努力を続けるために、努力を隠したい。
子どものときから、僕は努力を隠して生きてきました。
勉強をするときは一人でやるし、柄に合わないことを練習する場合は、家族が寝静まっている朝や、家族が誰もいないときにやっていました。
努力を隠している理由として、「努力をカッコ悪いと思っている」「常に完璧でいたい」「天才だと思われたい」など、いろんな理由を挙げられがちですが、そのどれもピンときません。
おそらく、努力を隠して生きているのは、僕だけではないでしょう。
その人たちだって、そんな安易な理由で、努力を隠しているわけではないと思います。
きっと、ちゃんとした理屈があるから、努力をひた隠しにするのでしょう。
少なくとも、僕が隠れて努力する理由は、見栄は一切関係ありません。
努力を隠す本当の理由は、「努力を続けたいから」です。
他人が見ているところで努力していると、どうしても、雑念が入ります。
他人は、努力している自分を褒めてくれるかもしれませんが、それがモチベーション低下につながることは、たくさんあります。
僕が隠れて努力したいのは、こういう雑念を防ぎたいからです。
つまり、隠れないと、まっすぐ努力できないのです。
もちろん、そんなの気にしなければいいのですが、そうなると、「気にしないメンタル」を鍛える時間が必要になります。
僕は、そんな時間があったら、自分の成長に時間を使いたいので、隠れて努力する選択肢を選んで生きてきました。
そして今も、隠れて努力している時間が好きです。
「努力」と聞くと、なんか苦しくて辛いイメージがありますが、一人でやる努力は、案外そうでもありません。
自分の良い結果を振り返るときも、良い結果が自分のもとに届いた瞬間ではなく、「隠れて努力した時間」を思い出すぐらい、愛着のあるものなんです。
誰にも奪いようがない、確実に自分で積み上げた時間が、何らかの形で良い結果につながると、とても嬉しくなります。
だから僕は、これからも、隠れて努力をし続けるでしょう。
誰にも見つけられないように。
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