある子供たちがなぜ、高学年・中学校からつまづくのか、環境の要因が様々な角度から理解できました。【学童支援員、社会福祉士】

・基本的信頼感・自己肯定感の上に自信・希望・我慢があるという話には、目から鱗、スッキリと腑に落ちる感じがしました。日々の支援においてその子を認める事、具体的に褒める、積極的無視は気をつけているけれど、実際出来ているのか?と振り返るいい機会になり、その根拠となる話を聞くことが出来いい学びとなりました。子ども達の観察、アセスメント、振り返り、を大事に、確実に、支援員で共有し、統一した支援を行って行きたいと思います。また、保護者支援において、父親支援が必要だと感じることも多く、どう話をしていくのか悩みがつきません。今後学べる機会があればと思います。【児童デイサービス】

・梶梅先生の講座がとても素晴らしいです。ライフステージにより、対応を変えるのはどうしてなのか理解できるように医師の見解で説明がなされています。また、母として子育てをされる中での気づきも反映されているので、仲間意識が芽生え、もっと聞きたくなりました。【保護者】

・こどもと基本的信頼感を築き、自己肯定感を育むために必要な関わり方の方法について、具体的な例を元にお話ししてくださったので講義の内容がすっと入ってきました。まずはASDの特徴について理解を深め、感情的になるのではなく、発達の特性としてどのような関わり方が効果的であるかを考えながら実践していこう思いました。【行政職員】

・梶梅先生に助けていただいた息子も、今では大学2年になり、まさしく青春を謳歌させていただいています。先生に出会わなければどんなことになっていたか。先生は子供とそして家族への支援をされていました。当時を振り返り、自分自身がもっと早くもっと深く勉強し子供を理解しなければいけなかったと感じています。これから経験されるであろう保護者の方たちにこそ、今回のお話しを聞いておいていただきたいと強く感じます。期間配信にしていただいて、非常にありがたいです。メールで情報をこまめにいただけ大変助かっております。【児童デイサービス, 保護者】

・現在療育施設で働いていて、2歳から中学生のお子さんが通っています。学童期から思春期と、幅広く子どもの変化を学ぶことができよかったです。前回の講義でも同じようなことを学びましたが、自己効力感を高めるために、弱点を長所で補うというところが出てきました。認められる場を作ることが大切ということで、自分の働いている療育施設に来ているお子さんにとって、施設がそのような場になるよう、支援を自分も頑張っていきたいと感じました。そしてその中で、保護者支援もしっかりしていけるように、学びを深めていきたいです。様々な専門性を持たれている先生方のお話を聞かせていただけて、とても有意義な時間となっております。今日はどんな話が聞けるのかな?学べるのかな?と楽しみになっております。今回の動画視聴の中で、タイマーの紹介をしてくださいました。本の紹介もありがたいのですが、このような具体物の紹介も嬉しいです。仕事にすぐ生かせそうなので、何かありましたら、また教えていただきたいです。【児童指導員】

・自己肯定感の先に我慢が出来る様になるの言葉に納得しました。我慢することが大事だと子供に言っていたことを反省。そして良い関係があってしつけが入るも納得です。幼少期から思春期まで様々な心の変化が起こりその都度対応を変えるためしっかり学ばなければと思います。私自身も自立をし、子供たちに寄り添えるようになりたいです。【保育士 補助員】

・たくさんの気付き、モヤモヤがとれました。ペアトレの話も聞けて良かったです。今日から出来ることやってみます。【保護者】

・子どもがパニック状態になって対応に苦慮する事がありますが、CARESを意識して、実践していきたいです。戦略的注目(知らんぷり)を適切に使うには、無視した後の良い行動を見つけた時、に賞賛しないといけないので、観察が大切だと思いました。【放課後児童支援員】

・時期により困る事の内容が変化することは、体験として理解できます。年齢が上がれば、本人も成長するものの、周囲からの期待とのギャップも大きくなりました。成長が遅れているからと、集団体験を避けると、ますます差が広がるだけだと気付き、積極的に関わりを体験するようにしてよかったと思っています。肯定的な自己像を持てるように、また自立に向けて、これからも信頼関係を大切にサポートして行きます。思春期以降のことも参考になりました。毎回、参考になることが沢山あり、ありがたいです。特に動画は3度は聞き返しています。繰り返し聞けるので助かります。【保護者】

・学校の先生から言わせると…〇〇ないは指示する時にいつも使っているので反省させられました。 良い行動に目を向けているつもりでしたがもっと注目して具体的に褒めてあげたいなと思います。梶梅先生は医師の立場から、成長時期による子供の変化や対応の仕方を丁寧に教えてくださったり、本人への告知の仕方も教えてくださり大変貴重でした。ありがとうございました。【特別支援教育アシスタント】

・これまで自閉症等の診断名に捉われ勝手なイメージを作りがちだったが、その行動特性には明確な境界がなく診断名は便宜上付けるものであることを知った。個人の特性を踏まえ各個人に合った社会的課題・目標を設定し家族含め支援していくことの重要性を学んだ。業務の中で早速、肯定的、具体的な褒め言葉を使って子供が嬉しそうな顔で反応してくれたりするとこちらも嬉しくなり手応えを感じます。今後も構造化や子供の行動の分析など積極的に行い、子供たちの成長を支援出来たらと思います。【言語聴覚士】

・動画の最後の「告知のスライド」に感動しました。(病院によっては「あなたは注意欠陥です」とだけ告げられる場合もあると思います。)梶梅先生の告知のやり方であれば、子どもたちは葛藤しながらも、肯定的な自己像を確立することができると思います。私も、支援する大人のひとりとして、子どもたちが「こんな自分」を選択し直せるよう声掛けや傾聴をしていきたいと思いました。今回の動画では初めて聞く言葉がたくさん出てきました。内容も盛りだくさんだったので、動画の最後にまとめ(振り返り・講師の方が「今日これだけは覚えてほしい重要なキーワード」)があるとよかったです。【保護者】
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さて、子ども達の好ましくない行動を減らしたいと思う大人は多いものです。しかし、子ども達の好ましい行動を増やさないことには、不適切な行動を減らすことはできなのが現状です。

そこで、私達大人の意識と言葉がけで子ども達がどんどん良くなっていく方法を、広島国際大学の伊藤啓介先生が7月10日(日)9:30~ライブオンラインでお伝えします。

子ども達の行動の背景を知り、適切な対応について知ることで、大人も子どもも幸せな気持ちで暮らしていけるようになります。ご興味ある方はこちらからご覧ください→学習・発達支援員養成講座「子どもの行動理解と対応の仕方」

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