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【協力企業インタビュー】佐川急便株式会社|第2回LAKE BIWA TRIATHLON IN MORIYAMA サステナブル・プロジェクト

こんにちは。
インパクトラボの豊田です。

この記事では、佐川急便株式会社の取り組みについてご紹介します。

サステナブル・プロジェクトとは
2022年7月2日(日)に開催される「LAKE BIWA TRIATHLON IN MORIYAMA」は、2回目となる今大会で「サステナブル」というコンセプトを掲げました。そこで、「第2回LAKE BIWA TRIATHLON IN MORIYAMA サステナブル・プロジェクト」では、協賛・協力企業から6社のサステナブルな取り組みを取り上げ、6名の学生ライターが取材、noteで発信しています。

今回の取材では、佐川急便株式会社 東京本社 営業開発部 ロジスティックス・コンサルティング課の上田淳志課長とCSR推進部CSR推進課の竹下博士課長に、サステナブルな社会に向けた佐川急便の取り組みや環境負荷を減らす物流の未来についてお話を伺いました。


意外と知らない佐川急便のサステナブルな取り組み

佐川急便は京都に本社を置くSGホールディングスグループの宅配便事業を手がける企業です。

車両を使用してビジネスをしている企業の社会的責任として、佐川急便は交通安全環境負荷低減の2つを軸とした取り組みに力を入れています。今回は、今大会で自転車輸送の実証実験を企画した上田さんと、会社としてCSRを推進する役割を担っておられる竹下さんに、環境に向けた活動を以下の4点に分けて教えていただきました。

①脱炭素社会の実現に向けて
・環境に配慮した車両の導入や、都市部などでトラックを使わず台車や自転車での輸送
・長距離輸送でフェリーや列車を使用するモーダルシフトの推進
②循環型社会の実現に向けて
・ペットボトルをリユースしたユニホームの着用
③自然共生型社会の実現
・社有林「高尾100年の森」での森林保全活動や子どもたちに向けた体験学習
④持続可能な社会作りの実現に向けて
・各月で設定されたテーマに基づいた環境へのアクションに従業員全員で取り組む「佐川急便環境行動」

そして、それらの取り組みはメッセージを込めてCMとして発信されています。

他にも多くの活動に取り組まれている佐川急便ですが、未来にこの環境をつなぐために、今やるべきことを考え、佐川急便だからこそできる方法で、持続可能な社会を実現していくという想いが印象的でした。

輸送でスポーツイベントに貢献する

今大会では、参加選手の自転車を運ぶ過程において、CO2排出量を減らす輸送を実証実験されます。今回実施される輸送は、従来の”最初から最後までトラック輸送”とは異なり、輸送段階においてCO2を排出しないEVトラックの使用(都内のみ)と東京-京都間での列車の使用という点でCO2排出量の削減を目指しています。

今回実施する輸送と一般的な輸送の比較

「トライアスロンは人が動く限界で、スイム・ラン・バイクでは直接的なCO2排出はないですよね。しかもロードバイクは世の中にある移動手段でCO2を排出せず高速で移動できるもの。(トライアスロンは)今回の実証実験において象徴的で、非常にマッチした機会かもしれないですね。」と上田さんは言います。

道具を輸送することでCO2を排出してしまうため、トライアスロンに限らず、道具を運ぶ必要のあるスポーツイベントは、そもそも開催すること自体が環境に悪いのではという考え方もあります。

だからこそ、今大会での実証実験を通して、今後さまざまなイベントにおいて”ものを送る”という観点から、大会運営と環境負荷低減の両立に貢献していきたいと考えておられます。

力を合わせてサステナブルな社会へ

ここまで紹介してきた佐川急便のサステナブルな取り組みは、佐川急便だけで成り立つものではないといいます。

例えば、今回都内の輸送において使用するEVトラックも、現在自動車メーカーによって開発段階であり、コストやフル充電時の走行距離の面で課題もあるため、全面的な導入には至っていません。
自動車に限らず、メーカーなど他の企業と協力しあってこそ、佐川急便が取り入れることができ、サステナブルな社会の実現に向けた活動になるのです。

「さまざまなステークホルダーと一緒になって選択肢を増やし、その中から最適な選択をするのが私のミッションでもあります」と竹下さんは力強く語ります。

ものを送り、受け取る私たちにもできること

実は、全ての宅配のうち約2割は再配達で、労働力で言うと9万人にのぼっているという現状があるそうです(参照元:国土交通省,「宅配便の再配達削減に向けて」)
これはつまり、9万人の配達員さんが運転するトラックの分、環境負荷を増やしているということになります。

そしてこのCO2排出量は、私たちの意識と行動でなくすことができるということです。

送る人がいて、運ぶ人がいて、受け取る人がいる。私たちも佐川急便の活動に参加する一員です。自分自身が知らない間に与えていた環境への影響を考え、できることから始めてみませんか。

[今日からできるアクション]
・誰かに荷物を送る時は、事前に相手に伝えておく
・受け取る時間や場所を指定し、できるだけ1回で受け取る
・スマホやパソコンで荷物の確認や日時変更を行えるサービスを利用する

環境省,「できるだけ1回で受け取りませんかキャンペーン」

佐川急便から大会へのメッセージ

最後に、お二人から大会に向けてメッセージをいただきました。

上田さん:「まずはこの大会に運送会社として携われることが嬉しいです。我々としては、選手が無事ゴールし大会が成功するよう全力でサポートしたいです。佐川急便としてできることをできる範疇で取り組むなかで、引き続き社会に貢献していけるよう頑張っていきたいです。」

竹下さん:「自転車を預ける方や大会主催者の方をはじめ、多くの皆さんの理解があって今回のトライアルを実現することができます。この大会が佐川急便の環境への取り組みを知ってもらういい機会になると同時に、物流や宅配の環境負荷について興味を持ってもらい、荷物の出し方受け方を見直したり、どういう輸送が環境にとっていいのかを考えたりするきっかけになればと思っています。」

今回の取材を通して、身近なのに知らなかった物流のことを少しでも自分ごとにすることができました。この記事が、一人でも多くの人にとって、佐川急便さんの取り組みやサステナブルな物流について知るきっかけになれば嬉しいです!

Sustainable Project vol.6「佐川急便株式会社」
▪︎ Interviewee:Atsushi Ueda(Sagawa express Co.,Ltd.)
         Hiroshi Takeshita(Sagawa express Co.,Ltd.)
▪︎ Interviewer,Writer:Maaya Toyota(Ritsumeikan University)


お知らせ

サステナブル・プロジェクトでは、守山で開催されるトライアスロン大会を選手の皆さん、企業の皆さん、地域の皆さんと一緒に盛り上げられるよう「サステナブル」というキーワードを通じて多くの皆様に発信しています。
他の協賛企業の記事も弊社インパクトラボのnoteやプロジェクトHPで順次公開しておりますので、ぜひご覧ください。


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