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子どもたちの作ったシーンから学ぶ!インプロクラスでは何を大事にしているの?

IMPRO KIDS TOKYOのオンラインクラスでは、インプロ(即興演劇)のワークを行いながら、人と関わるうえで大切になる様々なことを学んでいます。

相手が楽しくなるのような人との関わり合い
正解のないものに取り組むこと
自分の意見を伝えること
失敗した時やうまくいかない時に自分がハッピーにいること。

これらのインプロのマインドセットは、日常生活や、子どもたちがこれから大人になっていくなかでも大切なことだと考えています。

インプロのマインドを体現するとは、どういうことでしょうか?
継続的に学んでいる子どもたちの様子を見てみましょう✨

インプロの様子「バナナの精の悪だくみ」

1年ほどインプロを続けている子どもたちと、スタッフで作ったシーンです。※全て打ち合わせなしの即興です。

きれいな島に遊びに行った2人が、バナナの精に案内され、バナナを食べながら観光を楽しみます。お客さんをもてなす、バナナの精には、裏の目的が…というお話です。

このストーリーを見ると、彼らが学んできたことを感じられます。その中から3つをお伝えします。

①思いついたアイディアを発信すること
②仲間を頼れる関係性があること
③それぞれのアイディアを活かしあって進むこと

①思いついたアイデアを発信すること
このお話には「バナナの精」が出てきます。「南の島の住民といえば…」と連想して出てきたアイデアが「バナナの精」だったのでしょう。

「バナナの精」なんて、現実から考えたらありえないことだと思うかもしれません。

思いついた本人の頭の中でも、「バナナの妖精なんて、おかしいな」「現実的に考えたらありえないな」と思って、アイデアを言えないことも十分考えられます。

「この意見はさっき誰かが言ってたから言っちゃダメ」「こんなこと言ったらおかしい人だと思われるから言っちゃダメ」「これはつまらないから言っちゃダメ」というように、頭の中で思いついたアイデアをチェックすることを、「検閲」といいます。

インプロの中では、「検閲」を外していくための関係性づくりを大切にしています。「この人だったら受け止めてくれる」と思える関係性があるからこそ、思ったことをそのまま発信できるのです。


②仲間を頼れる関係性があること
インプロは何も決まっていない中で、仲間と協力してストーリーをつくりあげます。なので、1人で頑張ろうと思わず、困った時は仲間が助けてくれる関係性があります。

動画の中では、「だれが住んでいるのかなー」と一人のシーンで困っていることを察して、仲間が出てきてくれる場面があります。

「誰か助けてくれる!」と信頼しあえる関係のもと、失敗しながらも進んでいきます。

「誰も助けてくれないから、一人でがんばらなきゃ」という関係よりも、楽しくストーリーが作れます。

③それぞれのアイデアを活かしあって進んでいること
①は自分の頭の中のことですが、「バナナの精」を受け入れてくれる仲間がいることも大切です。

ちょっと変わったアイデアを思いついて表現しても、チームの中から、「変なの」「そんなのいないよ!」といった言葉は出ません。インプロの中では、アイデアを否定せずに、乗っかっていくことが大切とされています。すると自分が知っている世界に留まらず、1人では作れなかったお話ができるので、受け入れあうチームの方が楽しいことをみんなも知っています。

些細なことでも受け入れあって、みんなのアイデアを大切にすることで、ストーリーはできているのです。

これら①〜③のインプロで大事にしているマインドは、大人になるにつれて、発揮しづらくなると言われています。

IMPRO KIDS TOKYOが大事にしていること

キースジョンストンの言葉で『子どもは未熟な大人ではなく、大人が萎縮した子どもである』というものがあります。

私たちは、成長するにつれて「これはしてはいけない」「大人はこうあるべきだ」という社会性や外圧により、自然と自分のアイディアや行動をジャッジするようになってしまいます。

社会性を身につけることは、生きていくうえでとても大事なことでもありますが、それが足枷になって自由に表現をすることが難しくなるときがあります。

IMPRO KIDS TOKYOでは、子どもたちに足りない能力をプラスするという考えはなく、もともと持っている素晴らしい能力を発揮しやすくするワークを行っています。社会性や他者の目という外圧によって、子どもたちが能力を発揮する際にかかるブレーキや、かぶさる蓋をゆるめることが重要だと考えます。

子どもたちが幼い頃からインプロのゲームやマインドに触れ、
思いついたアイディアを表現することを楽しみ、
仲間を頼れる関係性をつくることが可能になり、
それぞれのアイディアを活かしあってチャレンジをできることになる。

その先に、「全ての人が違いを活かして助け合い、挑戦ができる社会を創る」ことが出来るのではないでしょうか。

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