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マッターホルンのお膝元ツェルマットで暮らした時の事


#一度は行きたいあの場所

山が好きな方ならもちろん。そうでない方でもこの佇まいを見た事がないと言う方は少ないのではないでしょうか。

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超名峰マッターホルン(4478m)

ちなみにマッターホルンはドイツ語でフランス語だと『Cervin(セルヴァン)』イタリア語だと『Cervino(セルヴィーノ)』と呼ばれます。フランス語圏でマッターホルンと言ってもはぁ?と言う顔をされたことがありました。

アルプスの山々が連なる景色も素晴らしいですが、マッターホルンはこちらの方では珍しい独立峰。まるで彫刻刀ででも切り出されたかのような鋭角のフォルムは神々しさすら感じます。

ご縁があり、私はこの山の麓・ツェルマットで8か月間生活しました。山好き、スノーボード好きの私にとっては一生分の運を使い果たしたのではないかと思えるほどの幸運。その思い出をシェアさせていただけたらと思います。


私が降り立ったのはチューリッヒ空港でしたが所要時間はジュネーブ空港からでもさほど変わりません。SBB(スイス連邦鉄道)、ゴルナーグラート登山鉄道と乗り継ぎ3時間20分ほどの車窓を楽しむ旅。

ツェルマットは観光客に対しても、住民に対しても厳しくガソリン車の乗り入れを規制していて車は一つ下の村『Tasch』までしか入れません。ツェルマット内は電動自動車と馬が移動手段となります。

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最初に訪れたのは冬。

12月と言うこともあり街はクリスマスムードで溢れていました。

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感動したのは住んで居たところから一歩出るとマッターホルンが見れたことです。毎日仕事でヘロヘロに疲れてもこの姿が私を癒し、エネルギーをくれました。

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早起きが苦手な人でもこの景色のためなら起床し、マイナス15度へと出かけられるのではないでしょうか。

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時間ができると楽園の滑りを楽しみに。

私は個人的には北海道旭岳の雪質に叶う場所はないと確信しておりますが、しかし、総走行距離360kmの変化に富んだスキースロープは圧巻です。1週間毎日通ってようやく滑り切れる感じでしょうか・・・・

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拠点になるツェルマットの街からマッターホルンに向って、スネガ、ゴルナーグラート、クラインマッターホルンと大きく分けて3エリアがあります。

【クラインマッターホルン】

もっともマッターホルンが近くに見えるクラインマッターホルンエリア(グレーシャー・パラダイス)にはゴンドラで登ります。

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どんどん離れていくツェルマット村。そして近づくマッターホルン!

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以前このゴンドラではVIPの皆様を招いてチーズフォンデュパーティが開催されていたそうです。この絶景を見ながらなんて最高でしょうね。と言ったら『ゴンドラ内がチーズ臭で大変だったし、匂いがしばらく取れなくてお客さんからクレームがあった』と笑ってました。

最終ステーションへ到着。その眺望たるや。。。。同行した方に『口が開きっぱなしだけどwww』と言われました。

でも、こちらをご覧いただくとご理解いただけるのではないでしょうか。

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3883mから滑り出し標高1600mまで下ります。もうどんなに膝がカクカクになっても滑り倒したい!!天候や時間、場所によって変化するマッターホルンの美しいこと。。。。そして本当に雪山を五感で感じられる時間でした。

【ちょっとイタリアまで】

このグレーシャーパラダイスへと続くゴンドラは途中下車にてイタリアサイドへいくことも可能。

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イタリアサイドで美味しいピザを食べ、そして戻るなんてことも可能なのです。(パスポートは念のため必携です。当日帰ってこれなくなった友人を知っております)

【ゴルナーグラートエリア】

こちらは登山電車に乗って行くゴルナーグラードエリアから

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このエリアにはイグルードルフと呼ばれるアクティビティのエリアもあってイグルーやアイスバー、ホテルなども

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私はこのゴルナーグラートエリアのローテンボーデンというところから見るマッターホルンが大好きでした。

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登山鉄道がマッターホルンの足元を走行しております。

【スノーボーダーを悩ますもの】

何度でも行きたいツェルマットですが一つだけ憂鬱の種を言うのであればスノーボーダーにとっての大試練と呼べるシュレップリフトが各所にある事でしょうか。。。。これはスイスのスキー場であればほぼ全てのところにあるかと思います。Tバーも同様に高確率で存在します。しかも直線だけでなくカーブまで描いちゃう物もあるので慣れない人はその場で転倒、振り出しに戻る。と言う展開も。

私もツェルマットで、他のスキー場で何度皆様の流れを停止させてしまったか。。。


と言うことでマッターホルンのお膝元暮らし、次回へ続きます。



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