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他者からの見栄えのために、自ら価値を決めつけない。

人によって、仕事の価値観は異なります。

たとえ、下っ端の人がやる仕事でも、一般的に安い価格の仕事でも、そこに価値を感じている人は、意外といます。

かつて僕は、2か月に1度のペースで理容室に行っていました。

そこでの僕の楽しみは、カットよりも、顔そりです。

顔そりをしてもらうと、すごく気持ちが良いですし、終わった後に自分の顔が明るくなっているので、すごく清々しい気持ちになります。

肌に触れた感触が、さっきまでとは全く違い、自分の顔にも自信が持てるようになります。

しかし、ほとんどの理容室では、カットと顔そりの担当者が、同一でないことが多いです。

カットは経験が豊富な人が行い、顔そりは若手の人が担当するパターンが一般的です。

僕としては、顔そりこそ力を入れてほしいのに、顔そりになると担当者が若手に変わるので、「あぁ、顔そりの仕事は、価値が低いんだろうな」と感じとってしまいます。

もちろん、若手だからといって手を抜いているわけではないですが、経験が豊富な人に比べれば、剃り残しが目立ったり、顔のマッサージが雑だったりと、少し粗が目立つことが多くあったので、それからはカットは美容室、顔そりは理容室で行うようになりました。

これなら、決してカットついでに訪れているわけではないと伝えることができるため、経験が豊富な人がやってくれるかもしれない。

そんな期待を抱いて理容室に行きますが、カットは指名できても、顔そりは指名できないパターンがほとんどで、結局若手の方が担当します。

顔そりは、カットと同等のような価値にはならず、もどかしさを感じます。

しかし、このような現象は、どの仕事でも起きています。

ほとんどの人が、単価の高い仕事への憧れが強くなり、単価の高い仕事をやることを目指します。

僕だって、無料のnoteで文章を書いていますが、できることなら全部有料で、誰かに依頼されて文章を書きたいと思っています。

それを目指す理由は、本人がやりたいことと近いかどうかという要素もありますが、「格好がつく」という要素も少なからずあるでしょう。

僕自身、これだけ毎日noteで文章を書いても、他者に評価してもらえないことがほとんどです。

noteのことを両親に話したり、友達に話したりしても、「すげぇな!」と感心されることは少ないです。

しかし、誰かから依頼されて有料で書いた場合は、他者の反応は大きく変わりますし、相手に見てもらえる機会も一気に増えます。

こう考えれば、無料のnoteよりも、有料の方が価値を高く感じます。

ただ、noteで書いている文章の価値が低いというわけではありません。

僕のnoteの文章に感動してくれる人はいますし、コメントをしてくれる人、フォローしてくれる人、サポートしてくれる人がいます。

noteの文章に価値を感じているからこそ、時間を割いて読んでくれるのです。

何も、有料で依頼された記事と比較して、優劣をつける必要はありません。

もちろん、単価の高い仕事をやって、カッコつけながら感動させられたら、それは最高です。

しかし、単価の低い仕事でも、人を感動させることに変わりありません。

単価に関係なく、他者からの見栄えに関係なく、相手が価値を感じる仕事をしていきたいと思います。

面白いと感じてくれた方、よろしければサポートお願いします。純粋に僕が嬉しいだけでなく、もっと量が多く、もっと高品質な作家活動ができます。どうぞ、よろしくお願いします!