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読書記録

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感想文を書くのはなかなか苦手なのですが極力書くようにしています。
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#本紹介

「維摩経」をできるだけシンプルにまとめました

日本の仏教のお経といえば般若心経や法華経などが有名ですが、この「維摩経」(ゆいまきょう)は今一つ人気はありません。 しかし、仏教伝来間もない頃から広く親しまれ、聖徳太子が著した「三経義疏」の中の一つでもある立派な経典なのです。 内容は戯曲のようなストーリー仕立てになっているのですが、内容を理解するのはなかなか難しいのです。(個人的に) ただ、前半の釈迦の弟子を在家の維摩がやりこめるという件は「なんだこの話は?」と、誰でも興味をそそるのではないでしょうか。普通は釈迦の弟子のあ

とんでもない設定!ヤクザと出版社経営。~文庫「任侠書房」(今野敏)~

タイトルは「任侠書房」・・・ なんだこの極道と本の関係は? 近頃本屋をうろうろしていると文庫コーナーや映画化コーナーなどで“これ系”のシリーズが並んでいる。 どうやらこの任侠シリーズの「任侠学園」ってのが映画化(実写)されているようだ。 現在4作発売されているが、映画化された「任侠学園」を選ぶか、やはり順番通り一作目から読むか・・ と悩んだ結果1作目の「任侠書房」を選んだのであります。 内容は今どき珍しく?義理と人情の任侠道をわきまえたヤクザが、破産寸前の出版社経営を引