帰国子女の苦戦…

 今日の記事は、IMRで主に低学年を担当しているF先生の書き下ろし記事です!
海外で暮らす子ども達へのアドヴァイスがたくさん詰まっています。ぜひ参考になさってください。

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11月の某日、小学2年生、国語のオンライン授業では、下記の内容を行いました。

・漢字テスト
・先週の宿題(物語文)の答え合わせ
・説明文のまとめ


 漢字テストの添削をしていて思うことは、何となく形で覚えているということです。

日本で生まれ育った私からすると当たり前のことですが、家の中や外、目に入るものや、聞こえてくるもの全てが日本語です。漢字も、知らず知らずのうちに覚えていました。

しかし、海外で生活をしている子どもたちにとって、漢字に触れる機会は、塾や補習校の国語の勉強、または家庭学習以外にほとんどありません。そう考えると、余計に指導に熱が入ります。

何となくの雰囲気で覚えることのないよう、普段は漢字注意プリントを用いて、「とめ・はね・はらい」を意識するように指導しています。
 そして、大変細かいのですが、「はねる方向」や「はらいの向きと長さ」にも口を酸っぱくして言っています。

 物語文も説明文も皆が苦手とする問題は、「なぜですか?」と理由を聞かれる問題です。
ここ最近、『先生、ここの問題が分かりません。』と数名から質問されますが、最初からヒントは与えません。
 分からないのであれば、まずは分かるまで繰り返し読んでみてください。声に出して読んでみるのもひとつの方法です。
 そのうち、段々と何を問われているのか理解できてきます。テクニックよりも、まずは思考の深さが大切。

「わからない。」から「わかった!」へと変わった瞬間が成長の証です。頑張りましょう。

©️IMR Education 講師F

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