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✑ 創作(音楽)のこと

自分で「音楽好き」と自称できるほどズッポリドップリではないけれど、ある時からライブハウスでライブを観ることにすっかりハマってしまった。好きなバンドの対バンの中に、また「いいな!」というのを見つけたりすると、自分の好みがわかるというか。なんとなく、自分の世界が拡がっていくのを感じて、それが心地よいんだよな。だから、私は「私の好きな音楽が好き(針の穴狭め)」レベルの音楽好き、ということだと思う。

9年間営業した自分のお店(帽子屋)では、ときどきライブもやっていた。

小さな店だし十分な設備もなにもなかったから、アコースティックに限定されるけれど、友人(もともと自分が好きだったバンドの)の企画で、いま思えば本当に色々な人(アーティスト、表現者、ミュージシャン、シンガーソングライター、バンドマン、その他どれを称するかはそれぞれにお任せするとして)が出てくれた。店を始めてからはなかなかライブに行けなかったし、毎回楽しみ&貴重な体験だったな。

で、いろんな人のライブをずーっと間近で観ていたら、なんだかたまらなくなって。「わたし・・・わたしも!私もやりたい!」

もともとなんでもやってみたくなってしまう方だから、まただよ・・・と思ったけれど、いちど湧いてしまった「私も!」がうずうず、そのまま宙ぶらりんではいられなかった。さっそくGoogleでコードを調べて、ギターで2曲できた。ツーコードの素朴な曲ながら、自分で気に入る。「遠足」「ダンス」というタイトルを付けた。

それから間もなく、夏だったかな?渋谷でひとりビールを飲みながら、私の大好きな友人二人(ずっと力を入れて音楽活動を続けている)に連絡して、「歌いたい」と伝えた。音楽は聴く専門のど素人の私が!

あとになって思えば厚かましい気もするお願いを、怯まず容赦なくブチかました自分を褒めたい。たしか、「あいかわらず急だね、面白いね。」というような返事をもらったような記憶。

「曲ができたから聴いてほしい」とたたみかけて、後日、二人を前に発表会をした。だけど、自分の好きな音楽をやる二人を前にボローン、ボロ・・・ボロとやるのはさすがに気が引けて(腰が引けて)、お願いしておきながらモジモジ、モタモタする。そしてなにより人前で歌うということのハードルの高さよ!しかも自分の作った曲を。「穴があったら入りたい。」ビールを飲んでも全然酔わないし、人生で一番といっていいくらい緊張したのをおぼえてる。

何をいまさら・・・という状況にも二人が温かく付き合ってくれたのは、おそらく二人ともはじめて人前でやる時のことを知っているからかもしれないな、と思う。おかげでくじけずに何とか本望を遂げることができて、本当にありがたかったな。そんな感じで無事?発表会を終えて、「アルバムを1枚つくりたい」という私の望みをかなえるため、二人が一緒に協力してくれることになった。神様!

それからは、二人をはじめいろんな人のおかげでライブに出させてもらったり、「歌いたい」って二人に伝えたときには想像もしていなかったような、いろんな体験ができた。mvも作った。すべてがはじめてづくし、とても新鮮で毎日がキラキラ。なにより、バンドという形で人と一緒に物をつくる楽しさを知った(帽子はひとりで黙々作業する感じだから・・・)。こんな楽しいこと、みんな高校生とかそのくらいからやってるのか、うらやましいなあ、と心底思う。

その後、いよいよレコーディングというタイミングでコロナが始まったりあったけれど、これまたいろんな人の協力のおかげで無事アルバムが完成。二人とやるのが楽しくて、どんどん曲ができるまま気が付けば全22曲、CDの容量めいっぱいまで録音した。はじめてMIXにチャレンジしたのも面白かったし、マスタリングは友人に紹介してもらった必殺仕事人のような人にお願い出来て、すごくありがたかったな。

(CDプレスに)データを収めた翌日、ご褒美にスーパー銭湯へ。露天風呂につかりながら、心からホッとして、二人はじめ関わってくれたみんなと神様に感謝した。その時、大きくて肉厚の黒い蝶々がバッサバッサ飛んできて私の頭にとまったのって、きっと神様が「良き哉」と言ってくれてたんじゃないかな?もしかしてだけど。いや、たぶん間違いなく・・・そんな気がする。

間もなくCDが出来上がって、これで終わりかあ・・・summer feeling!とさみしくもあったけど、本当に楽しかったな。もし、「その時」が来たら、また一緒になにかできたらいいなって思う。来てほしい。来るー!

創作(音楽)のことについて、いま、「私は」といえば。まだ曲ができそうな気がするから、つくれるだけつくりたいなというのが正直な気持ち。でもいちばんは、まず、アルバムの22曲をできるだけたくさんの人に聴いてもらいたいということ。私は歌もギターもうまくないけれど、本当にいい曲ができたと思っているから。そしてなにより、二人のおかげでとても豊かな音楽になっているから。心から自信をもってそう思っているんですよー!と叫びたい。

で、どうしたらいいのかな?

「ひとつひとつ紹介するのに、デモ音源でmvを作るというのもありかも?」と思いつつ、「エネルギーいるからなー・・・だいたい、いまのこの状態(※プロフィール参照)でいけるのか?」ってちょっと怯んでたのだけど。どなたかが、noteの記事で紹介してくれていた「迷ったら、絶対、怖い方を選べ!」(岡本太郎)というような話にハッとしたので、その気持ちに従おう。相当スローペースになるかもしれないけれど、まずひとつ、mvにする!と、ここに宣言しまーす。


※アルバムは、BaseやSTORESで販売しています。帽子も販売しています。また、つぎあたり別の記事で紹介したいと思うので、その際はぜひ見てほしいです。(以下、23年5月20日加筆)

☞ PC再生は、youtubeの設定で画質を上げて観てください


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