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人間関係には、最適な距離感がある。

僕のスマホには、家族のグループラインがありません。

正直、周りの人に家族のグループラインが存在していることに、驚きすら感じています。

僕の家族は、父、母、兄、僕の4人で構成されていますが、別に4人で何かを話すこともないので、今後もグループラインを作る必要性はないと思っています。

家族のグループラインを持っている人たちは、どんな会話をするのだろうかときいてみたところ、両親のどちらかが写真を共有したり、情報を共有したりと、いろいろやっているそうです。

それを羨ましいとは思いませんが、自分たちの家族は変わっている方なんだなと思うことはあります。

僕ら家族は、4人でのチームワークが、ものすごく悪いです。

いつからか4人揃って食事をすることもなくなりましたし、誰かの結婚式や葬式で4人が揃ったとしても、必ず父と兄が揉めて、最悪な雰囲気になります。

母は、それを止めることはなく、喧嘩が終わった後にどちらが悪いのかを伝えます。僕は、ただただ面倒くさがって、どちらかの味方をすることはありません。

これは一見、父と兄の関係性が悪いように見えますが、それは違います。

父と兄は、現在も同じ家に暮らしていますし、揉めることがあっても、引くこともあるそうです。

ただ、そこに僕がいたりすると、父も兄も僕が味方をしてくれると思っているのか、自分の主張を曲げたがらないのです。

つまり、意外と僕が、チームワークを悪くしている要因になっていたりするのです。

二人は、誰かと言い争ってコミュニケーションをとるのが好きで、僕は言い争うぐらいなら我慢した方が良いという性格です。

僕は昔からこういう我慢を何度も繰り返してきて、大人になってしまったので、争いごとに首を突っ込むことはなくなりました。

そのほうが、早く事態は収まると思っていましたし、そこに時間を使うのがもったいないとも思っていました。次第に、4人で一家団欒の時間はなくなっていきました。

この長年の蓄積が、4人のチームワークの悪さに繋がっているのは間違いありません。

しかし、今更このことを悔やんでも仕方ありません。当時の僕なりのベストを尽くしたのだから、どうしようもありません。

それに僕は、今の家族関係が好きです。

僕以外の3人が一緒に暮らして、両親がたまに僕に電話をかけてきて、ふたりの最近のエピソードや兄の話を聞いて、僕が笑えばいい。

僕だけ離れて暮らしているので、何かを我慢する必要もありません。

やっぱり、僕ら家族が、最も良い関係性になれるのは、4人が揃わないときなのです。人間関係には、最適な距離感というものが存在するのです。

もし、家族の誰かがグループラインを作っても、絶対に入らないようにします(笑)。

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