『メタファー:リファンタジオ』の架空文字とエスペラント
約48時間前、アトラスのスタジオ・ゼロが満を持して贈る完全新作RPG『メタファー:リファンタジオ』(『Metaphor:ReFantazio』)がついに発表されました。公開されたHPやトレーラーには架空の文字が見受けられましたが、それらはエスペラントに基づいているだろう……という話をします(確認してませんがredditあたりではもう解読済みに違いありません)。
同作のHPのソースコードを念入りにチェックしていると次の記述を発見。
『ことのはアムリラート』シリーズをプレイ済みの私は、エスペラントに違いないと直感。Google翻訳にぶち込みます。すると……
「不安に向き合えば、世界は変えられる。今を生きる皆が、“何かが少し違う”明日を生きられるように-」に対応する訳文が出力されました。文法的な正しさは私には判断できませんが、実用エスペラント小辞典を参照する限り、エスペラントの語彙に基づいていることは間違いなさそうです。
しかし困ったことにこのエスペラントを探しても、元のページで見つかりません。どうやら架空の文字に擬態しているようです。そこでこの文字がアルファベットと対応するか検証します。
アルファベットとほとんど1対1で対応してますね。ただし、anĝi,ĉiuj,morgaŭの字上符については対応する文字が見られませんでした。完全に省略され、代替となる表記もないように見受けられますが、要検証でしょう。
こうなると、HPの最上部にあった架空文字も訳したくなります。
幸運なことにSe ni alfrontas……の文中に含まれる文字のみで構成されていました。結果は以下の通り。
Googleで訳すと
素晴らしい。「僕らの世界(ゲンジツ)は、彼らの理想郷(ユートピア)だった」にばっちり対応します。これで『メタファー』における架空文字は単なるオシャレなモチーフではなく、読もうとすれば読めることが明らかになりました。
ただ、ソースコードを隅々までチェックして架空文字とアルファベットをちまちま照応して……なんてやらずとも、特大のヒントが私たちの目の前にありました。なぜ、PROJECT Re FANTASYはReFantazioにその名前を変えたのか、ということです。答えは簡単。fantasyはエスペラントでfantazioだからです。(じゃあmetaphorじゃなくてmetaforoでは?と言われると困りますが……。まあ厳密な一貫性より大事なものが世の中にはあるんです。)
さて、ここにきて私たちはトレーラーを思い出すわけです。
慌てて断りを入れますが、私はこの解読を断念しました……。インターネットの集合知に期待します。途中まではやったので(正しいとは限らない)、共有しときますね。
ealigante la ma juste?on ?az
ajno e sur naski o estus putra kaj mal us
tio sekvas ke se tnaj kruele?oj estus malpe
de la le o znuj estus suferintaj la pezon ?e
i tiuj povus fari kiel ili volas profesie a
iuj ?omoj estas kunuloj unu la alian
realigante la maljuste?on ?azitan sur
ajno a sur naski o estus putra kaj mal usta
kaj tio sekvas ke se tiaj kruel?oj
estus malpetmesitaj
一部重なる部分があるんですが気づかずやってました。筆者の要領の悪さが滲み出てます。「不正義」「腐敗」「残虐」とか硬い語彙が多いっぽいですが、そもそもエスペラントも読めない筆者はここで力尽きました。……この先は君の目で確かめてくれ!(往年の攻略本)(投げやり)
(折角なので普通の感想も。
橋野イズム全開で超期待。「今を生きる皆が、“何かが少し違う”明日を生きられるように」なんて繰り返し言ってることそのままですよね。「アーキタイプ」ももろにユング心理学だし。人間パラメータとかBONDとかアカデメイアとか、かなりペルソナライクなゲームメカニクスが予想されます。
でもリファンタジーがこんだけペルソナ的だと、P-STUDIOはペルソナ6をどうするか大変そうだな~(笑)。保守的にならず大胆に変革してほしい。)