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第1回青春グランプリ

大晦日に高校の同級生・千葉くん、山内くん、南くんで青春グランプリを開催しました。

青春グランプリとは、僕が勝手に作った企画で、まるで17歳の時のように、若々しく痛々しい頃の再現度の高さを競う大会です。それを僕以外の3人で競ってもらいました。

種目は全部で5つです。

①高校時代クイズ(41問)
②青春写真
③動物とのふれあい
④ゲームセンターでの本気度
⑤熱く語る

これらで競い、僕が独断で点数を決めます。

大人になると、どうしても楽しむことより身を守ることに命を懸けてしまいます。しかしながら、僕らはそもそも楽しむことに命を懸けていました。それを忘れてもらわないように、僕が企画しました。

全員が一所懸命になって、競技に取り組んでいました。青春の大事さを身に染みて感じているようでした。特に感動したのは千葉くんの行動です。

「笹塚、お前今どこ? 5分でいいから、時間もらえない?」

2年以上連絡を取っていなかった笹塚に電話をかけて、今からここに来るように強引に呼びだしたのです。普段の千葉くんは、全くそんなことをしません。誘われて断られたら怖いので、受け身になっているタイプです。僕は不思議に思い、どうしてこんな行動をとったのか聞いてみました。

青春って、有限じゃん。だから、今できることはしておきたい」

かっこいい!(笑)

いつも恋人のことで頭いっぱいの千葉くんが、こんなことを言うなんて想像もしていませんでした。それが⑤の部門で高得点を獲得し、彼は優勝しました。まぁ、僕が勝手に開いている大会なので、優勝したからといって大したご褒美は出ませんが(笑)。

しかしながら、最も点数の低い人には課題が出ます。最下位は山内くんでした。その課題は、「2020年の抱負を、全く動いていない高校のクラスのグループLINEで語ること」です。

熱い思いを語れば、青春時代を過ごしたメンバーたちなら反応してくれるはずです。僕の企画で点数が低いということは、青春の気持ちが足りていません。なので、自発的に青春してもらいます(笑)。グループには約35名ほどいますが、みんなが彼の抱負を受け止め、応援することで、彼が前に進む原動力になるかもしれません。

彼は勇気をもって言いました。

「2019年は休学をし、本気でやりたいことを探し、歌、ミュージカルというものを見つけることができました。2020年はそのやりたいことに対し、本気で取り組み、自己研鑽を積んでいきます。」

熱いです。目的意識のはっきりした素晴らしい抱負です。みんなも彼の言葉に感動して、応援の言葉をかけてくれるかもしれません。青春の気持ちを思い出すきっかけになるかもしれません。

しかしながら、誰も彼の熱意については触れませんでした。
既読35がつくだけなのでした。

多分みんな、青春を卒業していました(笑)。


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