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day29前編 のりしろのない休日(帝国ホテルライフ)

土曜日の今日は予定が盛りだくさん。
午前中、午後、夜、とゲストが別々に3組来るので、だいぶ忙しくなりそうだ。
(という訳で、今日の日記長くなるなあ。だって3組来たから)

お休みだから30分だけ遅く起きて、朝ごはんはしっかり食べる。
よかった、バラもまだ保ちそう。忘れずにお水も替えて。

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足揉みの先生を迎える前に部屋の中をささっと準備して、到着の知らせを受けてエントランスまでお迎えに行く。
この期間中 2度目の、足揉みの先生の出張だ。

普段は月に1回なんだけど、せっかくならこの期間に、と思って、今月はちょっと早めにお願いしたのです。
こちらはほとんど準備が終わっているので、前回(day06) 同様、先生の方が着替える訳だけど。
戻ってきた先生を見ても、服装が変わっていない。あれ? 

「あろうことか、いつものTシャツを忘れたみたいで…」

ええーっ。それは…申し訳ない。
通常だと、胸と背中に大きくお店のロゴが入った黒いTシャツを着てらっしゃるのだけど。
揉んでもらう時は足にクリームを塗ってくれるので、あたしのその足が先生の身体に当たることだって十分にありえそうだ。
せっかくよそいきの服を着てるんだろうに…。

あたしのTシャツかなんか貸しましょうか? と訊きましたが、大丈夫ですよ、ということで、なんだかこちらもすみませんと思いつつ、今回はそのままの服装でやってもらうことにした。

後半、痛くなってくるのは分かってるんだけど、前半は、帝国ホテルの部屋で出張してもらって足もみをしてもらう優雅な時間に浸る。大きな窓から陽射しの入ってくる部屋で、休日にマッサージを受けている、というのは客観的に考えれば優雅な空間なのは間違いない。

とはいえ、部屋の中にはBGMがわりにYouTubeで拾った だいぶ前のヒットソングメドレーを流してあったから、実際はちょっと優雅さにはかけてるかもしれない。

そういえば、前回、施術してもらってるところの写真を撮っておけばよかったと思ったんだよなあ、と思い出して、カメラを構えるけど、突然撮ったら先生的にあたしの行動が不審だろうな…。
前回も言おうかどうしようか少し迷ったんだけど、ここは心を決めて、実はこのホテル暮らしの日々のブログをやってるんですよー。とお伝えしてみた。
あまり悪い反応じゃなくてホッとする。
断りを入れて写真を撮るけど、ああー、そういうことなら尚更、ユニフォームのTシャツ忘れたのが悔やまれますねえ…。

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そして、ブログをやっていることをお伝えしてしまった以上、興味あるならアドレス教えましょうか?という展開にならざるを得ない。もともとホテル暮らしに興味持った知り合いたちのために書き始めたのでそれは構わないんだけど、やー、前回来てもらった時のブログ、なんか変なこと書いてないよね大丈夫だよね?と頭の中では大忙しで前に書いた文章を思い返してみる。…きっとおおむね大丈夫だろう…多分。あとで読み返しておかなきゃ。

そしてその間にもどんどん揉んでる力が強くなり、毎度のごとく「痛い痛い痛い…!」と騒ぐしかない。


痛みに耐えた施術が終わり、白湯を飲みます。
窓際に先生が座っていたのがいい感じに今日のできごとを表してるなあと思ったので、またも写真を撮っていいかと訊いたら、
「じゃあ器具を持った方がいいですか!?」「宣伝になるなら!」と結構ノリ気で両手に足揉みグッズを持ってくれた。
う、うん、厳密に言うと、器具持ってるとちょっと面白い後姿になっちゃってて、なんかあたしが撮りたいなと思ったイメージとは違うんだけど…まあいいか。

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ちなみに、渋谷官足法健康ルームのY•C先生です。
ここ数年通ってて、あたしの周りの人々にも、ものすごく痛いけど効くんですよー、と何度も言ったことあるけど、みんな「痛そうなのはやだ」って言って、誰も紹介してくれって言わないんだよなあ。
でも、「定期的に薬を飲みましょう」と言われていた病気も、薬が嫌でここに通い始めて自分でも足揉むようにしたら、半年後の検診では「薬?飲む必要はないです」になったんだよ。いやマジで。
まあ足は痛いんだけどねー…。

足揉みを終えた後は、ランチを食べに出かけることにする。
東京ミッドタウンに行ったことがない、と前回来てくれたときに言っていたのに、手前のMUJIカフェで落ち着いてしまってうっかりミッドタウン行かずに終わってしまったので、今回こそは行きましょう、ということでまずはそこに向かう。

入った途端に目に入る、LEXUSカフェ、あたしもここ来るたびに気になってるんだけど、いつも混んでてねえ、という話をしたけど、あれもしかして今なら入れそうですね、ということになり、そのまま入っちゃいました。

東京ミッドタウン日比谷 1階
「LEXUS MEETS ...(CAFE:THE SPINDLE)」

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入口入って正面に注文カウンターがあり、おおむね左側がカフェスペースで、右側がLEXUS展示スペースになっている。
何回か前を通ってたものの、このお店の中で食べてるお客さんってなんとなく手の届かないオシャレイメージがあったんだけど、自分がその一員になるときが来るなんてなあ。

足を踏み入れる前に注文メニューを見たら、思ってたよりリーズナブルで内心ちょっと驚いた。これなら全然入れそう。なんだよかった。
LEXUSだけに、勝手になんかすごくハイソなイメージを持ってたよ。

・サンドイッチ+2種のデリ+ドリンクセット (1,155 円)
 (選んだのは、ガーリックシュリンプとケールのサンドイッチ(+375円)、2デリは 鶏肉団子の黒酢がけ、ドラゴンフルーツと林檎のサラダ、アップルジュース)

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なんかケールのサンドイッチってすごいなと思って。
食べてみると、ジャクジャクしてケールの歯触りがすごくいいよ。レタスとかより味が強いから、他の具に負けない葉っぱ感が味わえる。
これ当たりだなあ。また頼んでもいいなと思える。
そこまでシュリンプにガーリックみは感じなかった。

美味しいんだけどね、とにかく食べづらい。
手とか口の周りとか、あんまり美しくない感じで、あたしが店内の客に抱いていた幻想通りの客になれていないのが少し悲しい。

昨今の感染で味覚がなくなった場合は、栄養学の見地から、こういった栄養素を摂ってみるのを試したほうがいいんじゃないかとか、あとはもっと楽しい方面の、休日に似合いな話をしながら食べ終えて、先生を日比谷の駅に下りられる出口までお送りしたところで、午後1時を軽く過ぎていた。

父の運転でこちらに向かっている母から、現在地を知らせるメールが来ている。
後楽園まで来ているらしい。
まずい、時計は気にしてたんだけど、思ったよりゆっくりしちゃった。急いでホテルに戻らないと。

帝国ホテルのエントランスまで戻り、ロビーラウンジ(ランデヴーラウンジ)で順番待ちの紙を受け取る。15組待ち。うわ結構多いな。
またメールが来る。あと10分くらいで着きますー、と書いてあるけど、どうせもう少しはかかるんだろう。

計画では、両親が到着するときには席を取ってあって、すでに座っている状態のあたしが「ここ、ここ!」と手を挙げて席に迎える状態、なんてイメージしていたけど、それは難しそうだ。

エントランスでふらふらしていたら、両親が到着した。
思ってた方向の逆から来たので気づかなかった。よかった、まともな服装で来たな。
でもあと11組くらい前にいるので、状況を説明してゆっくりと待つことにする。
大きく飾られたひまわりの前で、母を写真にとってやろうとするけど、タイミングよくウェディングな新郎新婦がスタッフ一団に連れられてやってきて、絨毯の敷かれた大階段に裾を垂らして、撮影が始まってしまった。
プロのカメラマンが正面のいい位置に陣取り、当然こちらは順番待ちをするしかない。
うわあ、タイミングだよなあ。ウェディングドレスを来た新婦が優先なのは間違いない。もう少し早く撮っちゃえばよかったなあ。

横で待ってみたけど終わりそうもないので諦めて、展示スペース「IMPERIAL TIMES」に引き入れる。面倒くさがっていた父がなんだかんだ一番興味深く渋沢栄一の展示に食いついていた。

そんなこんなでようやく呼び出しがかかり、席に着くことができた。
メニューを見て、値段の高さに目が飛び出ている。まあ予想はしてたんだろうけど、改めて高いなあ、って感じみたいだ。
まあね、コーヒー1杯1,500円するからねえ。
「お昼は一緒に食べれないけど、高いけどお茶くらいはご馳走するよ」と言ってあったので、宣言通りそれぞれ珈琲と紅茶を頼ませる。
あたしは住人の権利を行使して無料で飲めるので、安心しながらアッサムを注文した。

もともと、こんな堅苦しいところが好きな父じゃないのよ。
興味はあって来てみたいけど、高級ランチを堅苦しいお店で食べる気なんて最初からないから、お茶くらいでちょうどいいのは承知の上なの。

ロビーでお茶飲みたかったんでしょ?と訊いたら、満足そうにしていたから、これで素晴らしく正解なのです。ブランド志向の母も「帝国ホテルのラウンジでお茶」を楽しんでいるみたいだ。

1時間くらい落ち着いたところでラウンジを出る。さっき席で、ホテルのスタッフに喫煙所はどこかと訊いたら本館の17階だと言われたから、さっき撮れなかったひまわり前の写真をしっかり撮った後で、煙草を吸いたい父にくっついて、3人で本館のエレベータに乗りこんだ。


(やっぱり長くなっちゃったので、このへんで切って後編に続きます