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2019年の写真を振り返る

みなさま、日々写真を淡々と投稿しているだけのnoteをいつもご覧いただきありがとうございます。

さて、2019年ももう終わりですね。この一年は僕にとって変化の年でした。元々僕は映像と写真を仕事にしていて、2018年までは映像メインの写真は副業に近いような形でやってきました。それが、2018年暮れのある仕事をきっかけに写真を本気でやっていくと決め、この2019年は写真の技術向上に努めました。

そんな中でこのnoteではプライベートで日々好きなようにスナップしている写真を上げ続けたわけですが、この一年の写真を振り返って見ると、自分の成長とか試行錯誤とか迷いとかが如実に現れているように感じます。

今回は2019年の自分的お気に入り写真を時系列で見ながら、当時を少し振り返ってみようと思います。


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1枚目。畑道で丸まっていたホースだったかな。切り取り方でなんか面白く見せられないかと思って撮った写真。結構ゴリゴリに明瞭度など編集しています。


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西武線の踏切。電車が発する暖色の光と、夕暮れの雰囲気が上手く出た気がします。この頃は多分に漏れず、黒を少し浮かせて、ティール&オレンジ風の色味を多用していました。


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これもかなりゴリゴリに編集した一枚。絵のような描写になってしまっていますが、昔ながらの団地の駐輪場が郷愁を誘う一枚になったんじゃないかと思っています。自転車が足元だけ見えているのが好き。


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木の枝の影と、小さな可愛い三日月。絵本の挿絵のような雰囲気でとても気に入っています。


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霜柱が立った地面の上に落ちていた花。色を失った冬の土の上で綺麗な紫色が映えていました。


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線路を歩くカラスの姿に、物語を感じました。カラスってなんか不思議な魅力がありますよね。airの影響かな?笑


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複雑に広がった都市の中では、光が思わぬ軌跡を描くことがあって面白いです。ビルの間から差し込んだ夕日が印象的だった一枚。


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ふらっと写真を撮りに行った飯能の道端で。光って土地によって違うんですよね。届き方というか、拡散の仕方というか。もちろん日によっても違うんですけど。


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こういう、よくわからない写真を撮ってしまう。だけどなんか好きで、その好きをもうちょっと分析したいのだけど。もしかしたら、自分らしい写真というものがあるとすればこんな写真かもしれない。


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写真を撮りにいくときは、目的地もなく街をひたすらに歩き回ります。東京では適当に歩き回ってもどこかしらの駅に辿り着くので、帰り道を心配する必要もありません。撮れ高にはムラがありますが、思わぬ出会いもあるのでとても楽しいです。


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たぶんいつも、光の中の影を探したり、

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影の中の光を探したりしている。


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夜のスナップは楽しい。闇の中にぼんやり照らされれば、なんでもない路地と民家さえファンタジックに浮かび上がります。


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ちょっと気になるものをちょっと気になるように撮ってみる。六角形の煙突の面ごとのトーンの繋がりが綺麗。


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ちょっと気になるパート2。


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道の奥には何があるんだろう。そんな想像を掻き立てるような写真が好きです。


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露光時間で遊ぶ。ガリガリに解像した信号機とバスの残像が良い感じ。


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額縁構図で主役を引き立たせました。この頃はいろんな写真家さんの影響を受けたり、何か工夫を凝らして新しい表現を取り込もうとしていた気がします。


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それとトーンの出し方をもっと上手くなりたくて、色々試行錯誤しました。一度モノクロにしてコントラストを調整した後、カラーに戻したりもしました。トーンのグラデーションが滑らかな写真はやっぱり美しい。だけどそれがなかなか難しかった。


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天然のスポットライトが何かを照らしていたらそれはシャッターチャンスです。


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見返り美人さん。朝の光も綺麗。


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桜のアーケード。地元の近くにこんな綺麗な場所があることに今年気付きました。来年も撮りに行きたいな。

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住宅街に映える桜。

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花びらが浮かぶ川面も美しい。


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なんでもないものを如何に印象的に撮るか。それにはやっぱり、構図が最重要課題だと思っています。流行りの色で雰囲気を出すことから脱して、とにかく写真が上手くなりたい、そう思っていました。


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JK。


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テクスチャー表現と光の加減が好きな一枚。


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流れるような滑らかな葉のトーンが美しい。真上から俯瞰で。


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公園のライトに照らされた花がちょっと不気味な感じに。妖艶。


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引き波が描いた線と光のグラデーションが大好きな一枚。そんなに人気の写真ではなかったけど、僕自身はとてもお気に入りの写真です。


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出したかった暗部のトーンが出せた写真。ここに誰かに座ってもらったら印象的なポートレートになったかも。普段僕が撮っているスナップ写真の中に、人が居たらどんな写真になるだろう。そんなポートレートを撮ってみたい。


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これも暗部のトーンが気に入っている写真。閉塞感と、空への解放。


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黒田明臣さんのプリセットを使って、繊細なトーンの出し方を研究しました。立体感というか、それがそこにあるかのような存在感を感じる写真に憧れはじめます。


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なんてことない一枚だけど、なんだか自分らしくて、2019年の中でも好きな写真です。何が写ってる訳でもないんですけど僕はこの空間が好きなんですよね。なんでだろう。


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黒と白。モノクロの面白さを構図の妙で出せた一枚。


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これもなんてことないシーンですが、構図が綺麗にまとまったなと思った写真です。とにかく構図を意識するようになりました。


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六本木ヒルズ展望台から。普通に遠景を撮ったように見えて、少しだけ工夫しています。


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モノクロの東京タワー。東京を象徴する燭台に無数の光の群れが集まってくるような。


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なんでもない写真ですが、構図、トーンなどにかなり気を使って仕上げた写真です。これが撮れた時は結構嬉しかった。


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大きな提灯に当たる光の陰影が美しかったです。ライティング的に言うとリムライトが両側から入っているのがポイント。ライティングを勉強し始めると、普段の景色も見方が変わってきました。


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向こうからはどう見えているのかな。


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1名様お待ちです。


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男木島でふらっと立ち寄ったご飯屋さんで。窓の外の光が綺麗でした。自分の気持ちに素直にシャッターを押せた写真は、お気に入りの一枚になりやすいです。


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木の幹の力強い陰影と枝葉の広がりが面白くて撮った一枚。そのものが力強いのでもう少し優しく仕上げてもよかったかもしれない。


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なんでもないものを構図と光の力によって引き立てる。それが少しずつ形になってきた気がしています。これもなんてことない被写体ですが、丁寧に撮り、丁寧に仕上げています。


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振り返ってみると、同じような構図で撮った写真がたくさんあります。よっぽど道が好きらしい。その中でも好きな一枚。


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こちらも構図が決まった一枚。果実のツヤも表現できてとてもお気に入りの写真です。


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黄色の街灯が橋桁の金属を黄金色に染めていました。


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自動販売機も好きな被写体の一つです。夜の道をぼんやり浮かび上がらせてくれます。主役にも脇役にも。


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現実に見た景色とあまり乖離を起こしていないのに、印象的に見える写真というのはとても上品で魅力的です。そして本当に写真が上手いのだと感じます。


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そんな上手さをしっかり身に付けた上で、色で遊んだりするのもそれはそれで楽しみたい。


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かなりのボリュームになってしまいました。ここまでご覧いただいた方、ありがとうございます。

2020年も写真をたくさん撮ろうと思っていますので、引き続きよろしくお願いします!

よいお年を。

気に入っていただけましたら。活動の糧にさせていただきます。