見出し画像

最高を知り、最低を知る

最高を知らなければ、最低がわからないと感じています。
接客やデザイン、設計、映画、音楽、テクノロジー、スポーツ、開発などあらゆる業種、場面において、その時々に応じた最良の判断をするためには、最高と最低の振り幅が大きさが決め手となるように思います。

振り幅が小さければ、その小さな世界の中でしか判断できず、大きくなればなるほど、目の前で起こった事象や問題に対して一番良い手段・方法を投じることができると考えています。

私は20代の時にもっとたくさんの「最高」と呼ばれるものに触れておけばよかったと後悔しています。そう感じるのはデザインの仕事の中で、20代の頃に触れた最高と呼ばれる美術や映画、音楽などがふわっと頭の中に振ってきて、それらがアイデアやクオリティに大きく影響したことを多々経験したからです。

同時に、もっと多くの刺激を体験していたら、発想やスキルが今とは違っていただろうなと感じる場面がたくさんあります。

仕事に限らず人生をより豊かにするためには、一見仕事と関係ないように思われることや無駄だと言われることを体験することが大事だと思います。
今でも新しいものに触れることがありますが、20代もしくは10代の頃の感受性は今とは比べ物にならないくらい感度が高かったように思います。

今はネットである程度どんなことでも知ることができますが、実際に触れて、見て、体感することはスマホやPCの画面越しの体験とはまったく異なります。

音楽が好きでよくライブに行っていた頃、初めて生で体感したNine Inch Nailsの音圧と演奏力、表現、グルーヴ、エンターテインメント性の凄さに終始圧倒され、Radioheadを観た時はバンドから放たれる音の波動を浴び、全身が心地よい衝撃を受けながら興奮と高揚の世界に吹き飛ばされる感覚を体験しました。

この最高の体験を味わったことで、今の自分はどこにいるのかということを客観的に捉える判断基準ができます。それがたとえ違う業種であっても。

今は表現する方法が本当にたくさんあります。でも、最終的にはどれだけ多くの人の心に届かせることができるか、その力の大きさによるものだと痛感しています。

この私の拙い文章がいつか誰かにとって有益なものとられるよう、周りに溢れる最高のものに触れ、成長していければと思います。

このコロナによる外出自粛を良い機会と捉えて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?