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【環びわ2021】SDGsレクチャー・交流会実施レポート

こんにちは。インパクトラボの中西です。

7月13日(火)に行われた、2021年度 環びわ湖大学・地域コンソーシアム学生支援事業「SHIGA SDGs Studios +(プラス) 」のDAY1の様子をお伝えします。

DAY1では、参加学生で自己紹介を兼ねてアイスブレイクを行った後、一般社団法人インパクトラボ・代表理事の上田 隼也よりSDGsレクチャーをしました。今回はSDGsレクチャーの内容を抜粋してご紹介します。

SHIGA SDGs Studios+とは
環びわ湖大学・地域コンソーシアムに加盟している滋賀県内の14の大学に所属する大学生を対象に実施するプログラム。プログラムに参加している大学生が滋賀県内でフィールドワーク・取材活動を行い、SDGsの視点で記事・プランを作成します。フィールドワークや取材活動を通して体験した滋賀県のSDGsに関する取り組みを「びわ湖とツーリズム」をテーマに発信することで社会的にインパクトを生み出すことを目指します。

SDGsを「学ぶ」から「語る」に

はじめに、講師の上田より、SDGsを知り学ぶだけではなく、学んだことを次の世代(中高生)や地域の方に発信できるようになることが、プログラム全体の目標である。という共有がありました。

レクチャーでは、上田さん自身のSDGsに取り組むきっかけから始まり、なぜSDGsが注目されているのか、さらに滋賀県のSDGsの取り組みとツーリズムの視点で考えるポイントについて説明がありました。

きっかけは熊本地震

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2016年4月、熊本県熊本市や上益城地方、阿蘇地方を中心に2度にわたって震度7の地震が発生しました。
上田さんの故郷である熊本県益城町は甚大な被害に遭いました。

18年間生まれ育ったまちが一瞬で消えてしまうような体験に「自分自身の人生は持続可能なのか?」という課題意識が生まれたことが、考え方が大きく変わったきっかけだと言います。ちょうど、その時期にSDGs:持続可能な開発目標というものがあることを知り「自分にも何かできることがあるのではないか」と活動を始めました。

その後、大学4年生でSDGsに取り組む学生団体Sustainable Weekを立ち上げ、SDGs体験型イベントや数々のプログラムの企画・運営を行ってきました。卒業後は一般社団法人インパクトラボを設立。インパクトラボでは、「社会とつながるSDGsの研究室」をコンセプトに様々なステークホルダーと連携しながら、新たなことに、日々挑戦を続けています。

SDGs達成の大切さ

 SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能は開発目標)は、2016年に国連で採択された「2030アジェンダ」にて掲げられた2030年にまでに達成するべき17の世界共通の目標です。
 17の目標は、貧困や飢餓の問題、経済社会の問題、環境問題まで世界中のあらゆる問題が網羅されています。

 SDGs達成の大切さを理解する上で重要な2つのポイントについて説明がありました。
1つ目は「身近な行動変容が社会を変える」ということです。海ゴミの問題や気候変動など直接自分に関係のない問題でも、まわりまわって身近な問題に繋がってると言われています。だからこそ、エシカル消費など消費者の行動変容が社会でも強く求められています。

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2つ目は、フォアキャスティングとバックキャスティングの考え方です。思考はバックキャスティング、行動はフォアキャスティングを意識することが重要です。「改善する」という考え方をやめて、トランスフォーム(変革)することを考えることで社会を変えるような新しいアイデアが生まれるそうです。
>>フォアキャスティングとバックキャスティングについて

びわ湖とツーリズム

 SDGs未来都市に選定されている滋賀県のSDGsの取り組みの紹介とともに、なぜSHIGA SDGs Studios +(プラス)では「ツーリズム」について考えるのか説明がありました。

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 ツーリズムが、社会・経済・環境へと幅広い分野影響が普及する総合産業であること、消費者の身近な行動変容を促す分かりやすいテーマであることなどが挙げられました。
 滋賀県が抱えている観光の課題としては、魅力認知度の向上や滋賀ならではの観光素材づくりや、地域住民が共に楽しめる機会づくりなどがあります。
 SHIGA SDGs Studios+(プラス)では、SDGsの視点から大学生がフィールドワークや取材を通して実際に体験した滋賀県の魅力を発信できるツーリズムのプラン作成を行います。
 参加学生のみなさんには、自分自身の興味関心からフィールドワークや取材活動に取り組むこと、プログラム終了後も学んだことを発信していくことができることを期待しているとうメッセージが送られレクチャーは終了しました。

さいごに

 今回のSDGsレクチャーでは、SDGsについて詳しく知ることだけではなく、自分が普段過ごしている中で感じる身近な問題が大切であることが分かりました。
 ここから始まった、学生と地域とのつながりや一人ひとりのアクションが滋賀県や社会をより良くするきっかけになるのではないかと感じました。

 最後までお読みいただきありがとうございました。今後もプログラムについてインパクトラボのnoteでお届けしますので、是非チェックしてください!

 インパクトラボでは、取材・記事作成レクチャーやSDGsレクチャーなど各種講演・ワークショップ、SDGsツーリズム、新規事業立ち上げ支援などを実施しています。
 興味を持たれた方は、ぜひインパクトラボのWebサイトをご覧ください。



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