見出し画像

逃げ切るために集う現代の”講”「 逃避講」を結成します

見渡す限り真っ白な逃げ場「逃げBar White Out」も4年目に至り、ここで新たな逃げの選択肢をつくりはじめようと思います。

逃げBar White Out店内

今回つくるのは「場」ではなく「講」です。
日本史の授業でなんとなく聞き覚えがある方がいるかもしれません。江戸時代あたりに流行ったとされる、あれです。

講に至る背景

逃げBarを営む中で、生まれた仮説があります。
それは、人はどこに逃げるかよりも誰にどう逃がされるかが重要だということ。

逃げBarにはさまざまな事情で逃げにいらっしゃる方々がいます。「今日も仕事疲れた〜」という軽い息抜きから「生きづらくて仕方ない」という切迫したものまで。

この真っ白な「場」は軽傷〜中傷までなら空間の力で「逃げの自己免疫」を活性化させ、逃げられる力があるのですが、1人の力じゃ逃げられないようなケースもまた存在します。

社会には福祉相談所やシェルターや自殺防止ホットラインなど、様々な逃げの選択肢があるなかで、逃げBarは「特に深刻な事情があるわけではないけれど、私にはどうしても逃げることが必要なのです」というくらいの本格的に危なくなる前に逃げにこれる場としてポジショニングしているのですが、場ではなくオンラインで講として相互共助の集まりをつくることで、場に来れない人にも機会を広げられればと思いました。

後期の逃げBarは一日店長制となり、日々別々の方に逃げ場を開いていただいているのですが、そこには互いに逃し合える関係性が発達してきているように思います。

店長たちは自分で逃げ場を開きつつ、別の店長の日には自分が逃げに行くというような共助コミュニティにもなりつつあります。

時には誰かを逃し、時には自分が逃げる、このバイオリズムがもっとオープンでダイナミックな形で発展していけると非常に健全なのではと思い、至ったのが講(正確には代参講や旅費無尽の類)です。

そして未来を予測できない僕らにとって、逃げたいことがいつ顔を現すかは分かりません。そのため「逃げたくなった時に逃げられるリスクヘッジ」としても「講」は機能し得ると考えます。

逃避講とは

それではここから逃避講の具体的な活動内容についてです。

まず基本的な機能としてはオンライン(Slackをイメージ)上を拠点として、全国どこからでも参加できる逃げ場を作りたいと考えています。

逃げたい時に逃げたいと言うだけの場、解決したい悩みがあれば投げてみる場、おすすめの逃げ場を聞いたり、教えたりする場、日常的に起こりうる逃げたい気持ちに対して、オンラインで相互にケアできるコミュニティという側面がまず1つあります。

そして下記がメインの活動内容となります。

「逃げ参り」という旅を企画します。
詳細は講に集まった方々みんなで決めていこうと思うのですが、基本的には下記のようなイメージです。

数ヶ月毎に行われる代表制の旅です。
・講内で集めた予算を旅の予算として分割し、数ヶ月毎に代表に選ばれた人にその予算を使い、皆に代わって逃げてもらいます。

旅の行き先を本人は知りません。
・旅の行き先やプランは代表以外の全員で決めます。どうしたらその人が逃げられるのかをみんなで考え、旅を贈るのです。

代表は投票、交代制で選ばれます。
・代表が選ばれる投票日までに、逃げたいことが起きた方、ある方はSlackのチャンネルに投稿し、投票数が多い(より逼迫した課題だと感じられている)人が逃げにいける仕組みにしようと思っています。そして逃げにいける回数は年に1人1回までで、最終的には全員に順番が回ってくるようにしたいです。

逃がされるだけじゃなくて、誰かを逃す体験が、自らの逃げにも繋がると思うのです。

年間スケジュール(仮)

上図は仮の年間スケジュールです。もっとタームを細かくして多くの人が行けるようにしてもいいですし、年に1タームだけにしてたくさんの予算を使いダイナミックな逃げ参りを実現させても良いと思います。

逃避講の運用体制としては中央をなくし、自律分散を目指していきたいなと思っています。

参照: https://www.bridge-salon.jp/toushi/dao/

こちらはDAOの例ですがつまりこんな感じで、講員全体にオーナーシップが分散され、供給者と受給者という関係ではなく、すべての人に運営主体としての前向きなコミットを求めます。

なので講に入るための会費についても、講員たちによる議論で決めます。そして集まった予算はすべて分配するイメージです。

議論の中で「事務局がやはり必要だよね」という話になったら事務局を作り、そこに報酬が出るようにする可能性もありますが、その決議も講員次第です。

会費とターム数が変わるとどうなるのか参照までに例を作りました。

会費1万円で年に12人が25000円の逃げ参りに行けるパターン
会費1000円で年に4人が7500円の逃げ参りに行けるパターン

会費が多ければ多いほど行ける人数が増えたり、よりリッチな旅の計画が可能になりますが、参加障壁が少し上がります。

その他の活動

その他にはこんな活動を企画しています。

企画は講内で随時新しいものが自律分散的に生まれて営まれていくかと思われます。

こんな人におすすめ

逃避講のメリデメをまとめます。

こんな感じです。

結成条件

逃避講は逃げ参りを行う性質上、一定の人数が必要と考えています。
なので募集締め切り日までに30名の講員が集まっていることを逃避講結成の条件としました。

ですので「逃避講をはじめたい!」という気持ちが出てきた方は、ぜひ本記事や情報を拡散いただき、まずは共にはじめる講員集めを共にしていきましょう。講員の募集期間3月15日23時までで締め切りとします。

そしてもう1つのハードルがあります。
逃避講のリアル集合の拠点とする「逃げBar White Out」が現在今年の存続をかけたクラウドファンディングに挑戦中です。

あともう少しで達成なのですが、万が一こちらが達成されなければ逃避講も併せて共倒れです。こちらもご支援、ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします!

今後のご案内

逃避講に入りたい!という方は
今後はこんな流れを踏んでいければと思っています!

こちらのLP最下部のLINEのオープンチャットへご入室ください。(無料です)

②オープンチャット内で何度か説明会を開きます。(第1回は2月21日21時から開始予定)

③説明会時の内容に納得いただいた上で、入りたい方に応募フォームをお送りします。

④応募フォームに入力完了後、Slackの招待リンクをお送りします。

⑤おめでとうございます。あなたは逃避講員です。Slack内でミートアップしましょう。

※応募締切の3月15日23時時点でオープンチャットにいる人数が30名に満たない場合はその時点で解散です。

--

類を見ない取り組みなので、この先どうなるか完全に未知ですが、きっと素敵なドラマが待っていることだろうと予感しています。ここでしか出会えなかった人、ここでしか得られなかった体験、ここでしか逃げられなかったこと、そんな特別な講に共に育てていきましょう。

ビビッときた方のご参加、お待ちしております!


アメミヤユウ/体験作家

この記事が参加している募集

この経験に学べ

「こんな未来あったらどう?」という問いをフェスティバルを使ってつくってます。サポートいただけるとまた1つ未知の体験を、未踏の体感を、つくれる時間が生まれます。あとシンプルに嬉しいです。