今日観た映画 マンチェスター・バイ・ザ・シー

泣ける映画だと聞いて観た「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
●監督:ケネス・ロナーガン
●キャスト
ケイシー・アフレック(リー)
ミシェル・ウイリアムズ(ランディ)
カイル・チャンドラー(ジョー)
グレッチェン・モル(エリーズ)
ルーカス・ヘッジズ(パトリック)

マッド・デイモンがプロデューサーらしい

悲しい映画と言ってしまうには躊躇してしまう映画
主人公のリーのダメなところ、優しいところ、人の痛みと涙が
全部最後は愛おしくなる。パトリックとの笑顔がこの映画の唯一救われるところ。

そして周りとの人間関係
結構リアルで自分の周りにもこういう状況は潜んでいる。
過去の過ちと向き合えない自分
今を生きるために決別したい感情
誰かに優しくされたり、それに乗っかって生きていたい誰か
分かっていたことが直面しても待ってくれない現実
優しい家族や親せき友達
向かうべきところがどこなのか誰が知ってるんだろう。

それでもこの映画の優しいところは
決してそれを誰かが悪用するようなことがないこと。
自分勝手なのに、人に優しく
辛いことと少しずつ向き合い、誰かを助け
逃げたい感情を垣間見せ
幸せな過去と辛い過去に想いを馳せる
そして少しずつ自分の向かう先を築いていく。

過去と今が交錯しながら進んでいく映画ってよくあるけど
この映画はすごくこの表現がよかった。
映画という2時間あまりで説明するには難しい感情や状態を
この過去と今の交錯でうまく表現していて
観ていけば後半の元妻とのやりとりと甥っ子との会話に心が潰されそうになる。
主人公のリーが言葉足らずで周囲から誤解されやすく不器用で
優しく馬鹿で愛おしいのがこの2つの交錯でよく分かる。

この街にいるとこういう心から逃れられない。
リーにとってはそんな思い出と場所がマンチェスターで。
リーに感情移入せずにはいられなくなるよ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?