コンサートの緊張感が伝わる。~映画「蜜蜂と遠雷」~
11月に劇場で観た映画です。
恩田陸原作の小説を映画化したもの。
出演は松岡茉優、松阪桃李、森崎ウィン、鈴木央士らがピアノコンクールで競う。
ピアノやクラシックには疎いし、出演者も松阪桃李以外はあまり知らない。
きっかけは、ただネットの評価が良かっただけなのですが、結果的に映画は面白かった。
4人が主人公ともいえるが、一番は松岡茉優が演じる復活を目指す栄伝亜夜であろう。社会人でありながらピアニストを目指す高島明石約の松坂桃李、優勝候補で人気も高いマサル役の森崎ウィン、謎めいた16歳の天才的な雰囲気の風間塵役の鈴木央士。
それぞれに幼少の頃からピアニストを目指してきた背景があるが、それぞに違う道のりや背景がある。
映画の中で、演奏後の反応が良かったり悪かったりするが、僕のような素人にはなんとなくしかわからない。
けれども、それはどんな芸術にもある奥深さを感じることはできたし、スクリーンと映画館の良い音響で、演奏をじゅうぶんに堪能することができた。
特に謎の少年を風間塵の巧みなテクニックを持ちながらも楽しんで演奏している姿はとても良かった。
観終わって思ったのはこの作品には「小説」が先にあるということ。
映画を観る限り、半分ぐらいが演奏シーンのように感じたが、小説だといったいどのように表現されているのか興味深くなった。
今度は小説を読んでみたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?