ばあちゃんと孫のわたし。

ばあちゃんが苦しいと言って運ばれた

それを聞いて病院に向かった私

[想像] 病室の扉を勢いよく開けて
ばあちゃん大丈夫！？って駆け寄る

だったのに、

病院に駆け込んだ瞬間 受け付けの
椅子に小さく座っている ばあちゃん

頭の中は ？？？ だらけ


え？ばあちゃん大丈夫なの？と駆け寄った私

[想像] 大丈夫よ心配かけてごめんねぇ

なんて言うのかと思ったが、

私なんで救急車で運ばれたのか
分からないのよ、と言うばあちゃん

頭の中に ？？？ が増えた


とりあえず元気だった安心感と
すぐには理解できない目の前の
現実に私はただただ泣きたくなった

人生、ほんと想像通りいかないもんだ

検査をして異常は全く無かったらしい

そして自分が苦しくなったことは
全く覚えていないらしい、
また認知症が進んでしまったみたいだ

身体に異常なくてよかったね
これで長生きできるね、なんて言ったら
ばあちゃんはにこにこ喜んでた

もう元気だったから何でもいいや
ばあちゃん、生きててくれてありがとう。