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桜を綺麗と言える人

桜が1番綺麗な三月は
私が1番嫌いな月。
それは1年の中で1番嫌いなイベント『クラス替え』があるから。

他人からの目とか、今のクラスでの自分の地位とか、そこで自分は本心で楽しんでると言えるのかとか
人一倍考えすぎてしまう性格がゆえに
無条件に人の枠組みを決められるこのイベントが大嫌いだった。  

もちろんそれは最初だけであって、夏が過ぎた頃にはいつも『このクラスでよかった!』と思えるから
今思えばそこまでおおごとではなかったような気もする  

少し暖かくなると感じる春の香り
毎年恒例の卒業ソング
そして、桜  

鼻、耳、目。私は目に影響されがちだった。
桜を見ると不安と緊張とほんの少しの希望とで胸がいっぱいになって、どうしようもない気持ちになる。  

桜が咲く、春が来る、クラス替えが嫌い。

その流れで桜を見るのがおっくうになり
中3の頃この一連の心の流れに気付いた時には、桜を素直に綺麗と思えなかった。  

でも、高校生の頃なぜだかわからないけどすごく夜桜は好きなことに気づいた。
それは部活のおかげだった。
変わったばかりのクラスに戸惑いながらも、放課後部活に行くとそこにはいつもとかわらない仲間がいた。
部活が終わる頃にはもう夜で、グランド横の桜がナイターで照らされていた。いつもと変わらない仲間の大切さを改めて感じでいる時に後ろに見えていた夜桜がどうしようもないほど綺麗に見えたからだ。  

自分の心次第でここまでも桜の見え方が違うんだなと、気づいた時は驚いた。  

小中高と大学の違う所は学年が上がる時にクラス替えがないこと。
私の大嫌いなイベントはもうない。
今年は夜桜だけでなく昼間の桜を綺麗だなって思いたい。
綺麗な桜を見て純粋に綺麗だと思える人でありたい。  

桜を見ることで私が改めて知ったこと
それは
モノの見方はその人の心次第で真逆に変えることができるということ。

恋愛とかで起こる好きな人のことは10割ましくらいで良く見えるピンクレンズ現象とも似てる気がする。

綺麗なモノを見てそれを純粋に綺麗だと言える人は
ちゃんと心が綺麗な人だと思う。
不安とか、緊張とかに勝てる人だと思う。  



前から謎だった夜桜だけが綺麗に見える現象の真相がわかって、嬉しくて桜について熱弁したくなってしまいました。

最後まで読んで頂きありがとうございました
#桜 #大学生 #クラス替え #春
#心が綺麗な人

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