見出し画像

「心と体」と「言葉と声」と「コンセプトとデザイン」

あるときに出会ったツイートが印象的でした。

盛り上がってまいりました!

クライアントからの修正が困難になってきたときに「盛り上がってまいりました!」と声に出す先輩デザイナーがいて。実は大切なことなんじゃないかと思い返すことがある

というツイートを以前に読んで。
それ以来、ちょっとマネしている。

Webサイト制作していると、途中で幾つかの山が現れる。特にデザインで。顧客は目立たせたいし、インパクトが好きだ。でも、たいてい成果への経路とは外れてしまいがちになる。

Webサイトのデザイン提出後にそうした感想や修正指示が顧客側から出ると、制作チームの気持ちは防御態勢になる。敵対しているわけではないのに、気持ち的には「守らねば」と思ってしまう。

なので、これまでは防御な気持ちで顧客に出向いて、感想を改めてヒアリングし、デザイン意図を分かっていただくための説明をしていた。悪くはないが、最適でもない。そもそも、顧客を敵として思ってしまうことにプラスの効果はない。

顧客への敵対マインドを解く

「盛り上がってまいりました!」を導入しても、顧客先でやること自体は変わらない。でも、防御態勢はほどかれる。

ぼくたちは顧客と敵対したいわけでなく、チームになりたいので、実は防御態勢は邪魔だったりする。でも、本能的になってしまうのですね。

「盛り上がってまいりました!」は本能で身構えてしまった体をリセットしてくれる機能を持っている。「意外と使えるねえ」とスタッフと感想を言い合ったりしています。

フィジカルがメンタルをリセットしてくれる

それはどことなく、武道の気合にも似ています。
ぼくは長年、剣道をやっていましたが、相手に向かって臆することなく気合を発することは、体を動かす点においてとても大切でした。

誰だって、相手の竹刀の領域に飛び込むことは怖い。心がすぐに縮こまる。

そんなとき、大きな声で発する気合いは縮こまった心を解放してくれました。恐怖で硬直した際には大声を出すと脱却できるのにも通じたり。

フィジカルがメンタルをリセットしてくれる。
剣道で学んだ教訓のひとつです。

「心と体」「言葉と声」

そんな流れで、ふと思ったこと。

「心と体」の足並みを揃えることがパフォーマンスに重要だとしたら、「言葉と声」はそれに該当するんじゃないだろうか。

本能は大切だけど、個に収斂されるので、チームで案件を進めるときにちょっと邪魔だったりする。そんなとき「盛り上がってまいりました!」という言葉と声が役に立つことを知った。「個」にちょっと引っ込んだ心をフィールドに戻してくれる。

顧客とぼくらがチームとなって進めるWebサイトの制作過程でも、「言葉と声」はとても大切だ。

道を見失わないために、案件目標を「言葉」にする。
ミーティングの度に「声」に出して確認し続ける。

ここでもチーム全体の「体と心」を調整しているのかもしれない。

コンセプトとデザイン

「言葉と声」が「心と体」のように補完しあうものだとしたら。
Webサイトでの「コンセプトとデザイン」も類似性があるのかもしれない。

言葉で目標を共通化し、声でチームを形成していくように、コンセプトで方向を示し、デザインで形成していく。

「心・言葉・コンセプト」と
「体・声・デザイン」の類似性

ぼくが面白いなと思ったのは

・心と体
・言葉と声
・コンセプトとデザイン

そのどれもが、メンタルとフィジカルの関係に相似し、互いの間にある、「目に見えない何か」を整え、作り、生み出していることだ。

面白い。
そして、その見えない何かは何なのだろう。

ぼくたちの日々の気持ちや感じていること、居場所と思えるところ、気持ちよさ、言葉にならないことは「目に見えない何か」に支えられているのかな。と思いました。


長野県BtoB企業の皆さまへ

ぼくが所属している株式会社JBNでは「BtoB企業への成果貢献」を目的とした戦略策定・Webサイト制作・Web運用支援・Webマーケティング支援を一気通貫で行なっています。

「営業活動にWebを活かしたい」「属人的営業から組織的営業に移行したい」とご検討のお客様はお気軽にお問い合わせください。

稲田英資について

株式会社JBNで戦略策定とWebマーケティング支援を担当しています。
BtoB企業の成果に貢献するWeb活用について、Twitterで日々ツイートしていますので、よかったらご覧ください。

Web制作/Webマーケティングについて

Web制作とWebマーケティングについてまとめています。よかったらご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?