言い訳まみれになること

私は努力というものをしてきた試しがない、というのは前にも書いたことがあります。細かい事を思い出しても本当に自分はそうだなぁ、と思います。

例えば習い事。実は幼稚園の年中の頃から小学校の高学年(何年生かは忘れました)までピアノを習っていました。それだけの間やっていたのならば、今何か弾けるのではないか?と思われるかもしれませんが、全く何も弾けません。自転車と同じでいざ乗れば思い出す、なんてこともありません。鍵盤に手を置いても、ふざけて猫ふんじゃったを弾くことすらできません。正直なんでピアノを習っていたのかわかりません。練習を積み重ねてレッスンに臨んだ記憶もなく、毎度先生に呆れられていました。それでもよくずるずると通っていたものです。毎回なんの成長もなく、前にやったところをただ繰り返すだけ。ドレミファソラシド、くらいは弾けるでしょうか。全く好きになれなかったんだと思います。むしろ苦痛だったので、早々にやめるべきでした。珠算も、小学校1年生から6年生まで習っていました。それだけやっていると段位までいく子もいましたが、私は3級合格が精一杯。2級の勉強をしている途中で嫌になり、辞めてしまいました。逆によくそこまでやっていたなと思います。数字が苦手で(これは今でもそう)、暗算の訓練もしましたが全くできるようになりませんでした。そろばんはいい習い事だ!色々な事に役に立つ….と誇らしくいつも語っている母の姿を見ると今でも嫌気がさします。珠算もまた、ピアノ同様好きではありませんでした。今そろばんを目の前にしても、簡単な足し算くらいしかできません。そのぐらい、正直小学校の算数で習った程度でできます。一体何のための時間だったんでしょうか。その他、字が汚い事がコンプレックスで、小学6年生の頃から書道を始めました。多少字は矯正されたと思うので、始めた事は悪くなかったのではないでしょうか。高校生まで続けましたが、書道部に入って作品を残そうとかそういう事は全く思いませんでした。(芸術の選択も音楽を選びましたし。)友達と一緒に書道教室に通っていたのが楽しかっただけで(これは珠算もそう)、特に書道は大した事は身に付かず、思い出だけができたという感じですかね。孤独にプライベートレッスンに通っていたピアノは本当になんだったんでしょうね。嫌ならやめる、という決断すらもできない。そのぐらい自分に甘かったんだと思います。何も考えずただ何となくで生きていた、というか。前に書いたいじめの問題も、なぜあんな想いをしても学校に通い続けられたのか、それはここに通じるものがあるのかもしれません。

小学1年生の頃、ガールスカウトに入団したのですが、これも通うのが本当に嫌でした。何をやっていたのか、正直あまり覚えていません。それでも3年くらいは続けていました。母は、もっと続けて欲しかった、ガールスカウトは本当に良いところだと言っていましたが、私にとってはそんなに良いところではありませんでした。自分の子供を入れたいかと言ったら、別にそんなことはありません。ただ、成人してからボランティア活動に興味を持って取り組むようになったので、なんやかんやであの頃の経験も無駄ではなかったのかもしれない、と思ってはいます。

何となく思い描いていた夢のようなものはありました。歌手になりたい、という夢です。なんで歌手になりたかったのかは全く分かりません。正直ピアノはやっていましたが音感はありませんでしたし、歌自体うまくなかったです。歌うのが楽しかったわけでもありません。小学校低学年の頃ふざけてライブごっこをしていたことはありましたが、ただの遊びでしかありませんでした。人と集まるのが楽しかっただけです。そもそも私は場面緘黙だったので、人前で何かをするのは無理でした。大勢の前に立つと、自己紹介で名前を言うことすらできませんでした。それなのにも関わらずモーニング娘。に憧れて、オーディションに応募してみたこともありました。歌もうまくない、ダンスはやったことがない、可愛くもない、センスのない髪型とファッション………今考えると恥ずかしいです。自分の中で、憧れの自分の姿というものが常にあるのかもしれません。今でもそういうところはありますから。中学卒業も近づき、行く高校を決めようという中、自分は歌手になるんだと言い張っていました。先生に当てられたら一言も発することができないくせに、新学期が来るたび、大小関わらず何か発表ごとがあるたびにお腹をくだすくせに…。先生のことも、親のことも困らせたと思います。あまり覚えていませんが何とか言いくるめられ、高校を選び、進学する事を選びました。高校から大学に進学するときも同じです。歌手になる、音楽の専門学校に行くと言っていました。ここでも先生にうまく言いくるめられました。

自分は何が好きだったんだっけ。何なら頑張りたいと思えるんだろう。何も分からないまま、人に言われるままなんとなく生きてきて。自分にも甘いままで、何かあるごとに言い訳を並べて自分を正当化して。私は何がしたいんだろう。未だにこれは私のテーマです。

ずっと言っていた、歌手になりたいという夢。シンガーの活動をしている今、全く外れた所にいるわけでもないのかなと思わないでもないです。でも私は音楽の知識もないし、歌も上手くありません。ボイトレに通っていた頃、技術がとにかくないとか、上手くなりたいとかそれ以前の問題だとかよく言われてましたから、自分がいかにできていないか分かります。このままは悔しいな、という気持ちが最近芽生えてきています。言い訳だらけで終わりたくない。だからこそ、きちんと歌に向き合おうかな、と思っています。

コロナが落ち着いて、ライブができるようになる頃には、少しでも成長した自分を見てもらえるように。体づくりを中心にトレーニングを重ね、楽曲制作も進めて準備していこうと思っています。

でも、だって。この言葉から卒業しよう。

ではでは。


まきの

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