診断メーカーから始まるお話たち。

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初めましての方は初めまして。もう知ってるよという方はどうもどうも。
AnotherVision8期の沙穂です。
まず初めに簡単な自己紹介を。

ハンドルネーム:沙穂
Twitter:沙穂(@imoimojyai)
マイブーム:ツイステ (エペル推し)、トゥンカロン巡り、睡眠
常に面白いコンテンツと美味しいラーメンを求めて生きてます。良いものを知ってる方は教えてください!あと連れてってください!

で。

なんか今までの記事を見ていたらみなさんめっっっっっっっっちゃくちゃ真面目なことを書いていてどうしようとなってるんですが、私は真面目なことを書くのがとても苦手なので、思いっきりくだけていこうと思います!(そういうことしても許してくれるって先輩が言ってた!うん!)


さて。
突然ですが、私はあらゆるコンテンツの「お話」が大好きです。
元々小説とか映画とかが好きで、そこから派生して謎解きのストーリーとか、ゲームのちょっとしたお話とか、キャラクターの感情が交錯していく様子を見るのが好きになりました。
そして今までに制作に加えていただいたコンテンツたちも相まって、私はよくコンテンツのストーリーを書いています。
常にこんなストーリーできるなぁって妄想してます。

日常のふとした瞬間とか、道ゆく人々の様子を見た時とか、何気ない景色を見た時にふぁっと頭の中に物語のワンシーンが浮かんできちゃってそこからもうどうやってやったらエモくなるかなとかどうなったらカッコよくなるかなとか考え始めちゃうともう全然止まらなくなっちゃってあああこれいいんじゃないかとか考え始めちゃうとめちゃくちゃいいですよねぐへへへへへh((((((

・・・。

まぁ、あの、私はこんな風にちょっとしたところからすぐにストーリーを考え始めてしまうタイプの人間なのです。
そしてそんな私のレーダーにひっかかりまくってしまうものを見つけてしまいました。

それがこの診断メーカー。
「あなたは何のために生きてるの?」

何のために生きてるの?

名前を入力すると、診断結果としてこんな感じのテキストが出てきます。

画像1

もうタイトルから好き。やるしかないじゃんこんなの。

というわけで、今回の記事は

この診断メーカーで出てきた診断結果から設定とかを考えてお話を作ってみようのコーナー!!!!!!!!

いええええええええい!!!!!

簡単にルールを説明していくと、診断メーカーに任意の名前を入力し、そこで出てきた診断結果の文章が出てくるようなお話の設定とその場面を考えてお話を書いてみるという私が楽しいだけのコーナーです。
文章が下手だとかそういった文句は一切受け付けません。

ではやっていこう!


①翔真(しょうま)の生きる理由

<診断結果>

しょうま

<沙穂の妄想>
今日もまたこれだ。いつ終わるのか。
足元に転がる、自分が仕留めた奴らを見る。
散々な目に合わされたもんだ。
「せんぱーい!こっちチャチャっと片付けちゃいました!」
『02』がこちらに向かって走ってくる。
「そうか、何か情報は得られそうか」
「いいやまーったく。困っちゃいましたねぇ・・・って、大丈夫ですかその傷?!」
「なんて事ない、すぐ治るだろ」
「いやいや結構腕深くやられちゃってますよ?!」

先輩と言われるのももう飽きた。
俺はわかっている。
これを続けたところで、02──いや、澪の記憶が戻ることはないということも。
愛し合っていた、あの日々が戻ってくることはないということも。
ただ、自分に残されている手段はこれしかないということも。

「せっ、先輩?!大丈夫ですか?やっぱり少し休んだ方が」
「気にすんな、次が待ってるぞ」

俺としたことが、少々物思いにふけってしまったらしい。たまには仕方がないと言ったところだろうか。
ゆっくりと歩みを進めた俺を、澪は神妙な面持ちで見つめている。
「どうした、何かあったか。」
「いや、あの、ずっと気になってんたんですけど。先輩って何のためにこれ続けてるんですか。そんなに体ボロボロになってまでやりたくもなさそうなこと続けて。
 ──何のために生きてるんですか。」

沈黙が訪れた。
降り注ぐ大雨が痛い。
目が熱いのは疲れだろうか、視界もよく見えない。
俺は少し笑う。

「お前と一緒にいたいからだ。」

<沙穂の解説とひとこと>
記憶喪失になってしまった元恋人の記憶を取り戻すために、一生懸命動く主人公のお話ですね。
元恋人(澪)のために頑張ってるのに、そんなことは知らない彼女は主人公のことを心配して聞いてしまうと。

はい好き。
次にいきましょう。


②アキラの生きる理由

<診断結果>

アキラ

<沙穂の妄想>
今日も俺は、いつもの道具を持って外に出た。
「先生、本日はよろしくお願いいたします。すごい荷物ですね笑」
「こちらこそ。山に登るときはどんな山であってもフル装備で行くことにしてるんです。」
今日はいつもと違って取材が入っている。なんでも、多くの山に登ってきた登山家の自分の生き方を取材したいらしい。
「そんな大したこと言えないかもしれませんが笑」
「いいえとんでもありません!」
「では、行きましょうか。」

今日の山は取材の方も一緒に登るということで、そこまで険しい山ではない。
「先生はどうして登山を始められたんですか?」
「大学の友人に誘われたんです。今となってはもうこの世にはいませんが。」
「あっ、そうなんですね、失礼いたしました・・・」
「いえいえ、彼は自分の人生を大きく変えてくれた、大切なやつなので。そういえば、この山があいつと一緒に登った、最初の山なんですよ。」


初めはあいつのことが正直苦手だったが、この山であいつと意気投合して以来、たくさんの山に行くようになっていた。
山に少し慣れてきた頃、険しい山に行こうという話になり、冬のとても険しい山に登ることになった。

順調に山頂へと歩みを進めていた時、突然、後ろを歩いていたあいつが消えた。
よく見ると、地面に割れ目ができている。
覗き込むと、そこには誰もいなかった。
「おい!いるのか!返事しろ!!」
俺は叫んだ。すると聞こえてきたのは
「俺はいい、先に進め」
諦めが混じっていた。
「何言ってんだよ!今助ける!」
しかし、自分たちはこの山を考えるととても軽装、助ける術など持ち合わせていなかった。
「これも運命ってやつだよ。俺はいいから、な、アキラ───」

気づけば山頂に着いていた。
座って話をする。
「先生は今までたくさんの山に登って来られたと思うんですが、先生が登り続ける意味ってなんですか。」
「登り続ける意味、ですか。」
「えぇ、何のために生きてるのか、とか。」
「そうですね・・・・。大切な人に言われたからですかね

 ───生きて、って。」

<沙穂の解説とひとこと>
熱い男の友情ってやつですね良いいいいいいいいいい。
多分アキラさん独身。山のことばっかり考えてる。
墓参りとか結構頻繁に行くんだろうな、山登るたびに行くんだろうな。
文字数の関係で結構はしょったんですが、これもっと文字数割いて書きたいですね・・・。

はい次!!!


③ハルの生きる理由

<診断結果>

ハル

<沙穂の妄想>
「12月23日21時40分発、東京行き」
こう書かれた切符を握り締めていた。
──ついに今日、か。
この電車で東京に行けば、きっとここに帰ってくることもないだろう。
そして、彼に会うことも。

「ハル!よかった、まだいたんだな。」
「ユウト、何で」
「いや、最後ぐらい、ちゃんと話しておこうと思ってな。」
沈黙が流れる。
「よかったな、相手が決まって。」
「うん、きっと幸せになれると思う。」
──幸せになんかなれないよ。

「本当は会いに行ければいいんだけどな、東京ってなると遠いしな。」
「そうだね、きっとお家忙しいと思うし。頑張ってね、次期社長。」
「そんな、家継ぐだけだって笑 お前も旦那さん、大事にしろよ。」
──いやだよ、会いにきてよ。

「寂しいな。」
「ん?って、何おまっ、泣いてんのか?!」
「えっ、あっ、あはは。もう戻って来ないのかーって思っちゃって」
ユウトがハンカチを差し出してくれた。
「これ、返さなくていいから。俺だと思って。」
「あはは、何それー」
「うっせーな、いいだろ」
くれたハンカチをギュッと握り締める。

「じゃあ、風邪ひかないように気をつけて。幸せになれよ。」
ユウトが離れていく。その後ろ姿は、どこか寂しそうにも思えた。
ふと、結婚が決まった時のユウトのセリフを思い出す。
「嫌なものは嫌って言えばいいと思う。ハルの人生なんだから。親の言いなりになるために生きてるんじゃないだろ?何のために生きてるんだ?」

その時は幸せになるためって答えたんだっけ。
はらはらと降る雪を眺めながら、取ってつけたような笑顔で呟いた。

「───なんでだろうね。」

<沙穂の解説とひとこと>
はい来ました報われない感じの恋ですねこれもまたああああああああああ。
ハルちゃんは親の意向で結婚相手が決まっちゃったけどでもやっぱりユウトくんのことが好きで諦めきれなくて、一方のユウトくんもこれ絶対ハルちゃんのことが好きなんですよね。
でも東京なんつー遠いところに行っちゃったらもう会うことは難しい。しかもハルちゃんの結婚相手はお金持ちと来た。
あああああああああ良い。良いぞおおおおお。
一生もらったハンカチ大事にしてて欲しい。

はい次にいきましょう!!!!


④美玲(みれい)の生きる理由

<診断結果>

みれい

<沙穂の妄想>
僕には気になる人がいる。
教室の一番後ろ、一番右の席。美玲さん。
このことを話している友達には「お前は見る目がない」と言われるけど、美玲さんには他の女子にはないミステリアスさというか、カッコ良さがあると信じている。あと顔がタイプ。

僕は美玲さんと同じ天文部に入っている。美玲さんは天文には全く興味がないらしいが、きっとそうではないはずだ。美玲さんが星を見上げる時の、僅かながらにキラキラした目と表情がそれを物語っていると思う。きっとこれは僕しか知らない。

今日も授業を終え、天文部の活動に向かう。
今日は月に一度の観測会の日。夜のプールサイドで星を観れるとあって、学校内でもなかなかに人気のイベントだ。
もちろん、美玲さんも来ていた。いかにもやる気がなさそう、可愛い。

夜になって、観測会が始まった。
今日はペルセウス座流星群が観られる日とあって、一段と人が集まっている。
僕はさらっと美玲さんの隣をゲットし、流星群を待っていた。
美玲さんの横顔をちらっと見ると
──美玲さんの目には涙が浮かんでいるように見えた。
「どうしたの?」
思わず声をかけてしまう。
「えっ、あっ、ごめん、なんでもない」
美玲さんは慌てて袖で涙を拭いた。こんなところもあるんだ。知らなかった。
「名前も知らない君に言うのもあれなんだけどさ、」
「えっ、僕名前知られてない」
「人間ってどうして星を観続けるんだと思う?」
「えっ?」
「いや、人間は昔から星を観続けて、勝手に星と星を繋げて星座なんてものを作って、何がそんなに魅力的なんだろうって。人生が詰まってそうだな、とか。」
「あぁ・・・なるほど・・・。何でだろうね。」
「ごめん、変なこと言った。忘れて。」
「いや、全然。美玲さんは」
「えっ、私の名前知ってるの」
「えっ、あぁ・・・一応クラスメイトだから・・・」
「そうだったんだ、ごめん。続けて。」
「あぁ、その、僕も変なこと聞いちゃうんだけどさ、星に詰まってそうな人生って何なんだろう。」
「わかんない。」
「えっ」
「でも、それを探していたい。」
「なるほどね・・・。」
美玲さんの涙はまだそこにあった。
「美玲さんは何のために生きてるの?」
美玲さんがどんな反応をしていたかはわからない。
でも、美玲さんは悲しそうに言った。
「──じゃあ逆に、君は何で生きてるの?」

僕らの上を、流星群が通り過ぎて行った。


<沙穂の解説とひとこと>
まず絶対こいつ告白して振られてくれ。美玲強く生きてくれ。

たまーに高校生ってこういうことありますよね。謎に突然真面目な話が始まってよくわからなくなるの。
こういう姿を見るのも好きです。
美玲ちゃんが何を考えてるのかがめっちゃ知りたい。
ここから始まる何かに期待してしまう感じ。
あーーーーこれ詰めたいな、意外と美玲ちゃん推しだったりします笑


おわりに。

はいっ!
というわけで私の性癖詰め放題でやりたいことをやらせていただきました、AVCC楽しい最高!!!!!!!!!
この中で気に入ったものとかもっと膨らませられるなと思ったものがあれば、何某かのコンテンツに昇華させてあげたいなとか思ってたり思ってなかったり。

こんな自分のお遊びに付き合ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
明日は大好きなお姉ちゃんぽにょさん!!!
是非皆さん読んでくださいね⭐️

ではでは大分長くなりましたが今回はこの辺で。
また次の記事でお会いしましょう!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

沙穂

少しでも投げていただくと、沙穂が元気になってまともなご飯を食べるようになります。