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読書記録

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#苦悩

フランクルの人間観と思想をもっと知る(知の教科書フランクル・諸富祥彦)

ヴィクトール・フランクルの本は「夜と霧」「それでも人生にイエスと言う」を読んだがそれらには書かれていなかったことが多く書かれていた。 フランクルが取りあげられる際にはアウシュビッツの強制収容所での出来事にスポットがあたるが、提唱したロゴセラピーや実存分析は収容所に送られる以前から考えられていた。それよりももっと驚くのはフランクルが4歳のときに「生きる意味への問い」に目覚めたということ。 この本は、大きく分けて2部構成になっている。 ◆第一部 フランクルの生涯と思想形成

「それでも人生にイエスと言う」を読んで

前回の記事でヴィクトール・E・フランクルの「夜と霧 新版」について書きましたが、もう少し深く知りたいと思い、同じくフランクル著の「それでも人生にイエスと言う」を読んでみました。 著書とはいえ、この本は1946年に行われた講演がもとになっていますが、アウシュヴィッツ強制収容所での体験をもとに、精神科医、心理学者らしく生きる意味について分析された学術的、哲学的な内容になっていました。 「夜と霧」より深い内容で面白いのですが、なぜか読みにくかったです。個人的なものかもしれません