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IPAのDX実践におけるAPI活用事例として紹介されました

IPAが公開している「デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進」において、ITシステム構築のための手引書の作成(DX実践手引書 ITシステム構築編)が公開されました。

この資料におけるAPI活用事例として三越伊勢丹の取り組みが紹介されていました。こちらのページにて公開されています。

三越伊勢丹グループで構築したAPI基盤ビジネスプラットフォームの取り組みについて注目していただき、運用性の向上やアジリティの実現を評価されています。

時代と共に顧客の期待が常に変化し、求めるスピードが速くなってくる中、小売業として顧客やビジネスの変化やスピードに、柔軟かつ素早く対応することが必要になった。そのため、現行システム(B)と競争領域の独自アプリケーション(A)の顧客向けシステムの間に API 中間層を構築して、競争領域の独自アプリケーション(A)の顧客向けサービス機能の新規開発や継続的な改善による IT システム変更、サービスを安定的に提供するための非機能要件担保を吸収する形にした。この API 中間層を中心に、API の活用が増えてくる中、急激な API 利用増加など、異常事態にも対応できる安定した IT システム運用が課題になった。また、ビジネスの変化のスピードや顧客の期待に対応するために、API を活用した具体的な取り組みを推進した

DX実践手引書 ITシステム構築編(完成第1.0版)

また、技術的な取り組みとしては、非同期API(非同期ストリーミング処理)によってビジネス改善につなげた点が紹介されています。

非同期処理ではクライアントはシステムA に処理を依頼したらシステム A の処理結果を待たずに完了することができる。(図 4.5.5 ①参照) これによりクライアントの処理時間は大幅に削減可能となる場合がある。そして、システム A とシステム B の連携はシステム A の処理終了をシステム B が判断するために定期的に API を起動させ実現させる。(図 4.5.5②参照) これによりシステム A とシステム B を連携させるためにシステム A に改修を加える必要がなくなる。

DX実践手引書 ITシステム構築編(完成第1.0版)

アイムデジタルラボでは、こうした取り組みの推進において全体の方針決定や技術支援に関わっています。現状のシステム資産を活用しながら、DXなどの新しい取り組みを実現することは簡単ではありませんが、だからこそチャレンジングな課題になっています。これからも、こうした取り組みを行っていきたいと思います。

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