見出し画像

日本インバウンドサミット2020 終了後のアンケート結果を発表します!

2020年7月23日(木)に、全国の自治体や観光事業者を対象にした3000名規模のオンラインカンファレンス「日本インバウンドサミット2020」が開催されました!

イベント終了後、参加・登壇・運営いただいた皆様に、イベントについてのアンケートを実施したところ、497名の方より回答をいただきましたので、このnoteではその結果をご紹介いたします!

アンケート回答者の属性

回答者の属性の内訳としては、参加者 452人、登壇者 32人、運営13人となっております。

画像5

アンケート回答者の業種

回答者を業種別に分類すると、観光事業者 183人、自治体・DMO 66人、メディア関係者 34人、学生14人、学校関係者 12人、省庁 8人、その他 183人となります。

画像6

日本インバウンドサミットの推奨度(NPS)

「日本インバウンドサミットの参加を、ご友人やご同僚にどの程度おすすめしようと思いますか?」という形で、イベントの推奨度(NPS)を10段階で評価いただきました。NPS = 67.9 ポイント( 75.3%が 8 以上、平均値 8.3 )となりました。

画像5

オープニング

MATCHA代表 青木によるオープニングについては、約7割の方が「とても参考になった」および「参考になった」と回答いただきました。

画像1

<回答者のコメント>
・率直な意見、飾らない言葉で話されていたので、プレーヤーとしても聞き入れやすかった。
・主催者の想いや、今回のイベントの目的がよく分かった。また、一度きりではなく、今後の展開を話していただけたのは、非常に良かった。
・歯切れが悪かったので、もう少し自信を持たれても良かったと思います。

基調講演

星野氏による基調講演については、約9割の方が「とても参考になった」および「参考になった」と回答いただきました。

画像5

<回答者のコメント>
・「打つ手なし!」という目が覚めるような言葉から始まり、これまでいろいろ悩んでいた事がすっきり晴れるような気がしました。まだやれる気持ちになりました。
・星野さんのお話はいつも、数字や理論の根拠とユーモアに溢れていて、同業としてはとても信頼できて刺激を受けます。今回も最高でした。
・星野社長の講演、もう少しお聞きしたかったです。それが少し残念でした。

パネルディスカッション

星野氏、山田氏、加藤氏、大西氏によるパネルディスカッションについては、約8割の方が「とても参考になった」および「参考になった」と回答いただきました。

画像3

<回答者のコメント>
・旅行業の仕事がない中で、商材の付加価値を上げておくこと、平和産業としての役割を果たすことに力を入れようという発見がありました。
・時間の制約が厳しいなかで、本質に迫った言葉が飛び交い、基調講演を補ってセッションにつなげることには十分なったのではないかと思われる。
・それぞれのパネリストは素晴らしい考え方をしていらっしゃる方ばかりだったので、意見発表にとどまり、議論まではされなかったのが残念でした。

エリアセッション

各エリアセッションの評価をそれぞれご紹介します。

【北海道】北海道から始まる世界標準のアドベンチャーツーリズムとは
( n = 31 )

画像7

<回答者のコメント>
・多様な現実の取り組み、未来を語る気力・志が参加者に刺激を与えたと思う。
・こんなサービスをされている事業者の方がいらっしゃるんだな、というのは新たな発見でした。
・発表者の方々の事業紹介の場になってしまい、新しい発見や発想には結びつきませんでした。また、参加者(視聴者)への問いかけも漠然としていて、何を質問できるのかが分かりませんでした。

【東北】大自然とナチュラルディスタンスを武器に!これからの東北のツーリズムとは
( n = 37 )

画像8

<回答者のコメント>
・これからのツアーデザインは「安心」が武器になる。ビジターの安心と、受け入れ側の安心。課題は多いがやるべき事は見えて来た様に思う。
・東北はナチュラルディスタンスを取るにはとてもいい地域だと感じたが、もっとPRが必要な地域でもあると感じました。パネラーの方々が青森、秋田、宮城などさまざまな県からの参加で、違った視点があったのがおもしろいと思いました。
・やや散漫な内容だったと思います。登壇者の方を絞っても良かったのでは?

【関東】東京から始まる、新しいツーリズムの可能性
( n = 100 )

画像9

<回答者のコメント>
・登壇された皆様が、わくわく感を持って事業に取り組まれている様子を拝見して、刺激を受けました。しかめっ面をするのではなく、こんな時代でも、遊び心を持って仕事に取り組むべきと感じました。
・かなり事前の打ち合わせも入念にされていたようでしたのでお互いを知ったうえでお話されており、場としてかなり和んだ感じでよかったです。
・すでに知っている事業が多かった。その事業でどの様にインバウンドを取り込んだかという成功事例とその経緯(苦労した部分・改善点)などを紹介してほしかった。

【北陸】選択と集中。テーマ型ローカルツーリズムとは?
( n = 32 )

画像10

<回答者のコメント>
・安心安全を求め観光客が地方に分散するのではという導入から、その状況で顧客・リピーターの獲得をするために自分たちの強みを把握し、地域ぐるみでパッケージ化していくべきだという話が印象的でした。
・まだまだ可能性を秘めた鯖江の事例が参考になった。
・クラフトツーリズムのお話にも通ずる部分があり、大変興味深かったです。対象がインバウンドかどうかではなく、RENEWやUDON HOUSEのように土地に紐づいた滞在形コンテンツをつくり、育てていくことが大切だと思いました。

【中部】新たな視点で目指す"選ばれる"中部のツーリズム
( n = 35 )

画像11

<回答者のコメント>
・各地での取り組みを知り、今後のガイディングに繋げ、授業でも次の世代にその実践を伝えていきたいと感じました。
・現在の取り組みまでは話があったが、これからのwithコロナの時代に選ばれる中部地方の観光は?という具体的な案はなかなか出なかったかな、と思いました。
・withコロナ下での事例発表ではない感じがした。双方向性に欠けていたように感じます。

【関西】"地域住民と共生" これからの持続可能な観光を考える
( n = 68 )

画像12

<回答者のコメント>
・これまで知らなかった興味深い取り組みなどを知ることができた。
・50分で4名の登壇者は時間的に厳しかったのかな?と感じました。また、ファシリテーターの島田さんのネット接続状況が悪くなってしまい、途中から進行もうまくいかなくなった印象です。
・パネラー間の音声中断がなければ、個性的な参加者だったので、もっと話が深まったと思います。

【中国】インバウンド占有率最下位中国地域からのニューツーリズムの逆襲!
( n = 38 )

画像13

<回答者のコメント>
・事業者や行政の考え方が良くわかりました。
・各エリアの取り組みの紹介はあったが、期待していたほどの化学変化が感じられなかった。せっかくのセッションなので意見のぶつかり合い、アイデアの出し合いなどが欲しかった。
・観光客のいない所というのは、地元民が他所者の流入・訪問に慣れていない地域でもあるため、地元の方とトラブルにならないよう、来訪者が「地方創生の救世者」となれるような仕組みづくりが大事だ。

【四国】観光の島 四国をどう世界に広げるか
( n = 37 )

画像14

<回答者のコメント>
・スタートが遅れて時間が短かった。面白かったけど、もっと具体的な話、切り込んだ話を聞きたかった。
・いろいろ参考になりました!書ききれないです!
・「四国をどう世界に広げるか」について一般的な見方は紹介されましたが、聞き逃した可能性もあるものの「四国を世界に広げる為には、これだ!」というメッセージが読み取れなかったのが少し残念です。

【九州】九州だからできる満足度を高める受け入れ体制
( n = 36 )

画像15

<回答者のコメント>
・長崎のBtoBからCtoCへのシフトが鍵を握るといったお話や九州は一つの「島国」であると認識して一つにまとまり団結していくのが今後のインバウンド戦略の鍵を握るといったお話が興味深かったです。
・コロナ渦以前の活動報告が多く、コロナ渦を受けての対策や見通しが不明瞭だった。
・九州はいろんな意味で自分自身を見直す必要があります

【沖縄】沖縄から始める、これからのサステイナブルツーリズム
( n = 25 )

画像16

<回答者のコメント>
・サステナブルツーリズムとアフターコロナの旅は、結果的に相性抜群だとわかった。
・時間が限られているのが残念。このイベントがないと知り得なかっただろう活動や地域もあって、良い機会になった。
・地域のツーリズムを立ち上げる動機ができた。

カテゴリーセッション

各カテゴリーセッションの評価をそれぞれご紹介します。

【デジタルマーケティング】世界に通用するデジタル観光マーケティングとは?
( n = 76 )

画像17

 <回答者のコメント>
・現在の私が悩んでいることのヒントになりました。特にファシリテーションが素晴らしかったです。
・デジタルに弱い個人としては非常に参考になったが、観光分野で、というよりも一般論としての話だったように思う。もう少し観光としての深掘りが欲しかった。
・もう少し具体的な戦略まで議論する時間があればもっと良かった。

【体験・ガイド】これからの観光の体験はどう変わるのか?
( n = 60 )

画像25

<回答者のコメント>
・テーマを提示してくれたので、参加しやすかった。ゆるやかな雰囲気で進行されており、質問もしやすかった。
・様々な取り組みを聞き、ボーッとしていた自分を反省した。今だから出来る事を実践していきたいと感じました。
・オンラインツアーの可能性を感じられた。

【食】食のインバウンドをこれからどうするべきか?
( n = 41 )

画像24

<回答者のコメント>
・登壇者の皆さんが気さくで話しやすく、力がぬけたラフな雰囲気が良かった。スピーカーの皆さんそれぞれ個性ゆたかで、異なる方向性をお持ちでしたが、うまくまとまっていて、参加者からもチャットで良い意見が出てきて、よいディスカッションでした。
・とても面白い。テンポの良いセッションだった。登壇者の方のバランスも良かったと思う。意見も新鮮で参考になった。
・日本が誇る食文化や産品をインバウンドに発信していく新たな考え方、手法を聞きたかったがレストラン談義で終わってしまった。

【観光CRM】観光客との持続的なつながりどう作っていくか?日本版観光CRMの可能性
( n = 50 )

画像21

<回答者のコメント>
・気仙沼のクルーシップカード誕生のプロセスや、データの活用方法について、大変参考になりました。地元での導入をイメージしたときに、初期の関係各所とのコミュニケーションがいちばん大変そうだと感じましたが、そこがクリアできれば導入が進められそうです。
・観光CRMだけでなく企業CRMも重要である事を認識した。
・気仙沼の事例はリアリティがありました。

【宿泊】宿泊業界のゲームチェンジャー達のwithコロナ時代 生き残り戦略
( n = 28 )

画像22

<回答者のコメント>
・ホステルでのデジタル誘客(国内向けへの切り替え)と、実際に訪れた顧客へ声がけし、長期滞在への切り替えを誘導するなどの事例を聞かせて頂きました。自社サービス業態と情勢を見極めた冷静な戦略対応に感服しました
・モデレーターの管理が素晴らしく、聞き手としてすごく参考になった。
・進もうと思っている方向を後押ししてくれました。

【クールジャパン】コロナ禍を踏まえた今後のクールジャパンの展望とは?
( n = 33 )

画像18

<回答者のコメント>
・内容盛りだくさん、事例盛りだくさんで大変参考になりました。その発想力、企画力、推進力、周りを巻き込むマネジメント力の第一人者であるという意味がよくわかりました。心動かす内容ですね。
・短い時間であっという間に終了でしたが、非常に知的な刺激を受けました。日本の文化など伝え方と海外のニーズのアンマッチについて勉強になりました。まだまだ勉強したい分野です。講師陣も大変素晴らしかった。
・「地域」や「田舎」の人々の暮らしがまずは楽しくて、良いものにならない限りは、海外の人にもウケないし外に目を向けるのは二の次だというお話が目から鱗でした。

【ビジネス】インバウンドで「稼ぐ力」をどう作っていくか?
( n = 52 )

画像20

<回答者のコメント>
・最高のセッションでした。参加者の皆さん、明るく前向きで、論理的で、セッションへの参加姿勢が素晴らしい。登壇者同士や視聴者への気遣いが温かく、進行も完璧でした。
・アレックス氏、Dong Lu氏の外国人から見た日本のビジネスチャンス構想は、とても良かった。まだ日本も可能性のある市場だと考えさせられた。
・シャンパンテストのお話、新津さんの酒蔵訪問の実験のお話、アレックスさんの宿泊でじっくり楽しんだ人の使った費用のお話など、実践的なヒントがたくさんありました。

【グリーンツーリズム】日本の農山漁村はワンダーランド!− 訪日外国人をグリーンツーリズムで関係人口に
( n = 17 )

画像19

<回答者のコメント>
・関係人口の増加、グリーンツーリズムと地域活性化いうテーマについてのセッションを楽しみにしていた。もう少し時間があれば、御登壇者同士の互いの意見交換が聞けたかと。全体的に、興味深い内容でした。
・参考にはなったが、コロナ渦以前の活動報告が多く、コロナ渦を受けての対策や見通しが不明瞭だった。
・比較的、移住に成功してる方々の話しで、キーとなるのは、移住先で仲間を作れるかどうかということだった。どんなに良い資源があっても、一緒に過ごせる人がいないとやっていけないと思った。

【文化】日本文化とおもてなしを世界に伝える磨き方
( n = 26 )

画像26

<回答者のコメント>
・小規模事業者や地域としての受入、インバウンドとしての付加価値をどう磨いていくか、切り口ややり方など学ぶことが多かったです。また、それらは、多くの業種や人材を巻き込んでいくものになると感じました。
・どの業界も苦労しながらアイデアを見出していると感じました。日本文化・経済の活性化に向けて、いろいろな課題を乗り越えていけると確信しています。
・ファシリテーターの手塚さんは最高。「本物を伝える」にうなづきました。

【商品造成】地方の資源を活かした高価値・高単価なインバウンド向け観光商品造成をどのように作るか?
( n = 47 )

画像23

<回答者のコメント>
・パネル全員がユニークなプロダクトを武器にされている方々で、それぞれが大切にされているものを垣間見ることができ勉強になりました。山田さんのファシリテートが上手く、とてもわかりやすかったです。
・単価と本物の提供、そして人という資源をどう活用するべきか、明確に考える機会になった。また、ニュージーランドのモデルは真似が難しいが、今後のビジネスの参考になった。
・人の欲求向上のレベルに上手くマッチし、工夫された商品のアイデアなど、かなり具体的に議論されたことが非常に良かったと思います。

サミット全体で良かった点(参考になった点)

自由記述で回答いただきました。いくつかピックアップしてご紹介します。

・新しい観点からインバウンドを考える参考になった。
・気楽に参加ができてとても良かった。聞きたいところだけ聞けるし、日本全国に散らばってる人たちの話をまとめて聞ける。コロナが終わった後でも、このようなオンラインサミットは有効だと思う。
・セッションの内容も興味深かったのと、色んな地域の現状や対策について直接聞けた(ニュースではなく)ことも良かったです。
・この取り組みはMATCHA さんだから出来たんだと思います。それが良かったんだと思います。

サミット全体で悪かった点(改善点)

自由記述で回答いただきました。いくつかピックアップしてご紹介します。

・進行があまりスムーズではない部分があったように感じました。
・登壇者が多すぎると内容が薄くなるのでファシリテーター含め3人までとするとよいのではと思いました。
・セッション間のクオリティや進行がもうちょっと揃っていると聞きやすいように思います。
・多くの情報量を持つパネリストを配しているが、時間的制約のため、いずれのパネリストも発言しきれていない感じであった。

今後挑戦してほしいこと

自由記述で回答いただきました。いくつかピックアップしてご紹介します。

・激変していくであろう業界の最前線を伝えてほしい。
・この会に参加したら何らのヒントや、協働出来る人が見つかる、に持って行けたらしめたもの。
・志を同じくする事業者さんとの連携、情報交換のできる仕組みが作れたら良いかと思います。
・国の政策に反映できるようなら、価値あるイベントになると思われます。

来年の日本インバウンドサミットへの参加意向

来年も本イベントが開催されたら参加するかという問いに対して、97%以上の方が「参加したい」と回答いただきました。

画像27

以上がアンケート結果となります。ご回答いただきました皆様、誠にありがとうございました。

今回の映像は、公式サイト上にて公開しております。また、後日、記事形式でのアーカイブも公開予定です。参加されていない方、気になるセッションを見逃した方も、そちらよりご覧いただけますので、ご安心ください。

日本インバウンドサミットは、第2回、第3回の開催も予定しております。今後とも、どうぞご期待ください!

***

■ 日本インバウンドサミット2020 公式サイト
■ Facebookグループ「今だからこそできるインバウンド観光対策」
■ 株式会社MATCHA(主催)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?