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【英語表現紹介】バイデン大統領とトルドー首相の会談の記事より①(ニューヨークタイムズ)

こんにちは、英語表現ライターのイミシンです。

さて今回は、ニューヨークタイムズの記事中にあるフレーズの中で、重要と思われるものをいくつかピックアップし、例文とともにご紹介してみたいと思います。

今回注目する記事はこちら

アメリカのバイデン大統領と、カナダのトルドー首相とのビデオ会議について執筆された記事になります。
トランプ大統領からバイデン大統領への政権移行に伴い、アメリカと周辺各国との関係改善が期待されますね。

では早速、注目すべき表現をご紹介していきます!

1.wreak havoc on ~「~に大損害を与える」

"His rude attitude in the meeting wreaked havoc on the relationship between two companies."
「会議での彼の無礼な態度は、2つの会社間の関係に大損害をもたらした。」

"wreak ~"は「~を引き起こす」という意味の動詞で、動詞としての"cause"「引き起こす」に近いニュアンスを有しています。
ここで、"wreak"の後に入る"~"には、一般的には悪い事柄が入ります。

一方、"havoc"は、「大混乱」や「大損害」という意味を持つ名詞です。

これらを合わせて、"wrack havoc on ~"で、「~に大損害を与える」という意味で広く使われています。

2.combat ~「~と戦う、~(課題・悪)に立ち向かう」

"The government gave up combating economic disparity."
「政府は経済格差の解決を諦めた。」

"combat ~"は「~と戦う」という意味のワードです。"~"には、主に社会課題や、何か悪いものが入ります。
社会課題の場合は、「~の解決に尽力する」、「~に立ち向かう」というような和訳がスッキリと入るでしょう。

自動詞としても、他動詞としても使えるようです。例文では他動詞として使ってみました。
自動詞として使う場合は、"with"や、"against"という前置詞を用いることが一般的なようです。

類義語としては、"fight"「戦う」、"battle"「戦う」などが挙げられます。

3.in one's remarks「挨拶の中で」

"In his remarks, Mr. Tachibana mentioned the trade friction between Japan and America."
「挨拶の中で、タチバナ氏は日米の貿易摩擦問題について言及した。」

"remark"は、動詞では「所見を述べる」、名詞としては「(簡単な)所見」という意味があります。

"in one's remarks"というイディオムとすることで、「(簡単な)所見の中で」→「挨拶の中で」というニュアンスとして使われることが多いです。

"remarks"と、複数形で使われることには注意ですね。

4.implicit reference to ~「暗に~について触れる」

"In an implicit reference to her ex-boyfriend, she really blamed his irresponsibility with money."
「元カレのことを暗に指して、彼女は彼のお金へのルーズさを強く非難した。」

"implicit"は、「暗に示された」、「暗黙の」というような意味を持つ形容詞です。

一方、"reference"は、ここでは「参照」という意味の名詞として使われています。

これらを組み合わせて、"implicit reference to ~"で、「暗に~について触れる」というフレーズとして用いられています。

例文のような、"in an implicit reference to ~"というような言い方が使いやすいでしょう。

"imply ~"に動詞として「~を暗示する」という意味があるので、ここから派生したイディオムとして覚えると分かりやすいですね!

5.autocracy「独裁政治・独裁国」

"Belarus is well known as the last autocracy in Europe."
「ベラルーシはヨーロッパ最後の独裁国としてよく知られている。」

英語のニュースを読むうえで外せない単語が、この"autocracy"「独裁政治・独裁国」となります。

この対義語が、"democracy"「民主主義」になりますね。こちらは良く出てくる単語ですが、この対となる概念として、ぜひ"autocracy"も押さえておきましょう!

ちなみに、例文の通り、ベラルーシ "Belarus" はヨーロッパ最後の独裁国家として名を馳せています。
その大統領アレクサンドル・グリゴリエヴィッチ・ルカシェンコ(英語:Alexander Grigoryevich Lukashenko, ベラルーシ語:Алякса́ндр Рыго́равіч Лукашэ́нка)は、1994年にその初代大統領となってから、その地位を守り続けています。

ベラルーシに興味のある人は、ぜひ調べてみてくださいね!

6.最後に

今回ご紹介した表現は如何でしたでしょうか?どれも、日常の英会話やビジネス、英作文の表現としても使えるものばかりだと思います。ぜひマスターしてみてください!

また、元のニューヨークタイムズの記事も、ご興味があればぜひ読んでみてくださいね。

もし、他に取り上げてほしい題材がありましたら、ぜひコメントをお願いします!

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