たんぼの名前、はたけの名前。今日は〇〇に行ってくると告げた祖父母。忘れつつある道端の草花の名前。
春に飛来するつばめ。それを狙う蛇。それを川に流す祖父。玄関の扉の開閉音。チャイムの音。車庫の匂い。飛び移る石の配置は今も同じ。
高校時代と帰郷。
あの時は遠く感じられた道のり。校歌を口ずさんでみる。そういえば作詞者は町のお医者さんだった。
1日の始まり。1日の終わり。