仲良くならなくちゃ、“青春”は始まらない。
沖縄に帰省した際、毎年僕は、高校の同級生を集めて、ある大会を開催します。
その名も、「青春グランプリ」。
令和に入ってから毎年行っており、今回で4回目になります。
青春グランプリとは、誰が一番青春できたかを競う大会で、主催者の僕が種目を決めて、参加者6人に争ってもらいます。
なぜこんな大会を開催しているかというと、僕自身が、「青春」の気持ちを忘れたくないからです。
大人になると、どうしても青春の気持ちを忘れてしまいます。
メリットとか、世間体とか、昇進とか、どこか計算づくめな考え方になり、「ただ純粋に楽しむ」ということが難しくなります。
なんでもかんでも、こういった考え方になると、ものごとを純粋に楽しめなくなります。
青春グランプリの種目は、卓球、バッティング、相撲などの運動系から、作文などの文系の種目、僕が作った高校時代にまつわるクイズ50問など、青春しやすい企画が幅広く用意されています。
それを2泊3日かけて行い、種目別に細かく採点します。
毎回、宿の準備から企画やタイムキープなど、僕一人ですべての作業を背負うので大変なのですが、毎回素晴らしいものを見せてくれるので、大会終了後には、僕自身も多くのことを学べます。
今回学べたのは、「“仲が良い”から“青春”がはじまる。」ということです。
青春グランプリに呼ぶメンバーは、今も遊ぶようなメンバーから、高校以来会っていない人まで、多様なメンバーをそろえます。
「同級生でも、友達ではない」という人が、必ず一人はいます。
僕は、チームワークを強くさせるために、特に関係が薄い二人を同じ部屋にします。
ただ黙って過ごすこともできるのですが、みんなは関係性を濃くしようと、自分から話しかけていきます。
初日の気まずさが嘘のように、3日目には、お互いに「友達」と呼べるまでに関係性が成長します。
もちろん、相手の悪いところも見えているのですが、そこを嫌ったり、苦手意識を持ったり、面倒くさがる人はいません。
あえてそこをイジってみたり、笑い飛ばしたり、悪い部分が出ないように相手をコントロールしたりと、気を配りながら、楽しい雰囲気を維持します。
そんな光景を見るたびに、自分が青春の気持ちを忘れていたと気づかされます。
大人になった僕は、ちょっとでも嫌なことがあると、愚痴を言ったり、態度に出たり、面と向かって嫌なことを告げます。
もちろん、それはそれで勇気のいることですが、実はこれ、とても楽で迷惑なことなんです。
自分の本音にみんなを従わせると、僕は楽ですが、周りの人は傷ついて、どんどん積極的な行動が怖くなります。
正直にハッキリ言うのは、最後の最後で良いんです。
だって、仲良くなるには、不必要なものだから。
仲が良いからこそ、言ってはいけないことがあるし、甘えてはいけないこともあるし、頼りすぎちゃいけないこともあります。
良好な人間関係があるからこそ、僕らは青春ができるし、新しい思い出もたくさん作れます。
それが壊れて治せなくなったら、もうその人と青春はできないのです。
これからも僕は、青春していきたい。
仕事でも遊びでも、良い思い出を作りたいし、楽しみたい。
だから、すべてのことと仲良くなるのが、大事なんです。
まずは、仲良くなることから、はじめていきたいと思います。
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