人間不信な話

幼稚園から中学までいじめられた。ずっとじゃなかった、けれど、友達と呼べる人はいなかったと思う。いじめは、普通だ。無視されたり、ものがなくなったりする。無邪気だ。悪いと思ってないのかもしれない、面白半分なのかもしれない。おそろしいことに。周りの大人は、助けてなんてくれない。見てみぬふり。親は助けてくれたけど、めんどくさいみたいなことはぼやいてたと思う。大人なんてそんなものなんだなって小学校のとき思った。

友達を作ろうと頑張ったこともあった。新学期とか特に。でも、会話が下手くそで、みんなと興味を持つところが違って、ズレていじめられた。性別のズレ、周りに合わせられない、面白くないことは面白くないと言ってしまう、裏表がなかった。嫌われて当然だ。仕方ない。

今となっては笑い話にできるけれど、えぐいこともされた。私は、あまり顔面がよくない。普通だ。それか普通より下だ。小学校6年のことだった、鮮明に覚えてる。友達ができた、2人。とてもかわいい子Aと、明るくて優しい子B。女の子のグループで3人は魔の数字だと思う。100%なにか起こる、私の経験上。昼休みにBと仲良く話してた。そしたら、Aに呼ばれた、Bのことあんまり好きじゃないから、話すな無視しろって。私はこわかった、もう一人にはなりたくなかった、合わせないと嫌われるハブられると。裏切られることが完全にトラウマになってた。仕方がなかったんだ、自分を守るためだった。無視するしか選択肢はなかった。

その後無視して過ごしてった。数日後、Bに泣きながらきかれた、なんで？と。だめだった無視できなかった、自分の、優しさを恨む。訳を話した。そしたら、次は、AとBが仲良くなった。面白いほんとに、くだらなくてもう、笑えてくる。自分が無視された。会話が聞こえた。私は、引き立て役だと。ブスがきれいなやつの隣にいたら、引き立つんだってよ。面白くて、消えたくなった。一応、その後Bは優しかったから、助けてくれて、なんとかなった。おかげで同窓会には呼ばれないし、出れない。

毎日が苦しかった。学校なんか行かなければよかった。こんな苦しいこと経験しなくていいと思う。苦労は味わえとか、買ってでもしろって母に言われた。でも、絶対しなくていいと思う。苦労にもいろんな苦労がある。こんな人を信じれなくなって、後遺症が残ってフラッシュバックが起こるものなんてしなくていいと思う。理不尽な苦労はしなくていいと感じる。

もちろん、泣くしかなかった。帰り道、学校、トイレ、家、合宿。どこでも、よく泣いた。今も、すぐに泣く。家で泣くと、とても母から怒られた。泣いてどうにかなるの？と。その頃は、母が絶対だった。助けてくれたし、優しくしてくれたのだ。母しかいなかった。でも、今は、毒親なんじゃないかと思っている。泣いてどうにかなるの？迷惑だから泣かないで、と言われた。ああ、迷惑なのか。泣いたらいけないことなんだと、思った。迷惑なら、もう死んでしまおうと、小学校3年とかのときに思った。

せめて、家が安心できる場所であればよかった。受け入れられて、愛される場で。ただ、食べ物を食べて、寝る場所だった。愛されてたと思うけど、そんな面をぶち壊すことを言われた、された、無理だった。どんどん壊れてった、泣けなくて、自分の弱さも出せなくて、分からなくなった。食べれなくなった事もあった。摂食障害一歩手前、足を突っ込んだことも何回もあった。

髪をぶちぶち抜いた。幼稚園のころ。爪を噛んだ、なくなるくらいちぎった。唇の皮をめくって血を流した。手に爪を食い込ませて、跡をつけた。口の中の皮を噛みちぎって、いつも何を食べても鉄の味だった。手の甲を切った、怒られた。一瞬だけ心配された。頭を壁にぶつけた。シャーペンを腕とか足にぶっ刺した。カッターと友達だった。幸い見えないところに切ったから、そんなに困ってはない。今も友達だ。精神的に自傷もした。たくさん自分に罵声をかけた。毎日毎日死ねと言い続けた。生きてる価値もないし、さっさと消えろと。

私のトリガーは、「迷惑」だ。私なんかいたって迷惑ですよね？ごめんね消えるねって。誰も信じられない。迷惑じゃないよって、周りは言うけど、裏であいつうざいとか言ってるのをあまりにききすぎてしまった。母は、迷惑じゃないよすら言ってくれない。中途半端に体裁気にして守るくせに、手がかかる、面倒だ、心配をかけるな、中途半端に死のうとするなやるならしっかりやれと言われる始末。それでも嫌えないのが子なのかもしれない。

やっとほんとに、信じられる人に出会えた。けど、つきまとう呪縛。裏切られたがる自分がいる。吐きそうだ。信じられる経験がなさすぎて、信じられ慣れてない。裏切られ待ち。安心感がもどかしくて、別れを切り出したくなって、たくさん毎月1回はしてしまう。試し行動だ。私のことなんて好きじゃないんでしょ？どうせ本当の私を知ったら別れるんでしょ？嫌いなの？ほんとうはどう思ってるの？メンヘラで、脅しをする。別れたら死ぬよ？誰とも仲良くしないで、私から離れないで、もう一人になりたくない、嫌わないで、と。滑稽だなあ。そんなこというなら、試すなよって。やめられない、嫌われてやっぱりなって安心したい。やっぱり誰も信じられないだ、やっぱり。私はお荷物で、生きてる価値なんかないんだって安心したい。でも、安心して、いられる場所にもいたい。

気持ちが、乖離する。書いてて幽体離脱しているような気分になった。なんか、ふわふわ気持ちは宙に浮いてて空から見ている。不思議だ。戻ってこいと言わんばかりに、腕を切る。別れた自分を、一つに戻すために痛みを使う。どっかに、風船のように飛んでいってしまうとこわいから、自傷する。痛い。苦しい。現実に引き戻される、苦しい吐きそうな現実。いつまでこんな苦しまなきゃいけないんだろう。いつまで試すんだろう。どうして自分が愛してる人を傷つけて、しまうんだろう。信じれるようになりたい。なんにも考えたくない、消えたい。

私のこと、もとからなかったみたいに消えてほしい。でも、できたら好きな人は、覚えててほしいなんて思ってしまう。あの人は、私の鬱がうつってしまってるから、後追いするかもなんて。してくれたら、嬉しいとか思ってしまう。なんて、ひどいんだろう、どうして幸せを願えないんだろう。いっそ今のうちに手放して、私の見えないところで幸せに生きてほしい。こんなやつに捕まって、しまって、可哀想だ。私は、自分が、嫌いでこわいから、早く消えてしまいたい。

そんなこと思いながら、普通の顔して、勉強して、就活して、ある日ぷつっと事切れるのかな。

できたら、きれいなものに生まれ変わりたいな。誰からも愛されて、きれいだって言われるものに変わりたいな。