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【編集後記】西川 匠インタビュー

みなさんこんにちは。

IN&OUT編集部の阿部です。

今回は、先週公開となった西川匠さんインタビューの編集後記をお届けします。

学生時代はスポーツに打ち込み、社会人になってからも競技を続けているという人は決して少なくありません。

しかし、趣味のレベルではなく、実業団の選手としてプレーしている人となると、その数は極端に少なくなります。

僕の周りにはそういう人がいなかったので、西川さんのインタビューが決まった時は、「実業団の選手って、どんな日々を過ごしているんだろう?」と個人的にも興味深々でした。

西川さんは、ラグビーで大学に進学し、ラグビーで今の会社に入社しましたが、所属するセコム株式会社のラグビーチーム『SECOM RUGGTs』は、6年前に会社からの強化支援が中止になりました。

それに伴って、「昼12時で仕事を終えて、15時から練習が始まる」という生活だったのが、「9時から18時まで会社に勤務して、そのあと21時から練習」という生活に様変わりしたそうです。

それでもなお、選手としてラグビーを続け、なおかつ2020年にトップリーグ復帰という目標を掲げているという話を聞いて、大変だろうなと思う一方で、羨ましくも思いました。

僕は中高とサッカー部に所属していて、今でもたまに試合をすることがありますが、所詮は遊びの延長です。

そこには、ひとつのプレーに一喜一憂したり、1点の攻防に白熱したり、祈るような気持ちで勝利を切望するといったシチュエーションはありません。

そういった心の動きは真剣勝負の中でしか生まれないんだと思います。

形だけで競技を続けていたところで、意志が肉体を凌駕するような状態には到底たどり着けないのです。

全道大会出場をかけて戦った最後の高体連から15年。

あの時の情感は特別なものだったことに気づいたものの、以来同じような感覚を味わったことは一度としてありません。

今でもああいう体験をしているのかと思うと、大変さ以上に羨ましさを覚えました。

今回の編集後記では、体育会系特有の〝ノリの強さ〟や、マイホームのこと、スポーツ以外にも通じる〝常に良い結果を出し続けなくてはいけない〟というプレッシャーなどについて書こうと思います。

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