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用事をつくろう

10月19日59日目。

遠別町の市街地はコンパクトにまとまっているが、畑や水田が広がる農村側の地域は最奥の集落に至るまで南へ40kmほど離れている。久光地区、中央地区、共栄地区、大成地区、正修地区。共栄地区から携帯電話の電波が怪しくなり、大成地区からは圏外。大成、正修地区にはそれぞれ1戸人ずつしか人は住んでいない。大成地区に住む人は照れ屋でかわいらしいおばあちゃん。正修地区に人は吊り橋の麓に住むおじいちゃん。

数年前までは大成、正修地区に毎年顔を出していたけれど、ここ数年行っていなかった。片道40分以上、途中圏外になる行き止まりの道。普段の慌ただしさに追われて、どうしても気分が乗らなかったんだろうな。

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今日は久しぶりに遠別の奥地正修地区まで行ってみた。まばらに紅葉が始まっている秋の道。工事車両以外、ほとんど車が走らない道には落ち葉がたくさん積もり、運転していても落ち葉を踏んだときの小気味良い音が聞こえてくる。

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大成のおばあちゃんの家を通過。

煙突から煙があがっている様子を見て、暮らしを想像する。寄り道をしようとも考えたけれど「もう自分のことは忘れられているかもしれない」と思って家の戸を叩くことができなかった。次に行くときはたずねるために、用事をつくろう。

今日の一枚。最奥の集落にたたずむ家。

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