グロース株・バリュー株
お疲れ様です。
今回は銘柄選びの際に役立つ『グロース株』『バリュー株』についてみていこうと思います。
1・グロース株とは
グロース(成長)株とは、
売り上げや利益の成長率が高く、
将来にわたり大きな株価上昇が期待できる企業のことです。
ニーズが拡大しているサービスを提供し、業績の急拡大が期待できる企業や、革新的なサービスや商品を提供することで、新たな市場を開拓する企業などがグロース株として見られています。
そういった企業は研究開発やマーケティング、人材採用に注力をする時期もあるため、赤字であることもしばしばあります。
どんな企業があるのか?というと、
グローバル目線で言うと、グロース株の代表例としてイーロン・マスク氏が率いるアメリカの『テスラ(TSLA)社』が挙げられます。
2017年には1株50ドルでしたが、4年ほど経った現在は10倍以上の623.33ドル(2021年6月21日)になっています。
そのほかには
【米国企業】
GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト)など
【日本企業】
エムスリー、キーエンス、メルカリ、マネーフォワード、BASEなど
2・グロース株のメリット
大きなキャピタルゲインを得やすい
グロース株の大きな特徴として、長期的な上昇トレンドに入ると何倍にも株価が跳ね上がる可能性が高くなります。
【テスラの例】
2017年1月に100株購入し、2021年6月に売却していた場合、
2017年1月6日:100株で4,580ドル(1株45.8ドル)
2021年6月21日:100株で62,333ドル(1株623.33)
➡︎4年ほどで57,753ドルの利益
1ドル=109円とした時、
629万5,077円の利益になります。
このように、グロース株では大きなキャピタルゲインを得られるチャンスがあります。
3・グロース株のデメリット
利益を得るのに時間がかかる場合がある
グロース株投資では大きな株価上昇が見込める一方で、必ずしもすぐに上昇するわけではありません。
テスラの場合、2010年に1株17ドルでIPOしましたが、50ドルに到達するまでに3年ほどかかっています。
また、株価が上昇する過程では大きく値下がりする場面も多くあるため、株価の暴落も覚悟した上で愚直に買い増しを続け、長期保有することが求められます。
これが難しいのです。
「最初からアマゾンやフェイスブックなどの企業に暴落があっても耐えて、投資し続ければ良い」と考えがちです。
今株価を振り返れば『30%の暴落だったね』とわかりますが、
その時は『どれくらいまで下がるか?』なんて誰にも分かりません。
しかも、一歩でも間違えれば倒産していたかもしれません。
そこを耐え、愚直に積立投資をし続けることは中々出来ないのではないかと思います。
割高なことが多い
グロース株は成長性を織り込んで株価が形成されるため、一般的な株価指標(PERやPBR)で考えると割高なことが多いです。
そのため、期待通り/期待通りに成長しないと株価が大きく値下がりしてしまったり、適正な株価水準が分からず、バブルになってしまう可能性もあります。
また、グロース株は事業成長のために資金を使うため、[配当金が少ない]または[無配なこと]が多いです。(アルファベット、Amazon、etc)
なので、配当金収入や株主優待目的での投資は向きません。
4・バリュー株とは
バリュー(割安)株とは、
利益や資産から導かれる『企業価値』と比較して株価が割安のまま放置されている企業のことを指します。
バリュー株は売上や利益の成長期待が薄かったり、投資家への知名度が低いことで割安で放置されている場合が多いです。
株価が割安に放置されているため、株価の見直しが入った際に株価の上昇が見込めます。
株価の割安度を調べるには、
『PER』『PBR』がポイントになります。
『PER(株価収益率)』
➡︎1株当たりの利益に対して株価がどれくらい高いかを示す
(平均的には15〜20倍程度)
『PBR(株価純資産倍率)』
➡︎1株あたりの純資産に対して株価がどれくらい高いかを示す
(1倍以下だと割安)
【代表的なバリュー株】
♦︎千葉興業銀行、みずほファイナンシャルグループ、三菱UFJファイナンシャル・グループなどの銀行株。
♦︎東京電力ホールディングス、石油資源開発などのエネルギー関連株。
5・バリュー株のメリット
低リスクで運用可能
バリュー株の特徴として、グロース株に比べて株価のボラティリティが低いことが挙げられます。
そのため、比較的低リスクで運用ができ、株価が適正価格に戻るまで不安も少なく保有することができます。
配当や株主優待を受けやすい
バリュー株では安定的に配当や株主優待を出している企業が多く、配当利回りも高い傾向にあります。
なので、キャピタルゲインよりも
インカムゲインを重視している投資家にオススメです。
6・バリュー株のデメリット
大きなリターンが期待しにくい
バリュー株は割安な点にも表れているように市場からの期待があまり高くないので、グロース株のように株価が10倍になることがほぼありません。
また、割安だから必ずしも株価に見直しが入るというわけでもないので、ずっと割安のまま放置されるリスクもあります。
割安な理由がネガティブなことも多い
株が割安で放置されているということは、その企業を評価している投資家が少ないということです。
割安に放置されている場合、以下のようなネガティブな理由ではないか?をしっかり調べる必要があります。
♦︎業績が悪化していて、回復が見込めない
♦︎経営陣の能力が低い
♦︎財務対質に問題がある
♦︎市場が縮小していたり競合が多いなど、成長性が低い
割安な理由を見極めることで、将来的に株価の見直しが進むと思える真の割安株を見つけれるように常にアンテナを張っておくことが必要です。
7・グロース株かバリュー株か
グロース株・バリュー株のどちらに投資をするのか?を迷った時に理想的なのが、どちらにも投資をすることです。
グロース株とバリュー株のそれぞれに良し悪しはありますが、一方の投資スタイルがより優れているということではないのでご注意を。
グロース株なら大きな値上がりが見込めますし、
バリュー株なら株価見直しが見込めるという強みがあります。
さらにグロース株とバリュー株は反対の値動きをすることも多いため、どちらにも投資をしておくと分散効果も期待できます。
経済状況によって比重を変えることも必要です。
♦︎経済活動が悪い場合は、
生活必需品の販売、衣食住に関わる企業のような隠キャ銘柄に投資し、資産を守りつつ高配当金を狙う。
♦︎経済活動が良い場合は、
飲食業や旅行会社など景気が良い時に業績向上が見込めるリア充銘柄に投資し、株価上昇での利益を狙う。
などとその時々の経済状況によって、変えていくのも当たり前の事の1つです。
ギャンブル要素を減らすために運用しながら勉強して、良い酒飲みましょうや。
まずは自分から。サーイエッサー
それでは
今週も適当に頑張りましょう。
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最後まで御拝読ありがとうございます。
皆様の何かのキッカケにでもなれば幸いです。
ありゃした。
🐶今回のイッヌ🐶
実家のチワワのミキちゃん
『自分の部屋を警備』
『警備中のごめん寝ギブアップ😪』
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