見出し画像

2021年の読書と、これからの本との向き合い方。


前回の続きです。2021年を振り返ってみて特にピックアップしたいこと。

それは本を7〜8割処分したこと。

元々厳選してたつもりですがそこから30冊程度まで減らしました。
変に異端なもの読んでます的な感覚で所有していた(おそらく)バタイユやマンディアルグなどのアングラ仏文も全部処分しました。マンディアルグの"城の中のイギリス人"は、途中女性を水槽に入れて獰猛なタコ達に襲わせるシーンとか、精力を付ける為にウニや白子などを食べまくるシーンが好きだったんですが、言うてそこだけなので、また読みたくなったら買えばいいだろうと処分を決意。海洋生物好きにはなんかグッとくる内容だったんだろうな。あとあれ読むと寿司食べに行きたくなるというか行くんですよね。えーと、意外と愛が深いのか?やっぱ捨てるべきじゃなかったかな笑

仏文はボードレールの詩集を一つと、コクトーの"阿片"サドの"食人国旅行記"だけ残してます。
食人国〜はワクワクぶりが凄いので。僕にとってのロビンソンクルーソーでありインディジョーンズなのです。

まあ単に「僕ってこんな本も読んでるんだよアピール」の為に所有してると思われるものは全て捨てたという感じです。
本当に好きで、1年に何度か手に取って読み返してしまうレベルの物しか残さないようにしました。
そしてそんな行動の最中、小さい頃からこういう厳選する行為を行う習性がある事を自覚しました。ある種の潔癖ですね。そういえば昔からあったなと。
ともあれ、すっきりした本棚は見ていて気持ちの良いものです。
それによって思考が整理されまして、「よし、これからは自分が本当に読みたいとワクワクする本しか持たないぞ!」と心に決めました。

(因みに試しに読んでみたいものなどは、まず図書館で探して、無ければ電子書籍で読んでます。読んだことのないジャンルは特に。
それらに無いものや、どうしても手に取って読んでみたいと思うほどにワクワクする物だけ紙媒体で購入しています。)

そんなこんなで"自分に正直な本探し"をしていると、あれよあれよとまた本が増えてくるものです。

今年読んだ本の中では、セネカの「生の短さについて」との出会いは大きかったし、タコの生態などについて書かれた本もつまんでいる最中です。脳神経の専門家である青砥瑞人さんの著書も面白かったな。
青砥さんはYouTubeをきっかけに知った人で、脳の仕組みについて本当に楽しそうにニコニコしながら喋る人。この人に魅了されて、今ではメディアで青砥さんの顔を見たり、声を聞くだけで僕の期待値は急激に膨らみ、ドーパミンが溢れてくる状態になるほど、病みつきな人物でございます。ちょっとした恋です。
青砥さんの著書は来年一通り読破したいところ。

因みに今1番興味がある人物は宮本武蔵。
小学生の頃、空手をやっていた延長線上で、剣や兵法について興味があり、図書館で本を読み漁ってた中で見つけた人。二刀流や天下無双といった側面にスポットライトが当たりがちだが、天下無双と呼ばれるところまで上り詰めた後の内省や、最終的に(偶然にも僕の住む熊本県に辿り着き)霊巌洞と呼ばれる洞窟の中で晩年を過ごしたその時間や思考の流れにこそ興味がある最近なのです。
中学に入ってすぐバガボンドにもハマるんですが、あれでも後半は武蔵の内省の色が強くなってますよね。時折、宝蔵院胤栄や柳生石舟斎の亡霊が出てきて行われる対話なんて最早ソクラテス。宮本武蔵の哲学に今一度触れてみようと思う2022年です。

しかし全ては今予測している範囲がこの程度という事。

1年後予想もしない場所にたどり着いているんだろうなーと考えながら、ただただ今興味があるものだけを読み進めていきたいと思います。

まあ2021年一番の驚きは自分が電子書籍を活用するようになったこと。これに尽きますね。笑


さてさて、そろそろ2022年の展望について書いていきましょう!また次回!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?