見出し画像

離島キッチンをプロデュースします!

このたび、島根県海士町の食材を中心に、全国の島々の料理が楽しめる離島キッチンをプロデユースすることになりました。北海道の札幌に1店舗と東京の神楽坂・日本橋に2店舗、合計3店舗あり、日本橋には離島百貨店という離島のアンテナショップも併設され、島の特産品やお酒なども物産も販売しています。新型コロナウイルス感染拡大で長距離の移動が困難とされていますが、東京にある離島キッチンを情報発信の拠点にして物流で離島に貢献いきます。

スクリーンショット 2020-09-12 1.08.44

観光での交流人口を維持するのは困難

今求められるのが、関係人口の創出です。関係人口とは移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々のことを指します。少子高齢化の中で地方の過疎化が進み定住人口が減る中で、将来の産業を維持していくにはこの関係人口をどう増やしていくかが大切なのです。そこで旅行客など外部から人を呼び寄せる交流人口を増やすべく、インバウンドが注目されていましたが、新型コロナウイルスの影響で、方針転換を余儀なくされています。


国内旅行も「go toトラベル」で旅行代金が最大35%相当がお得になり観光の需要喚起に期待もされていますが、この仕組みは国がおよそ1.2兆円の予算を投入し、予算を使い切るまで何泊でも繰り返し使える内容になっています。すなわち、1.2兆円で約4兆円の需要が創出できます。9月もしくは10月には東京都も対象になる可能性もあるので、上手く活用することで恩恵を受けらますが、メディアなどの影響でネガティブなイメージもついてしまっているのが残念です。

物流で地方創生と雇用をつなぐ


観光で打撃を受けているのは旅行会社やホテルだけではありません。観光客が訪れなくなるということは、食材の仕入れなどもストップしてしまいます。新鮮なお魚や農産物、お酒などの産業にも影響を与えます。ビジネスではこうした下請けと言われる末端から倒産が増え、雇用の損失に繋がってしまいます。
そこで、人の交流が駄目なら物流で動かせればと考えていましたが、実際にその取組を行っていたのが、離島キッチンでした。
これまでにない冷凍技術と進化した物流網で、東京にいながらこれまで地元でしか食べられなかった美味しい食材を味わうことができます。
人伝に離島キッチンさんとお話させて頂く機会があり話を伺うと、コロナの影響を受けている模様で、6月には福岡にあったお店を閉めてしまったとのことです。


新型コロナウイルスの中、どの業界も困難に直面しています。ます日本の観光を救う為には、こうした地元の食材を救うこと、またそれらを発掘することから始まると考えるようになりました。このコロナ下だからこそ、地域や地元の漁師さんなども一致団結することができ、島単体ではなく県や地域での新しいビジネスモデルが求められています。流通も改革して行きたいという強い意思も感じられました。さまざまな相談を受けていたこがきっかけで不思議なご縁で人から人へ繋がることができ、これまでの物販(ビックカメラ)での経験、観光業(インバウンドプロモーション)での経験を買われてプロデュースさせて頂く運びとなりました。

日本には421もの人が住んでいる島がある


観光の要素は「気候」「自然」「文化」「食事」だと言われています。
日本はこの4つの要素に恵まれており、世界屈指の観光地になれるポテンシャルがありますが、まだ世界的に認知が足らないのが現状です。外国人が知っている日本をいうのも「富士山」や「京都」くらいだと思います。また、我々日本人もまだ本当の日本の魅力に気付いていないと思います。わたしも日本には海岸線の長さが100m以上の島が6,852もあること、そして人が住んでいる有人島は421もあるのだと初めて知りました。

島が多い都道府県
1位:長崎県  971
2位:鹿児島県 605
3位:北海道  508

こうした離島にも日本の素晴らしさが詰まっているのかもしれません。
地域により保存方法も様々で、味わいも独特な郷土料理となり、そこにしかない海の幸、山の幸、そして日本酒などもあり、そういった価値ある食材は銀座の料亭や一部にしか出回っていないとのことです。

おいしい食事

画像1


離島キッチンの名物料理は「隠岐島の寒シマメ漬け丼」で、シマメというのは「スルメイカ」のことで、なかでも12月から2月の旬の時期にとれるものが「寒シマメ」と呼ばれていて、新鮮でないと柔らかい食感が味わえないということで、東京ではあまり流通ができず、地元の人しか味わえない幻の食材でした。
その幻の食材を進化した冷凍技術と特殊な解凍で東京でも食べられるようになりました。
その「寒シマメ」に肝を和えた醤油に漬け込み、離島の減農薬のご飯に載せて、ユッケ風に卵の黄身をかけて食べる丼の一口目は今でも忘れられません。

東京育ちの私にとっては、こうした食材の旨さを体感するというのは衝撃的でした。他にも島の調味料にも驚かされます。お醤油ひとつとっても美味しさが違うのです。地元の漁師さんが食べる料理が東京で味わえるので、ぜひ味わって欲しいです。

飲食店は美味しさだけではいけないのは、これまでの観光の経験でもわかっているつもりですが、飲食の素人で観光のプロがどう変えていくかは楽しみでしかありません。

共創して一緒に働けるアルバイトさんも募集中します!この取組で地方の人たちの雇用を維持すると同時に新しい価値を想像していき、ゆくゆくは観光に還元していきたいと考えています。みんなで作る情報発信の実験場としてまずは是非見学にいらっしゃってくさい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?