あかいおと

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採用広報兼デザイナー|誕生花はタンポポ|得意料理は鯵のなめろう|両脚で跨げる県境|卒論テーマはプロパガンダポスター|アート・音楽・読書・フェミニズム

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突き進む人と赦す人─『哀れなるものたち』鑑賞記

終演後、意識よりも先に足がパンフレットを買いに一直線にカウンターまで向かっていた。 興奮気味で家路につく中書き留めたメモを辿りながら、感じたことを記録しておこうと思う。 (作品本編のシナリオに言及している部分があります。鑑賞前の方はご注意ください) あらすじ 直感のままに確立されゆく自己 蘇った当初のベラは、未熟な発達段階の脳と大人の女性の身体を持ち、ゴッドウィンの研究対象として邸宅に幽閉され過ごしていた。 その際目立ったのは、幼ながらの好奇心による攻撃性や残虐性。

    • (G)I-DLE“Wife”とフェミニズム

      (G)I-DLEを見ていると、刺激やエネルギーをもらうだけの受動的な姿勢ではいられないと、彼女たちに敬意を払わなければと常々思わされる。 2nd Full Albumのカムバックを目前に控える中、収録曲より先行公開された“Wife”の感想を言語化しておく。 まず鮮烈に飛び込んでくるのは、白一色の空間と、一切の個性を排するかのようなスタイリングとのコントラスト。全編ダンスの極めてシンプルな構成。 歌詞はタイトル通り【妻】が主題だが、今日に至るまで妻に求められてきた「献身的

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