かまたま

30代男性。たまにしか読みませんが、読書の備忘録として書こうと思います。

かまたま

30代男性。たまにしか読みませんが、読書の備忘録として書こうと思います。

最近の記事

『スピノザの診察室』読後感

本書のテーマは終末医療。死ぬときでさえ、人が幸せであるには…。人生の難題に対して主人公は、卓越した医療技術と、哲学者スピノザの思想をヒントに向き合います。 とはいえ、難しく考えずに、一気読みエンタメとして楽しむことができる作品です。 私も30代後半になり、以前よりも肩こりとか、体の不調が出てきました。大なり小なり、年をとるほど誰だってそうでしょう。解決できない病気や問題を抱えながらも、幸せであろうと努力する。本書を読み進めるうちに、諦めではなく、前向きな達観のような感覚を

    • 『ラクガキマスター』~観察力が身につくラクガキ~

      「絵が描けるようになったらいいな」と思っていた矢先。本書の「絵はうまくなくていい。楽しくラクガキしよう」の言葉に勇気をもらって、すべてのページのイラストを描き写してみました。 やってみて感じたのは、著者の寄藤文平さんのずば抜けた"観察力"です。 本書は、動物、木々、街など、さまざまなラクガキのしかたを教えてくれます。特に感銘を受けたのは、「剣豪」と「剣豪ふうの人」の描き方です。 体のどこにリキみとユルみがあるとそう見えるのかを、シンプルかつコミカルに描き表しているのです。

    『スピノザの診察室』読後感