『ミックスの子どもたちが、どうして日本語を学ばなければならないのか』

『ミックスの子どもたちが、どうして日本語を学ばなければならないのか』

この件に関しては、相談を受けることが多いです。


なぜ日本語を学ぶのか

ミックス(ハーフという言葉も使われるとは思いますが)の子ども達って、なんだか当たり前のように2言語(以上)流ちょうに操れることを期待されがちですよね。

ただそれは義務ではないです。と言うよりは、お母さま、或いはお父さまが、二つ(或いはそれ以上)の国のバックグラウンドを持つ我が子に、どうして日本語を学んで欲しいと思うのか、ということなのかなと思います。

血の繋がった子ども達と、母国語である日本語でコミュニケーションがとれなくなる寂しさ
日本人の血が入っているのだから、日本語を学んで欲しいという気持ち
多言語が出来ることは将来的にも、とても役に立つなど…。

『ミックスの子どもたちが、どうして日本語を学ばなければならないのか』
色々理由はあるかと思います。

日本語を学ぶ上で大切なこと

言葉によるコミュニケーションって大切ですよね。
音楽のように、例え言葉が通じなくても、音を鳴らした瞬間に一発で、国境の垣根を超えるコミュニケーションの手段もありますが、たいていの人たちは、自分の気持ちや、想っていること・考えを、相手に伝えるために言葉を使うと思います。

ということは、お母さま、お父さまが、子ども達にどうして日本語を学んで欲しいのか、その気持ちを率直に伝えていくことも大切なのではないでしょうか。ありきたりですが、近道ではなく、基本に立ち返って

そして、子ども達には、言葉が通じることで、自分の気持ちが他人へより一層伝わる、という経験を積んでいって欲しいと思います。

異国の地を訪れたときに、『ありがとう』ってその国の人たちに日本語でお礼を言われたら、私たちだって何だか嬉しくなりますよね。日本にいる、おじいちゃんやおばあちゃんに、『おげんきですか?』って、普段は英語しか話さない孫たちがお手紙を書いたら、とっても感激されて喜ばれることでしょう。

そういう体験から、子供たちの日本語を学ぶ意欲も、少しずつ湧いてくるのではないでしょうか。

結局のところ…

もちろん、日々の宿題や課題をこなそうと焦る気持ちもよくわかります。補習校に通っていれば、毎週課題が出され、漢字テストも実施される訳で。通信教育であれば、手のつけていない号が机の上に山積みされていく状態は、避けたいですよね。こなしきれていない課題が増えれば増えるほど、取り残されていく気持ちにもなります。

ただ…結局のところ、『愛情』に勝るものはありません。母国への愛、日本の良さ、日本語の美しさを伝えたいという想い…そして、何より、そんな素晴らしい祖国の言葉で、自分のかわいい子ども達とコミュニケーションをはかりたい、という親御さんの純粋な気持ちですよね。

日本語教育において、どんなに素晴らしいテクニックやら指導方法を実践してみたところで、ご両親の『愛情』には勝てませんから…。

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