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父親と温泉に行った

2月23日75日目。

しばらくぶりに父親と温泉に行った。普段から一緒によくお酒を飲むけれど、それなりの年になると同じ湯船に入ることなんてほとんどない。最後に同じ湯船に入ったのは還暦祝いの温泉旅行だったかな。

昼の温泉はほぼ貸切状態で、行く直前までめんどくさそうにしていた父親も、目を閉じてゆっくりと温泉につかり、気持ちよさそうな顔をしていた。

一年があっという間に過ぎていくな〜、なんて20歳を過ぎてから体感速度は増すばかりだけれど、父親が過ごす一年はどれくらいの速度で進んでいるのだろう。もしかしたら自分が感じている速度よりゆっくりなのかもしれないし、加齢に比例してどんどん速度が増しているのかもしれない。

もともと小柄な自分より、さらに小柄な父親。それでも建設現場で鍛えた現場筋力はなかなかのもので、幼い頃はよく力こぶを触らせてもらっていた記憶がある。サウナに入る自分と、サウナに入らない父親。だいたい同じくらいに湯船から上がり、温泉にいくときにしか体重計に乗らない、という父親が体重計に乗り、示した数字は47kgだった。

少しずつ確実に歳を取る父親を意識するのには裸を見るのが一番わかりやすい。自分が少しずつ年齢を重ねていくよりも先に、父親も母親も年齢を重ねている。その重なりは自分よりもさらに厚い。そんな当たり前のことではあるのだけれど、ついつい忘れがちな事実を大袈裟ではなく少しだけ意識した。

今日の一枚。貸切の脱衣所。小柄な自分と父親は低めの位置に一つだけ隙間を空けて利用した。

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